漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
送電塔のミメイ
里見しば様制作『送電塔のミメイ』の感想です。
廃墟離島という小さな島にコゴリ鬼を退治しにきた少女ミメイと、自称・鬼を喰う青年の夜刀が主人公。
島の人々との交流やコゴリ鬼との戦いを経て、次第に人物の過去が明かされていきます。
サウンドノベル形式で選択肢はありません。
続きが気になって、後半はどんどん読み進めてしまいました。
TRUE REMEMBRANCE
里見しば様制作『TRUE REMEMBRANCE』の感想です。
同じ作者様の作品同士、『送電塔のミメイ』と比べて語りたくなります。
『True~』は冬でミメイは夏、など。
B.B.ライダー
ゴリッチュ様制作『B.B.ライダー』の感想です。
遥か昔、英雄として戦った男――ニトス・ジークフリードが少女ロウリィに召喚され、新たなる闘いに身を投じることに。
・注意点
まずは人を選ぶ要素から。
戦闘は単調です。
ストーリーを進めるためのものと割り切るべきかもしれません。
そこまで過激でないとはいえエロやグロもありますし、ギャグの傾向も万人向けとは言いがたいでしょう。
・最も惹かれたところ
それでも私はお薦めします。
何と言ってもストーリーに引き込まれました。
最初はギャグ全開です。
まさか主人公がいきなり全裸でヒロインの前に現れ派手に闘うとは思わなかった。
敵からも変態変態連呼されます。
物語が進んでもギャグは健在。
守った町の住人から敵だと誤解され石を投げられるシーンで「おお、これぞヒーローの悲しみ……」などと感慨に耽ったら直後に台無しにされました。「英雄の悲哀を期待したのが間違ってた!」と思いきや……。
最初は身近な者を守るために戦っていた主人公のニトス。
強くなるにつれて守る範囲は広がったが、人々からこう呼ばれるようになりました。
化物と。
「どっちが化物だかわかりゃしない」
無条件に崇め称えろとは思いませんが、あんまりな言い草。
戦えば戦うほど嫌われていった、とさらりと言い放つのが切ない。
魔族にも恐れられる力を持つ彼は人々から受け入れられず、苦悩する。
本来戦うのは近しい者達のためで、疎まれてまで赤の他人のために戦う筋合いはない。
家族のいない時代に来ても闘う理由は無いはず。
そんな彼が戦う理由を見出し決意するシーンはカッコいい。
前半のギャグがあるからこそ後半のシリアスさがいっそう光ります。
特に十一章からの展開に引き込まれます。
ニトスの辿る道はつらすぎる。
己が人間であることを捨て、安息を捨ててでも大切な者のために戦い続けることを選んだ。
ご都合主義でない結末だからこそ心に残るとわかっているのですが、彼には幸せになってほしかった。
隠されたエンディングがあれば、そこで彼のささやかでありながら重い「夢」が叶ってくれれば……と心から思いました。
・他のキャラクターについて
・ロウリィ
最初ニトスを召喚して戦わせようとする彼女を理不尽だと思っていましたが、段々可愛さが見えてきます。
引っかかる部分をガレリアンが指摘するからスッキリする。
我儘だった彼女が最後に「最もやりたくないこと」をやらねばならないのが重い。
・ガレリアン
戦友の言葉が心に響く。
人々のために剣を振るう中でニトスは精神をすり減らし、感情を捨て、心が空っぽになっていった。
今の時代に召喚されてなお戦う友の姿をこれ以上見ていられない。
説得は苦手だからと剣をもって語り合う熱い心の持ち主。
・ロンド
おいしいキャラ。
生真面目で口数少ない敵幹部。しかも美形。強キャラであることが約束されていますね。
初めてプレイした時は「クールな敵か。強そう」と思っていました。
豪邸への潜入を命じられた彼は命令に忠実に従い、意気込んで実行する。
メイドに女装して。
筋肉ガチガチなのに。
もちろん男だとすぐバレる。
お前は何がしたいんだ。
おまけにボケる。
ツッコミがツッコミになっておらず、逆にツッコまれる始末。
無理するな。
壊滅的な画力も備えています。
ギャグばかりで主人公達と戦う様子もなく実力が発揮される機会は無いかと考えていたら終盤で見せ場があった。
しかもめちゃくちゃ強かった。
シルバを認めていたとわかる台詞にグッときた。
・もう少し頑張りましょう
逆に小物臭がプンプンするのはケインツェル、ツヴァイ、ケルガー。
そしてルシファー。
偉そうに振る舞い冥王なんて呼ばれていながら散々な扱い。
冥王の名が泣きます。吹き飛びます。
・シルバ
己の信念に従って生きた男。
他者を踏みにじる悪役でも貫き通せばカッコいい。
彼がおっさんの正体を知ったらどう思ったか気になります。
朝ごはんは食べない派らしい。
・ヴァジュラ
登場した時、大物らしく渋くてよしと思っていたらあの最期は反則だ。
・英雄
各々の持つ英雄像、「英雄になれなかった」と語る主人公の生き方、彼が大切な者のために選んだ答えなど、「英雄」の意味について考えたくなります。
輝かしいおとぎ話のような英雄譚ではなく、地を這い、泥にまみれ、転んでも立ち上がる男の物語です。
B.B.ライダーSS『帰還』
※ニトス復活END。
作品の余韻を台無しにされてもいいという方はどうぞ。
Ib
kouri様制作『Ib』の感想です。
※私がプレイしたバージョンはEND数が5個のものです。
世界観にどっぷり浸ることのできるホラーアドベンチャー。
オブジェクトやギミックなど美術館という舞台設定が活かされ、一つの世界を構成しています。
・とりあえずクリアを目指そう、何か一つエンディング見て一旦やめよう
・クリアした……
・よし他のエンディング回収しよう!
と綺麗に方針を変えました。
ホラーは得意ではないのですが、キツイ描写は少ないので楽しめました。
人体が直接どうこうではなく、人形や絵の具といった方向で怖がらせてきます。
本気で驚いたのは赤い服の女がいきなり……のところです。大勢の敵に襲われるところも焦った。
操作が下手くそなのでうっかり逃げ損ねて削られたり。ごめんイヴ。
敵意をもって襲ってくる相手ばかりじゃないのが、いい意味でペースを乱して和ませてくれます。
好きなのは目を閉じてくれる板、目玉、花嫁。
特に最後は○○○を投げる演出がにくい。
音楽ではギャリーのテーマが印象に残っています。
Knight Night
太郎2様制作『Knight Night』の感想です。
こんな方におススメ。
・場の空気を壊したい
・神経をすり減らさずに済むバトルがしたい
・ハッピーエンドが一番
中編RPG。
一番印象深いのは、主人公の会話の選択肢です。
大抵二択なのですが、上が真面目なのに対し、下は空気を読まないものばかり。
いい話が展開されている中でも躊躇なくぶち壊します。
あえてふざけた答えばかり選び、台無しにするのもまた一興。
難易度はそこまで高くはありません。
回復アイテムがたっぷり手に入り、それ以上に金が溜まるので、武器や防具を揃えても余裕があります。
レベルもスムーズに上がるので、ボス戦で全滅する心配はほとんどありません。
戦法はただ一つ。
バフを重ねて殴ればいい!
補助魔法の重ねがけができるのは便利。
ナナリーが効く魔法を探る間、アドニス、ケイトは自己強化。リュカはナナリーの魔力強化。
ある程度高まったらひたすら技をぶちこむ!
以下、思ったことをつらつらと。
Ruina 廃都の物語
枯草章吉様制作『Ruina 廃都の物語』の感想です。
こんな方におススメ
・丁寧な文章で綴られる物語を楽しみたい
・遺跡に潜ってお宝発掘したり竜と戦ったりってロマンだよね!
・世界観や歴史がしっかり練られている作品に惹かれる
最初はゲームブック方式に戸惑いました。
戦闘で得られる経験値は微々たるもので、探索によって成長していくので、雑魚戦繰り返してレベル上げて突破というやり方はできないようになっています。
状況に応じてどのキャラを仲間にするか、どんな装備で行くか考えねばならず、難しい。
MPがすぐに切れますし、回復する量もたかが知れています。
そんなこんなで苦戦しながらも進んでいけたのは、ストーリーに引き込まれたからです。
幻想的な空気や不気味さを伝えてくる文章で綴られる物語に惹かれ、諦めかけても先に進もうと思えました。
最初は探索継続ボーナスやらチェックポイントやら気にしてましたが、途中からやめました。
時間がかかってもクリアできればいい!
武器防具を一切買わず、作成もせず、拾った物頼りのプレイでも、何とかクリアできました。
クリア時間を見て「嘘だっ!」と叫びたくなりました。
十時間いっていない……!?
あの魔将を殺しきっていないままですし、歴代の面々の大半も放置してのクリアですが、予想より遥かに短かった。
難易度EASYなのをいいことにセーブしまくり、まずいと思ったら即リセットを繰り返したので実際のプレイ時間はもっと長くなりますが、それでも短い。
十数時間はやってると思い込んでいたので、目を疑いました。
物語の密度が濃く、手ごたえたっぷりだったので、長い冒険を終えたかのような感慨に浸っていました。
特に最終決戦での迫力には参りました。
○○○○に乗り込んでいくだけでも燃えるのに、敵を追い足場を飛び移り、時には激しい戦いを繰り広げるというシチュエーション!
ただでさえ熱いのに、臨場感溢れる描写がいっそう精神を高揚させます。
以下、ネタバレを含みます。
魔王物語物語
てつ様制作『魔王物語物語』の感想です。
こんな方におススメ
・雑魚相手でもスリリングな戦闘を楽しみたい
・強いボス相手に死闘を繰り広げたい
・魔王を相手に英雄を演じたい
難易度が高いと聞いたのでなかなか手が出ませんでしたが、意を決して挑戦。
フリーゲームの名作と聞けばプレイしたくなります。
危険な敵や強い装備、ラスボス戦の演出などを知ってのプレイになりましたが、緊張感がありますし、ラスボス戦で燃えました。
見るのと自分でやるのでは違うと実感。
ヤバいと知っていても殺される事態も発生。
ゲーム開始直後に知らされる目的のストレートさに、『勇者の憂鬱』のやりとりを思い出しました。
最初の目的=最終目的は、わかりやすい。
・難易度
このゲームをプレイするまで、敵は「ボス」と「雑魚」に分けられると思っていました。
「ボス」と、「ボスじゃないやつ」に分けられるかもしれないと思うようになりました。
「難易度が高い? ならばレベルと熟練度を上げつつ慎重に進もう!」と決意したにも関わらず、何度も全滅しました。
新しいエリアに行くたびにビクビクしながら進むことに。
ここまで雑魚の動きに注意を払ったのは久しぶりです。
・一体と戦おうと接触した瞬間、見えなかった敵が現れ袋叩きに
・一体と戦おうとした途端、周囲の敵の動きが速くなって囲まれボコボコに
・仲間を呼ばれてリンチ
・強い奴にバフが重なり撲殺
・ネズミこわい
などなど、嫌と言うほど恐ろしさを味わいましたよ!
ゾンビ映画で襲われる人の気持ちがわかった気がします。
「やめろ、近寄るな、うわあああー!」と叫びたくなる。
雑魚に散々恐怖したので、ボスの攻撃くらっても動揺しなくなった気がします。
途中までは「防御を上げて物理で殴れば何とか……」という感じですが、終盤は敵が固くて痛くてウザいので、正面から戦っていては体力や回復薬が持ちません。
敏捷を上げて首を斬るしかない。
片っ端から敵の首を狩っていくことでラスダンも地底も突破できました。
クビキリ戦法を開発なさった方は偉大です。
総合すると、ヘタレプレイヤーな私は事前に情報を得ても苦戦しましたが、何とかクリアできました。
全く情報無しだと厳しかったかもしれません。
情報集めた状態でラスボス撃破時のレベルは40くらい、隠しボス撃破は50くらいでした。
ここからはネタバレを含みます。
Seraphic Blue
天ぷら様制作『Seraphic Blue』の感想です。
プレイしたのはDC版です。
こんな方におススメ
・緊張感のある戦闘を楽しみたい
・伏線のちりばめられたボリュームたっぷりのストーリーをじっくり味わいたい
・残酷な描写にそこまで抵抗は無い
・暗い展開やドロドロした要素も大丈夫
こんな方には合わない可能性があります。
・ダンジョン雑魚戦ボス戦諸々をサクサク進めたい
・万人向けの物語を楽しみたい
・グロ要素は苦手
・陰鬱な展開は耐えられない
フリーゲームの名作だと聞いて気になっていたのですが、プレイするのを躊躇っていました。
・クリアまで五十時間はかかる
・ボス戦どころか雑魚戦で死ぬのが当たり前
・独特かつ難解な言い回しが多く、「教えて呉れ」「如何いう心算?」など普通ならひらがなの単語も漢字表記
などなど、なかなか手が出ない要素があります。
序盤の雑魚にいきなり殺されましたから。
毒のダメージって、主人公のHPが300ちょいなら30とかそういうかわいいもんだと思ってました。
一気に60以上減って目を疑った。
さらに、瀕死になっても止まってはくれない。そのまま死にます。
序盤も序盤の段階で猛烈に不安を感じました。
よって、攻略サイトも解禁。
情報無しで何度も挑戦して対策を練るべきなのでしょうが、全部自力だと心が折れる可能性が高い。
単純に戦闘の難易度が高いだけでなく、ダンジョンやボス戦前のイベントシーンに不安と恐怖を覚えるので。
回り道を繰り返すダンジョンに勘弁してくださいと思ったこともしばしば。
ボス戦前の長話も厄介です。
ボスが強いだけならまだいい。イベントが飛ばせないのも仕方ない。
両方が合わさると、全滅した時やり直すのは厳しい。ボス戦前の会話を何度も見たくないので、攻略サイトを頼りました。
こう言うと不満ばかりに聞こえますが、それでも進める原動力となったのはストーリーです。
最初の内は「こいつ誰? 何言ってんの?」でチンプンカンプンだったストーリー、キャラの謎が明かされていく様は爽快。
ちらりと出てきた言葉やキャラが意外なところでつながって「あぁ!」と叫ぶのがたまらない。
一章を過ぎた頃から面白さを感じるようになりました。
・戦闘
独特な要素が幾つもあります。
普通、HPはどれくらいか、物理と魔法のどちらが有効か、弱点属性は何かなど、敵の情報は戦っているうちに少しずつ掴んでいくものです。
セラブルでは、戦闘中消費無しに何度でも確認することができます。
敵の情報が最初からわかるからこそ、それを利用して策を練って戦うのが前提となります。
弱点属性や有効な状態異常を知ることができても、十分とは言えません。
一番重要なのは相手がどんな攻撃を繰り出してくるかで、それは表示されませんから。
敵の弱点を突いたら、それを利用されて強烈な反撃が来ることもあります。
弱い敵から倒したら、残った敵が鬼のように強化されるケースも。
また、戦闘終了時、倒れている仲間にも経験値が入ります。
経験値のためだけに攻撃の手を緩めて復活させる必要はありません。
ただ、「一人でも生き残ればいいんだから回復は後回しでとどめだ!」と強引に攻めると、手痛い反撃をくらって壊滅しかねない。
一部の雑魚やボスは、体力が無くなると最期に強烈な一撃を放って倒れます。
ひらたく言えば自爆で、道連れに全滅ということも。
場の属性の変動、種類豊富かつ強力な状態異常の数々など、他にも様々な要素があります。
戦闘以外のシステムも凝っていて、次の目的地が表示されるのが便利。
キャラ辞典や用語集もあり、一度掲載されたものも物語が進むごとに更新されます。
グラフィックも大量に用意されています。大量の人物に顔グラがあるのがすごい。
音楽も素晴らしく、BGMの効果によって気分が盛り上がりました。
特に好きなのは黒幕との戦いで流れる二曲と天羅の翼です。DYCONもカッコいいですが、歌詞を見た後だとシリアスなバトル中もちらつくようになってしまい……。
※ここからは激しいネタバレ注意。
「プレイしてみようかなぁ」と思っている方は、クリアしてから見た方がいいと思われます。
なるべくボカしたいので「化物」「地上」などの表現を使っていますが、正確さに欠けてしまいます。
エンジェル伝説
主人公の北野誠一郎は真面目で成績優秀、天使のように純朴で優しい性格の優等生。
だが、彼の顔は悪魔のように怖かった。
天使の心と悪魔の顔を持つ北野くんが周囲の誤解を受けつつ学校生活を送ります。
こんな漫画です。
・「美形で腹黒」キャラに飽きた人向け
・番長、タイマンなどといった単語が登場
・人間は顔じゃない
・人間の顔じゃない
人を外見で判断してはいけないという言葉を改めて実感する漫画。
笑えるだけでなく心が穏やかになれます。
最初は主人公の顔が不気味に思えますが、慣れてくるとカッコいい&可愛いに変化。
巻を重ねるごとに絵が美しくなっていきます。
印象的な場面や台詞は多々ありますが、一つだけ挙げるならば北野君の父、龍一郎の過去編でしょうか。
容貌ゆえに不良から殴られたり蹴られたりすることが多い龍一郎は反撃しようとはしない。
暴力を振るわれれば痛いのを知っている。だから、同じことを他人にすることはできない。
ある時、自分を殴り、ナイフで傷つけようとし、好きな相手のことまでひどい言葉で侮辱した男を平手打ち一発で気絶させた龍一郎は無言で手を見つめていた。
掌が痛むかのように。
恵まれた体躯の持ち主であるがゆえの不幸かもしれません。
戦いを欲する性格ならばもっと楽に生きられたでしょうが、争い事を好まない性格の彼にとっては……。
こう書くとシリアスな話かと思われるかもしれませんが、基本はギャグです。
碧空町で起こる出来事をそっとのぞいてみるような感覚で、連載は終わっても彼らの誤解と笑顔に満ちた学校生活はまだまだ続くのだと感じます。
修学旅行とか銀行強盗に遭遇とか、見てみたいシチュエーションがたくさんある。
北野君は自分のことをごく普通の高校生だと思っていますが、とんでもない。
身体能力や反射神経が尋常ではありません。
・打撃を食らったときに無意識のうちに動いて衝撃を殺す(手応えや音はあるため「一方的に攻撃しているのに倒せない」と相手が勘違い)
・レベルアップしてからは古武術の達人が本気で攻撃しているのにことごとくかわしたり防いだり受け流したり
・工事現場の深い穴に落ちたときに岩壁を足場に続けざまに跳躍、脱出も可能
・トラックにはねられそうになった相手を助けるため、一足飛びで横断歩道の反対側へ
・双掌打で人間が宙を舞い、喧嘩慣れしている男たちが一発で気絶
挙句の果てには回避のさいに残像らしきものまで出しています。
瞬間移動のように視界から消え、瞬時に背後に回り込む……。
お前はクレイモアか。
こんな普通の高校生がいてたまるか!
容貌のせいで喧嘩を売られることが多かったため身についた能力、恐るべし。
北野くんは相手を倒そうという闘志が極めて薄く、殴ったり蹴ったりはしないのですが、もし彼が武術を志していたらどうなっていたか。
特に好きな登場人物は北野くん、父の龍一郎、竹久です。
北野くんを番長の中の番長だと勘違いし、尊敬し、忠誠を誓っていた竹久が誤解に気づく話も好きです。