漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
『冠を持つ神の手』をプレイしました。
ずっと前から気になっていたのですが、思考停止脳筋ゴリ押しプレイヤーにはキツそうなので手を出せずにいました。以前ちょっとだけプレイして即挫折したような気が……。
それでも名作フリーゲームと聞けばやってみたい。
ということで挑戦することに。
オープニングで「この爺さんとメイドは最初から主人公に親切だから嬉しい、攻略したいな」と思い、いきなり嫌味を言ってくる相手には「ツンデレっぽい気配がするけど後で主人公にデレようとこの時のことは水に流してやらないからな」とムッとしました。
何度かキャラ無しエンドになり、記念すべき初エンドはグレオニー愛情Aになりました。
上記の三人一切関係ねえ!
「初心者向けっぽいな、試しにエンディング見るのによさそう」と軽い気持ちでチャレンジしたら失敗しまくりました。
ちょろそ……攻略しやすそうなキャラですらかなり苦労したのに他のキャラを攻略できるんだろうか……と不安になったら、初回に簡単そうなグレオニーを狙って失敗した方が他にもいらっしゃるみたいで安心しました。
プレイに慣れるチュートリアル的なキャラかと思いきや違ったらしい。
愛情Aの後裏切Aを見て、次に殺害をやろうとしたら失敗して憎悪Bにいきました。
憎しみが足りなかったようです。
仕方ないから最初からやり直して、「もっと憎め……!」と思いながらちゃんと罵って憎悪Aを回収した後、無事殺害できました。
その後、友情ABを見ました。
色んなイベントや他キャラのエンディングを見て、後でもう少し詳しく感想を書きたい。
早く他キャラの人気が高いイベントを見たり内面を知りたいのに、グレオニーもやり直したくて困る。
同じエンディングでも王になって終わりたいんですよね。
「俺、レハト様に相応しい男になって結婚するんだ」と決意したグレオニーが見たものは王となって待つレハトの姿だった……だとグレオニーの胃痛が止まらない。
『からくりサーカス』第27幕 転送(ダウンロード)
黒賀村の時から思ってたけど、グリュポンはあっさり勝側についてそのままなんだな。
アニメだと勝の心に触れてマスターと認めたようには見えない。
新しい体に仕えるという使命に忠実なだけに見えてしまう。
コロンビーヌVSディアマンティーナきたあ!
攻撃がお互いにさりげなくエグい。
ディアマンティーナ頑張れ。しっかり立ちはだかってくれ。
それを超える勢いでコロンビーヌ頑張れ!
助けに来たリーゼに勝が置いていけないと言ったのは「?」となりました。
少し前に置いて行ったじゃん。対抗手段ゼロの時に。
尺の絶対的な不足は分かってるので色々カットするのは仕方ないにしても、残す話の整合性は取ってくれませんか。
ここは私に任せて!→逃げ回るだけのリーゼ
戦う力はないけど置いていく→幻獣連れてるけど置いていけないと言い出す勝
とか、尺不足抜きにしてもおかしいでしょう。
アルレッキーノVSとブリゲッラの戦いもカッコいい!
楽しみにしていたんですよ。
時間は短いけど、映える攻撃も好きな台詞も入っていて満足。
アルレッキーノにはリーゼの笑顔が鮮明に焼き付いていますね。
倒れ伏した少女への攻撃を食い止めるとかどんだけナイトなの。
「人間」呼びから「娘」へと変化。
ブリゲッラの拳法に躍動感があり、へたりこんだアルレッキーノの顔が美しい。
立ち上がるシーンはやっぱりいいなあ。
ブリゲッラがナイフ無しで退いたのは、涼子からリーゼへの変更に合わせたいい改変だったと思います。
リーゼがナイフで刺しに行ったら違和感ありすぎますから。
『暇乞い』を見たいと思っていたけど、阿紫花とリーゼの代役具合を見ると、やっぱり法安と涼子じゃないと違和感激しいだろうな。
鳴海の名を聞いたブリゲッラの反応が原作より大きい気がする。
ブリゲッラは原作だと落ち着いている印象を受けたんですが、アニメだと感情剥き出しですね。
ハーレクインは相変わらずいい味出してるし、真面目なシーンばかりなのでカピタンのネタキャラっぽさが控えめに感じられる。
サングレ・イ・フェーゴがカッコいいのが悔しい。
フェイスレスの気持ち悪さは前から輝いているとして、勝の顔と声の演技が見事でした。
こりゃ騙される。
ここで引きか。
種明かしまで入れてほしかった。
『1000円ヒーロー』80話
よかった……長年ほっといたくせに謝罪なしというところにツッコんでくれた。
いくら軽いノリでもそこを流しちゃいけないと思う。
麗華も違和感を抱いていた。そっちか。
さっさと突き止めてくれるのは展開速度的に嬉しいけど、また捕まらないか不安。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第26幕 アニマル・ショウ
コロンビーヌが可愛い!
勝への無邪気な口調と敵に対する冷酷で妖艶な響きが合わさってたまらない。
ナイアも凛々しい声や姿が悪の女幹部として好き!
ラーオも気持ち悪くて素敵。彼のツッコミには同意する部分もあります。
尺を気にして早期退場を望んでごめん。時間があればゲスっぷりをじっくり楽しみたかった。
リーゼが立ち向かう描写は、いい話だと思いながらも違和感を覚えました。
「恐怖を克服するの早くない? あんな化物相手に勝の一言だけで奮起できるものなの?」と思うんですよね。
小動物使い→幻獣使いってランクアップしすぎ。
ラーオと対決させるなら猛獣使いからスタートでも良かったのでは。それだと落ちぶれたサーカスにいる理由がなくなるか。
それ以上に、勝との交流の積み重ねがないので引っかかる。
原作ではビースト回があるから勝の存在が大きくなったのも納得できるのですが、アニメだと仲のいい団員の域を脱していないように見える。
それと場面転換しすぎでは。交互にやるだけならまとめてもよかったと思う。
修業してないのに勝の身のこなしすごいな。
記憶だけじゃ体がついていかないと思うんですが。
ナイア達の本体のシーンは声や動きがつくと醜さ・おぞましさが強調されて、アニメ化によってかなりインパクトが増大したのではないでしょうか。
ナイアはアニメでぐっと好きになりました。コロンビーヌを踏みにじる姿とか、悲痛な叫びとか、悪役として見事です。
普通なら「人間が自分が一人であることにこだわり、人形は同一の存在が複数いようと気にしない」という展開になりそうですが、ナイア達は受け入れ、コロンビーヌは嫌がり、逆なのが面白い。
そのナイア達も耐えられなくなったことを考えると、ノリノリで自分を増やし対面するフェイスレスがどれほどぶっ飛んでることか。
フェイスレスといえば今回も素晴らしい。拘束した相手をぶん殴るなど、最低さがよく表現されています。
自分を憎ませて目くらましにするというのはいいアイデアですよね。
予告のブリゲッラ対アルレッキーノに興奮した!
帽子がとれて露になったアルレッキーノの顔が美しい。
整った面にヒビが入っているのがポイント。
私が好きな「仮面がひび割れて片目だけが覗く」的なシチュエーションに近いため興奮する。
アルレッキーノの髪の色は薄い金だと思ってました。
『1000円ヒーロー』79話
総帥とユウロが仲良さげに見える。
利用し合うのではなく、友誼を感じているのか?。
ニルが原因という冷静なツッコミに笑った。
とうとうほのかが狙われると危機感を煽ってからのギャグ、そしてシリアス。
ギャグとシリアスの反復横跳びが激しい。
ほのかについて千が麗華に相談したのが嬉しい。仲良いじゃん。
絵日記では刃と遊んだことが記されている。仲良し! いいことだ。
ほのかの変化を気に病む千に、麗華がアドバイス。
にやにやせざるを得ない。
千達の父親が登場したのですが、イメージが全然違う!
もっと厳格な親父だと思ってた。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第25幕 モン・サン・ミッシェルにて
やったー、最後の四人の部屋巡りだー。
カピタンの長台詞が今後どれくらい披露されるか。ただでさえ台詞がカット・改変されてますからね。
人格に歴史がないというとフレイザードを連想しますが、一緒にしてはいけないな。
勝利と栄光を求めて実際に掴み取ろうとするフレイザードと違い、嘘の経歴で飾り立てるだけですから。
象に座って強さアピールするブリゲッラが微笑ましい。
「人形の体だから強いんじゃない? 似たような体格の人間と同じスペックでも本当に強さを発揮できるの?」と問い詰めたくなります。
他三人は「嘘つき」「道化」など造物主の性格を色濃く反映していますが、ブリゲッラは何だろう。
真っ当に歩み続ければ満足できた可能性が高いのに、楽な方向に流されてしまうところでしょうか。
人間の血液風呂を満喫するディアマンティーナ。
そんなところで人間を模倣しなくていい。
他の最後達にも言えることですが、人間味がある人形と言えばフランシーヌ人形みたいな方向を期待したくなるけど、良いものばかりとは限りませんよね。
ハーレクインはオンとオフの切り替えがしっかりしてる。
声や動きがつくといっそう不気味で強そう。
しろがねとアルレッキーノの会話にしみじみします。
子供達に笑ってもらう嬉しさを味わうよう言われて「それはご命令ですか」と問うアルレッキーノ、分かってないな。
しろがねもそういうつもりじゃないと言いたげですが、命令だと答えるしかない。
鳴海トークで盛り上がる二人も見たかったな。
ドクトルラーオの映る時間が長い。
速やかにリーゼを覚醒させてとっととご退場願いたい。
勇ましく宣言したのに逃げ回るだけのリーゼと、彼女にあの場を任せた勝にツッコみたい。
勝算まるで無かったのかよ。
原作ではどんな流れだったっけ……。
こぶたちゃんの歌、あんな感じだったのか。
コロンビーヌ可愛いなあ。
声の調子がイメージぴったりです。
彼女がシルベストリ戦の問答を始めて思わず「え!?」と叫んでしまった。
そ、そっちも代役するのか。
輪の中に入った人形の話を嘘だと一笑に付すコロンビーヌに「それご主人様だよ!」と叫びたい。勝も名前を出してくれ。
原作でも思ったんですが、抱きしめてもらった云々のコロンビーヌの台詞には「ティンババティは?」と首をかしげてしまう。
「抱きしめられたけど、嬉しくも気持ちよくもならない」という疑問から、ディアマンティーナに「古臭いガラクタだからよ」と言わせたり、勝に心や温かさについて語らせたりすれば、疑問に思わなかったでしょう。
恋愛に興味を持つシーンでさりげなく倒れている人間が描かれているのがナイス。
ある意味純粋な最古達ですが、犠牲者を出していることを忘れるわけにはいかない。
アルレッキーノとリーゼが出会う。
リュートを弾く姿に風情があるし、緋色の手もカッコいい!
少女の危機を救うアルレッキーノ、イケメンだ……。
といっても、この時点では命令だからそうしたに過ぎない。
自分に関係ない場所でなら死んでも構わないと思っていますし、それを相手に言っちゃう。
注目すべきはこの直後。
リーゼは名を尋ね、感謝の言葉を述べ、笑顔を見せる。
その瞬間アルレッキーノは目を見開き、奇妙な思考に陥った。
前後の流れを無視すると「その瞬間、恋に落ちた」とナレーションしたくなる反応。
実際は惚れたわけではないと思いますが。
アルレッキーノにとってひたすら衝撃が大きかったのでしょう。
大切なご主人様を笑わせようとしても駄目で、自分達を置いていなくなったと知らされて、再び巡り合えたはずの主は自分達を疎ましく思っている様子。
もちろん笑う気配ゼロ。作られた使命を果たすことなどできそうにない。
そんな中、誰かを笑わせることができたら……。
いい話です。とてもいい話です。
ですが、リーゼが涼子の代わりになったのは、尺の都合上仕方ないと分かっていても引っかかる。
ノリヒロ団長の過去話をしないならしれっと法安涼子加入済みでよかったんじゃないか?
まあ、何もかも涼子と同じにせず、笑い方や台詞が違ったのはよかったです。
笑顔の眩しさは減ったけど、「自分が助けられた」ものと、「大切な友達を助けてくれた」喜びの涙混じりのものとでは違って当然です。
何より、アルレッキーノの出番が嬉しい。これまでの出番や見せ場、マジでガッツリ削られてたからな……。
EDは、曲もですが、最古達の背中でグッと来た。
盛り上がるところで最古を出すのは反則だろ!
同時にドットーレのことを考えてしまう。
命令命令言ってるアルレッキーノ達のことを考えると、一足先に人形であることから脱しかけたのはすごかったんだと思います。
もし彼がルシールに倒されず、修復されていたら、人間の味方になったのでしょうか。
人間を傷つけるなと命令されたパンタローネが阿紫花を殺しかけたので、個体差がありそうなんですよね。
味方してくれる光景をイメージしづらい。
気になったのは石食いや椅子・梯子が映っていることですね。
取ってつけたような因縁持ちの人形達とサーカス芸を駆使して戦うのでしょうか。
『1000円ヒーロー』78話
予想よりニルの行動が残酷だった。
強力になった洗脳でこの場にいる全員の記憶を操作するかなと思っていたら、自害させた。
そこが怪人らしいというか……。
ニルの正体を知った白駒さんですが、刃には言えない。
知らないふりをする顔の上半分と、傷ついている下半分のコマ割りが好きです。辛さが伝わってくる。
キャンディを食べる刃とルードの表情の対比も上手いな。
刃は気づいているのか。
ニルからエッジマンを好きになったと言われたユウロの顔! 顔!
その顔が見たかった。
刃がユウロの余裕の笑みを崩すことが多いな。
でもニルの行動はとめたい。
相談相手を盛大に間違ってるぞ。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第24幕 脱出へ
ブロム戦もパンタローネもよかった。
力を入れてほしい部分をじっくりやってくれると見ごたえある。
ミンシアのデレは入れなくてよかったんじゃないかな。
優先して描くべきしろがねへの感情や関係の変化を入れる尺すら厳しい状況ですから。
ブロムは予想より爽やかだなあ。
強キャラ感漂う風貌と喋り方。
限界状況連呼しすぎと思いますが、確か原作でもそうだった気がします。
覚えたての単語を使いたいんだろうな。
やられる描写に気合が入っていて、鳴海もカッコよかった!
彼も答えを掴んで壊れていった。
パンタローネが加わるまでの流れがじっくり描かれて嬉しかった。
再起させる役割は法安から阿紫花に移ったか。
法安とは異なる「殺し屋という道具として働いてきた者」といった視点から会話するなど、内容を変えてほしかった。
といっても、そこまで違和感はありませんでした。
「人形相手にビビッてどいてしまった自分」を殺した阿紫花が、命令に背いてしまったと悔いるパンタローネに生まれ変われと言うのは説得力があります。
それでも、性格も過去も全然違う法安の役目をこなすことに釈然としない。
単純に「おいしいところもっていくなんて恵まれてるなあ、見せ場が増えたから優遇されてる」という気持ちと、「別人の役割を継ぎ足すのを活躍と呼んでいいの?」という疑問が混ざり合う。
リーゼが涼子の代役をしそうですが、するならするでリーゼに合わせて表現を変えてほしい。
笑顔を向けるのは同じでも、涼子とリーゼでは性格も笑顔も違いますから。
長足クラウン号を呼ぶ顔が濃くて笑ってしまった。なんという原作再現。号令もそのままなのでシュール。
かつての敵が仲間になる展開はいいものです。
パンタローネはフランシーヌ様のためという目的があるから、葛藤や共闘にすんなり納得できます。
ってEDに再び『月虹』が!
嬉しい!
次回はアルレッキーノの出番か。
カピタンやブリゲッラも登場しますし、楽しみだ。
『1000円ヒーロー』77話
この世界のヒーローは人質を取られると弱いんですよね。
そこに付け込む怪人が多いのはいっそ清々しいかもしれない。
武人精神発揮するような敵だと退場が辛いからな。
白駒さんの見せた勇気に燃え燃えしつつ、拳を振りかざしたように見える敵がビンタしたところで疑問が。
グーかパーかはっきりしてほしい。
刃の気迫を千が近くにいるからだと勘違いする敵にいやいやいやとツッコみたくなった。
ユウロといいコイツといい刃を過小評価してないか?
以前ならともかく、現在はレート100なのに。
ニルが敵だと言われても彼女を信じる刃。
いい奴だけど、だからこそ彼女の心を抉りそうです。
さっさと「騙してたんだな許さないぞ」と考えられる男なら、ニルも速やかに思考を切り替えるでしょう。
そしてニルが怪人の姿に!
九尾っぽい!
語尾が「アル」なのはそのためか。
かなり好みです。
うしおととらの感想もアニメで思ったことを追加しつつ移しました。
『からくりサーカス』第23幕 悪魔再び
今回は良かったです。
駆け足な中で比較的じっくり描かれたためか。
それとも、力を入れるべきところにちゃんと尺を費やしていると感じられるバランスのためか。
鳴海もカッコよかったし、ブロムがいい声だった。
何より、ジョージの退場とパンタローネと阿紫花の戦いが見ごたえあった。
ジョージの描写が削られた&役割スライドのせいで破壊力が低下しているものの、素直に面白いと思える出来でした。
もちろんツッコミどころはあります。
・合理性優先の描写がろくになかったのに合理的云々のやり取りをされても……
・上と同じく傲慢さをまるで見せていないのに、神に選ばれたと驕っている敵と同じだったと言われても唐突
・怯える子供に「役に立ってから死ね」と言い放った彼がサハラ編でフェイスレス達から役立たず認定されたという経緯があってこそ敵の「役に立たない」という台詞が映えるはず
・最初からお茶目で親切な人に見えるから「こんな私」が何を指しているか分からない
などなど。
それでも前回危惧したようないい話「風」で終わらず、声や表情にグッと来た。
泣きそうなのがいいんですよ。
笑顔を浮かべて事切れたのを、悔しそうな顔と表現するのが上手い。
看取る役が法安じゃないのは残念ですが、阿紫花に変更しても違和感がなかったのでよかった。
原作だともっとドライな関係ですが、アニメだといい人成分が増している気がする。
ただ役割を移しただけじゃなくて煙草を直接返すという描写もよし。
パンタローネ対阿紫花がじっくり描かれていました。
時間も取ったし、よく動いてた。
黄金律は重複することになっても最初に出すべき情報だったと思います。
未読なら「銃火器は通じにくいのに何故マリオネットならいけるの?」という疑問が真っ先に浮かぶはず。
疑問が放置されて進むと気になってしまう方もいるのでは。
繰り返し出さないと忘れてしまう視聴者もいるでしょうし、言いすぎるくらいでいいでしょう。
パンタローネもカッコよかった。
普通なら敵の話なんか聞かずにとどめを刺せと言いたくなる状況ですが、パンタローネにはそれができない。
「主を笑わせる」という使命がある以上、無視するわけにはいかない。
法安がいないのですが、パンタローネはどうなるんだろう。
『1000円ヒーロー』76話
・怪人組織の幹部がお人よしのヒーローと仲良くなる
・洗脳能力を持っている敵が本当の愛を知りたがる
片方だけでも危ないのに両方揃ったらどうなるか、火を見るより明らかじゃないですか。
この予想は外れてほしい。
デートの振りをするという話なのに全力でやろうとする刃は真面目だなあ。
「唾液の交換合戦」に噴いた。もうちょっと何とかならないのかその形容。
派手なリアクション取るから刃にジョークかますのは楽しいだろうな。
何だかんだでデートっぽい。ラブコメしてる。
刃との一時を楽しみながらも、喜びきれないニル。
怪人がいたら皆を守るために戦うと聞いて複雑な気持ちだけど、刃は怪人であろうと守ろうとする男だぞ。
二人を見る白駒さんが嫉妬に駆られる。
嫌なことを考えても、自分の姿を顧みることができるから偉いですよ。
怪人に怯える白駒さんにまた試練が。
勘弁してあげてください。
やっぱりユウロが関わってきた。
エッジマンの利用価値はフロストに比べて高くないって言うけど、貴重なレート100だぞ。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第22幕 「ハリー」へ向かう!!
ギャンブラージョーンズ戦に力が入ってることに困惑と苛立ちが。
尺を割く場所おかしいだろ。
コイントスやコスプレする暇があるなら他にじっくり描くべきシーンはいくらでもあるはずです。
尺がたっぷりあれば「たまにはこういう敵もいいか」「ミンシアのカッコいいところが見られてよかった」と思えたかもしれない。尺があれば。
そして唐突にジョージがタバコを喫いだす。
非合理的なものを馬鹿にしてたっけ? そんな暇なかったのでは。
合理的な部分がろくに描かれてないのに飽きたと言われても……。
すぐ阿紫花助けたしギャグ描写が挟まれたし、原作と違って最初から人間味ある親切な人に見えるぞ。
阿紫花も大変な目に遭ったと言ってるけど、原作と違ってサハラ編で全く戦ってなかっただろ。スリルを求めてわざわざついていったのにビビッてどいただけだったじゃねーか。
このように、原作と違う行動を取ったのに原作通りの台詞を吐かれると違和感がある。
そのせいで会話がいちいち引っかかって、ものすごい突貫工事で退場へのお膳立てをしているようにしか見えない。
ジョージの出演が確定した時はめちゃくちゃ嬉しかったけど、人気のシーンを入れればいいってもんじゃないだろう。
ブロム・ブロム・ローの登場は嬉しいけど、同様の理由で喜びきれない。
再び最古が癒し。
しろがねから拒絶されしょんぼりしたり、おぞましいと言われて動揺したり。
別人だと言われても困るよな。彼らからしたらお仕えすることが存在理由なのに。
「フランシーヌ様」に命令されたからなのに「気まぐれ」「見逃してやる」という言い方をするパンタローネは人間を見下している感が強いですね。
アルレッキーノなら普通に「人間を傷つけるわけにはいかない」と言いそうです。
『1000円ヒーロー』75話
こんな展開になるとは思わなかった。
ラブがコメってる。
千じゃなくて刃なのが面白いというか似合うというか。
敵幹部をギャグ時空に巻き込んでます。
チョロい!
何だこのチョロさ。
漫画の内容も普通は逆。どんなシチュエーションなんだよ! ツッコミが追い付きません。
外道な敵なのに可愛く見える。悔しい。
しかも白駒さんまで来て三角関係? 修羅場発生?
ワクワクしてきた。
椿がこの光景見たら「あの前髪野郎がデート、だと……!?」と煙草を落としそう。
刃がメインで嬉しいけどユウロが出てきそうで不安もある。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第21幕 銀色の女神
ノリノリで女神の出現を告げるフェイスレスが楽しそうで何よりです。
ここまで見事な高笑いだといっそ聞いていて気持ちいい。
世界を滅ぼそうとする理由が自分の恋を他の人間に邪魔させないため。
そんなライバル全員いなくなれば自動的に一等賞みたいな理論を……。
実際にフランシーヌ系譜の相手をトロフィー扱いしてるからなあ。
相手の気持ちを完全に無視して「可哀想な主人公の僕が運命に勝利した証」として欲しがっているようにしか見えない。
勝の怒りは黒賀村ではなく世界を壊されたためになっている?
え、クピディアーまさかここで終わり?
キャスト発表やらキャラ紹介やらしたのに?
クピディアー三分間クッキング。
青く燃える炎やらないなら何故登場させた。
病棟編でぬいぐるみについて描かれなかったのにいきなり名前を出された。
ハリーと名付けるなら交流のネタはぬいぐるみにすべきだったんじゃ。
ベスとの会話で言及されていれば、たとえ投げ渡すシーンがカットされても「バンハート達も鳴海と同じでベスを救いたいんだな」と見ている側で補えるのに。
バス・ナッシュは単体で見れば普通の倒される敵としか思いませんが、唐突にジョージが語り始めたので嫌な予感がする。
今までの積み重ね無しにピアノ弾きたがりそうで怖い。
使命以外何も持たない機械みたいな振る舞いをしてからのピアノだから胸を打つのであって、退場だけ描かれてもいい話「っぽい」で終わるのですが。
前半のカットやダイジェスト祭りのおかげで急速進行が緩まると思っていたら相変わらず詰め込みまくっています。
そんな中でギャンブラージョーンズの謎バトルやるのかよ。
お前にやる尺はねえ。
「早く負けろ、すぐにやられろ……!」と念じながら見ていました。
自分でもこんな目で見るべきではないと思います。
好きな方もいるんですから安易に「〇〇いらない」だの「××はカットしろ」だの言うべきではないと分かってます。
自分が好きなキャラやエピソードがそう言われたら嫌な気持ちになるでしょう。
でもいくらなんでもコイントス&コスプレは……もっと入れるべきエピソードやキャラはいくらでもあるだろおおお!
今週の癒しは復活した最古三体でした。
復活させた理由を語るフェイスレスに腹が立つ。
滑稽だと笑われた時の最古のショックを受けた表情が素晴らしい。癒される。
フェイスレスの台詞は人格が異なる相手を「フランシーヌ」として求める彼自身に跳ね返ってぶっ刺さってます。
はしゃぐ人形達から少し離れたところで突っ立っている姿が哀愁を漂わせている。
アルレッキーノは目が虚ろだしパンタローネも表情がしょぼーん。
最後のハーレクインやディアマンティーナとの絡みもよかった。
ハーレクイン、実にいいですね。最古をオンボロ呼ばわりするなよ。パンさんアルさん呼びも舐めてる感じが醸し出されて素敵。
ディアマンティーナの声が甘い。しっかりコロンビーヌをバカにしていく。
フェイスレスがコロンビーヌを幼い少女に改造したのは趣味……ではなく、「人形風情がオトナの恋愛なんて二百年早いよ~ん」という悪意ではないでしょうか。
仮にアルレッキーノが恋愛に興味を持っていれば少年に改造されたかもしれない。半ズボン姿のアルレッキーノか……。
最後はドッキリ大・成・功。
最古がチョロく見えますが、人形らしさが出ているからあれでいいのだと思います。
作られた目的を果たすため、己が動き続けるために縋るしかない滑稽さや悲哀を感じます。
フランシーヌ人形がいなくて悲しそうな三人がしろがねに出会って活き活きし出すのがいいんですよ。
カピタンやブリゲッラも楽しみです。
ブリゲッラについてのコメントで「原作の印象とは少し違う」という部分が気になる。
『1000円ヒーロー』74話
今回の怪人はアホだけどさらっと非道だな。上手くいっていたら他の家族も踏みにじられるところだった。
確かに父親は豪胆です。娘が誘拐されてるのに想像力が豊かすぎる。
想像の中の恵理がひでえ。
想像の中の怪人もひでえ。「通報したかわかる能力使うか」「通報してるわ」とか。
千……お気に入りのハンドバッグがあれなのかよ。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
シルフェイド学院物語も懐かしいなあ。
一番好きなキャラは教頭です。
チョコ渡したり渡されたりするイベントがほしかった。
職員室に殴りこんで「よかろう、叩き潰してくれる!」と迎撃にかかる教頭に「くらえぇぇ!」と叫びながら木刀型のチョコを振り下ろしたい。
小話で一晩中教頭の下にいるネタを書きましたが、寝ながら素振りする教頭はベッドを使わない可能性に今更気づきました。
た、たまには休むかもしれない。
『からくりサーカス』第20幕 黒い太陽
いつの間にか正二の前に戻ってる。
転落して意識を失っている間に捕まったんでしょうけど、連れ戻される様子もしろがねの反応も全く描かれなかったためか、唐突な印象を受けました。何事もなかったかのように進むので「逃げる必要あったか?」と思ってしまう。
ある程度は見ている側で補いますし、尺がないという事情は嫌と言うほど分かっています。
それにも限度があります。
ブツブツ途切れている感覚を味わうことは今までにもあって、尺が足りないことを踏まえても雑だと思いました。
カットするならするでちゃんとつなげてほしい。
貞義の『死』の真相、高速道路の戦い。
眠っている勝に嬉しそうに語りかける貞義が気持ち悪い。
そして二刀を手に立ちはだかる正二がカッコいい。
溶けるのは同じでも、自ら井戸に身を投げた白銀、赤子を守って消えたフランシーヌ人形、抵抗する貞義でそれぞれ違いますね。
勝のイイ笑顔が見られず残念です。
原作だと勝の口から金の過去が語られることでダウンロードの影響が明確になり、正二やギイの貞義認定も間違いではなかったと思えるんですよね。
アニメだとただの勘違いに見えてしまう。一応勝が『分解』を使ったので、影響を受けていることは分かりますが。
二人が結ばれた教会のシーンは、金視点だとあの直前に「大事なのはフランシーヌの気持ちだ」と理解して、立ち直りかけていたことが判明します。
だからこそ目撃した衝撃も大きくなったのでしょう。
フランシーヌの子守唄。
これは絶対に外せない。
殴られたシーンも描かれた。痛々しい……。
銀は彼女が逃げなかったと言いましたが、逃げたら殴られたんだよな。
顔が腫れ上がっている状態で歌われる子守唄は幸せだった頃との違いが際立ち、残酷です。
幼いディーンは可愛い……のにほくそ笑む様はやっぱり気持ち悪い。
好きな相手と結ばれなかったのを兄のせいにしたり正二のせいにしたり他人のせいにしてばかりだなコイツ。
とうとうサハラで死んだはずのフェイスレスが登場。
『分解』で村人達を倒す描写が雑。あれじゃどの辺が分解か分からないのでは。
いちいち技の名前を言うのは笑っちゃうけど芝居がかったキャラに合ってるのでいいと思う。
そして来ました名台詞。
「だって僕は『自分を信じている』もん。自分を信じて『夢』を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!」
主人公みたいだ。
これをラスボスに言わせるか。
カットの影響で服装が違ったのが残念ですが、この台詞が聞けたのは嬉しい。
ここまでくると月虹の歌詞を振り返って「ああ……」となりますね。
後半部分はコイツのこととしか思えない。
しろがねが刺されたところで「え」
彼女が攫われたところで「え?」
ドクトル・ラーオが出てきて「うぉええええ!?」と叫びました。
リーゼを掘り下げるならキメラではなくビーストを出してほしかったなぁ。
ラーオが出てきて複雑な気分。
団長達が全く掘り下げられていないので仲町サーカスの活躍は歓迎しますが、自動人形とのバトルに本格的に関わるのは勘弁してほしい。
取ってつけたような因縁を持つ相手と無理に戦わせてほしくないんですよね。
原作では、わざとらしい「アメリカにゾナハ病をふりまいた」アピールとか「母ちゃんと同じ顔」とか強引すぎたので。
正二が退場。
彼は男気あるキャラだと思います。
だからこそ勝に背負わせたことが引っかかる。
勝自身は守られる側から脱却しようとしています。
しろがねを守ろうとするのは彼が願っていることでもあるし、何も言われなくても戦おうとしたでしょう。
でもなあ……。
勝の身を案じて遠ざけようとするけど、それでも勝が戦うと告げたなら、拳についての台詞ももっと感動できたと思います。
刀も使う勝のカッコよさを噛み締めながらも不安を感じる。
刀使うキャラが大好きですし、戦うシーンもカッコいいのですが、能力盛りすぎ・詰め込みすぎという印象を与えないか?
この時点では燃えるのですが、後に強化・万能っぷりが過剰だと感じられる時期があるんですよね。
少年漫画の主人公が短時間で急激に強くなるのにツッコむのは野暮ですし、記憶の継承という要素、厳しい鍛錬で強くなる理由付けはきちんとされています。
それでもやりすぎだと思いました。
戦闘力が上がるだけならまだしも、味方から大絶賛敵からも高評価という肯定され具合が引っかかったのかもしれない。
そのあたり……黒賀村編はシルベストリの存在と、フウとギイによる勝の異様な持ち上げが強烈で三姉妹を思い出せない。
勝も好きなんですよ、バランスがとれていれば。
少年漫画の主人公ですから、修業して強くなるのも天才認定されるのも、それだけなら気になりません。
問題は持ち上げ方です。
「ラスボスに対抗するため特訓しました。睡眠時間も削って鍛えてとても強くなりました」だけならツッコもうとは思いません。
「でも学校生活は満喫します!」なのが意味不明。
そんな時間あるなら寝ろよ。
フウによる「フツーの天才とは違う」という評価に「は?」と思いました。
天才なのも努力してるのも疑いようがないけど、「フツーの天才」や他の人間の努力と比較して持ち上げるような真似はしてほしくなかった。
何よりタイミングとバランスが悪かった。
真相や黒幕が明かされ、しろがねと鳴海が再会!
鳴海の憎悪や葛藤、二人の距離が縮まっていく様をどう描くのか!
こんな盛り上がってるところに挿入されたら「描くべきことがあるだろ!」となります。
大切な人々や楽しい日常、それらが壊される絶望を描きたいなら、すでに登場しているキャラと交流して掘り下げれば十分だったのでは。
いらないとは思わないけどタイミングと分量を考えてほしかった。
次回予告で衝撃を受けました。
復活最古と最後の四人登場確定で安堵したのも束の間、クピディアー!?
お前、出るのか。メインキャラみたいな顔してやがる。
ミンシアのバトルもやるの? その尺があるならシルベストリ出せよ。
その前に法安と涼子は出さないんですか?
どのキャラ&エピソードがいつ出るか、全く読めない。
『1000円ヒーロー』73話
シリアスからのギャグ!
温度差が過激! 風邪引きそう!
やっぱり麗華が意識してる。
「千が大金ゲットする展開か。落としたり取り違えたりするんだろ」と思ってたらそう来たか。
この展開は予想できなかった。
裏サンデーでは『ACARIA』がもうすぐ終わりそうですね。
『あなたの鼓動を見させて』はじっくり見たいシーンと軽く流して構わないシーンのバランスがちぐはぐでもどかしい。
最初「こんなぽわぽわした女の子にMITA作品の主人公が務まるのか?」と思いましたが、要らぬ心配でした。
恋する乙女は強いなあ。
がんばれ、こころちゃん。さん付けすべきか?
敵は薬物の密売を行う危険で非道な集団なのに、彼女なら……と思わせる。
「私は人を殺せちゃうの」とか悪党アピールに余念がない連中に対し、自然体でヤバさを見せていくスタイルですから。
今回取り上げた作品以外にも読んでます。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
次回の更新は遅れるか休みます。
『からくりサーカス』第19幕 影の正体
最初に「勝はエサである」を聞いた時は「気持ち悪さを感じさせてほしい」と感想に書きました。
叶いました。
気持ち悪い……。
勝を探してやってきたしろがねに「気持ちは嬉しいけど逃げてええ!」と言いたくなる。
正二が怒るのは「妻を死に追いやる」「娘に暗示をかける」「黒賀村にゾナハ病をばらまく」「勝を器として利用する」のどれか一つでも十分なのですが、
・自分に成りすまして行ったものもある
・それらを企んでおきながら今まで味方面していた
という要素が加わることでさらに激しくなったのでしょう。
正二の過去を知る前は「貞義呼ばわりするばかりで勝の言い分を全然聞いてくれない、頭固すぎ」と言いたくなりますが、貞義の狡猾さ・邪悪さを知った後は耳を貸さないのも納得できます。
エレオノールを守るため正二とギイは話を合わせたわけですが、ルシールは何を思っていたんだろう。
連載序盤はそこまで設定されていなかった可能性を抜きにして考えるなら、「薄々察していたけど追及するとエレオノールの立場が悪くなるからあえて知らんぷりした」でしょうか。
娘と再会した正二は、彼女が自身を人形と思い込んでいることを知らされる。
黒幕に操られているイメージ図が不気味で強烈です。
後半は貞義全開。
冗談だと誤魔化すシーンの笑い声、長くない?
内心ウッキウキだったんだろうな。
電話での楽しそうな喋り方に笑ってしまう。
直接対決での二人がカッコイイですね。黒と白で対になっています。
貞義の姿もこうやって見ると渋くてカッコいいのになあ。中身がアレだから台無しです。
アンジェリーナを自分から奪ったと語る貞義。
だからいつアンジェリーナがお前のものになったんだ!
好きになっただけでナチュラルに自分の物認定するのやめろよ。
貞義の計画については「その発想はなかった」としか言えない。
好きな相手を守ったら失敗した→相手に守らせればいいんだ!
天才か。
どうやったらそんな考えが生まれるんだ。
勝を守るよう言い聞かせる場面は、初めて読んだ時は疑問を持ちませんでした。
意図を読めと言われても、「誰かとの交流で変化や影響を与えようとしているんだな、いいんじゃないの?」「何かを守るという目的を与えることで、相手だけでなく自分の存在の重さも知ってほしいのかも」と考える程度でしょう。
種明かしされると「温かい爺ちゃんなら最初からお前は人間だと言いそうだよな……」と納得できる。
何ということでしょう、序盤の心温まる回想が一瞬にしておぞましい場面に。
正二が彼女を想って取った行動が裏目に出てしまった。
結果を知っているからそう思うものの、その場でもっといい判断ができたかというと……貞義が暗躍しなければ上手くいったでしょうし。
「ダウンロードまで数年かかってしまう」は原作だと三年で、不自然なまでの説明台詞だった記憶が。
前回フランシーヌ人形やアンジェリーナの美しい笑みを見た後に貞義の笑顔を見ると、心が何かに染まりそうです。浄化の反対です。
思っていたよりじっくり進みました。この辺は説明が多いからありがたい。
次回のタイトルは予想通り。いよいよ希望に満ちた主人公らしいあの台詞が聞ける。
気になるのはその先です。
予想より過去編が長かったため、他のエピソードの配分がどうなるか……。
一番気がかりなのは最古の掘り下げです。
『1000円ヒーロー』72話
ユウロはあっさり退いたな。
決戦開始という空気でもないからな。
二人で胴上げに笑った。ついさっきまでバリバリシリアスしてたのに。
いちいち恋愛に結びつけるのはどうかと思いながらも「重いと言われてムキになるのは千を意識してるからじゃね?」と考えてしまう。
椿が流されなくてホッとする。
一方怪人側は不穏な動きを……いつものことか。
同児が見事に利用されてる。手玉に取られてる。
レディブレイズが怪人だったと聞いて哄笑を上げる同児ですが、そんな反応をするのか。
「人間はヒーローを持て囃しているけど忌み嫌ってる怪人なんだぞ!」と言いたいのでしょうか。
「ヒーローを称賛しておきながら怪人を排斥するのはおかしい!」という方向に行くかな。もしそうなら人間襲うからだろとしか言えませんが。
レディブレイズが尊敬されたのはレート1000ヒーローという肩書や能力だけでなく、実際に人々のために戦ってきたからじゃないか。
怪人とヒーローが同質だとしても、自分達に害を加える存在と、それに立ち向かって守ってくれる存在なら反応は変わるでしょう。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第28幕 微笑
めちゃくちゃ期待していたので尺の無さゆえに残念に思うところもありますが、どす黒く燃える感情は湧かずに済みました。
じっくり進めて掘り下げてほしかったけど、それを言ったらきりがないというか、今更なんですよね。あらゆるエピソードに当てはまるので全話で連呼することになる。
アンジェリーナとフランシーヌ人形は同じ方が声を担当しているはずなのに別人だと感じる。アンジェリーナだけでも孤独に疲れた「少女」と守るものがある「母」とで違います。
文句を言いながらもエレオノールの世話を焼くギイが微笑ましい。
人間の成長速度をまるで理解していないフランシーヌ人形に笑ってしまったけど笑い事じゃない。
金が教育していれば、笑う方法探しも少しは変わったのかな。
分解されたがっている彼女と、それを望まないアンジェリーナ。
ルシールのように復讐を貫いた者もいれば、怨念を断ち切ろうとする者もいる。
復讐に対する肯定・否定のバランスが取れています。
フランシーヌ人形は己の中の欠けた歯車について語る。
改めて考えると、フランシーヌの代わりを務めろというのは無茶な要求です。人形ではなく生身の人間でも無理でしょう。
本物のフランシーヌの人格に近づけば近づくほど、金の求める「金を何よりも優先して金だけを愛する、都合よく動いてくれるフランシーヌ」から遠ざかるわけですから。
エレオノールのことで張り合う二人が可愛い。自分の太ももをバンバン叩くギイが面白い。
こんな日常がずっと続けばよかったのに。
村人達が正二の名前を使って誘い出され、自動人形が来襲。
真夜中のサーカス団員はふざけてるような高い声が多かったのに、こちらは普通の悪役らしい声です。
フランシーヌ人形を笑わせようとしてないからな。
もし彼女が弱体化していなければ、違う展開になっていたのでしょうか。
フランシーヌ人形はようやく自分達の所業の恐ろしさに気づいた。
彼女の考えや言葉を最古達に聞かせてやりたい。
彼女の意思に反するように人間を苦しめ続けるわけですから。
フランシーヌ人形は作られて間もない時期に惨劇を見せられ、笑えと言われたからなあ。
金が穏やかなやり方を選んでいれば……。
彼が最初に最古達を作ったのは素直に称賛したい。
フランシーヌが道化や芸人が好きだと言っていたことを覚えていて、望みを叶えようとしたんですから。
人間のフランシーヌとは好みが違うかもしれませんが、方向性は間違っていません。相手の希望を考えていたと言えます。
そこから復讐に舵を切ったのがなあ。自分がしたいだけなのに、相手も笑ってくれるなんて思って。
フランシーヌ人形が村人の苦しむ姿を見て笑ったら、金は満足したのでしょうか。
それはそれで「やっぱり違う。こんなのフランシーヌじゃない!」と認定しそう。
この辺りは真夜中のサーカスの団員達、特に最古に怒りが湧いてくる。
何やってんだよ敬愛するご主人様のピンチだぞ泳いで海渡ってでも駆け付けて敵を蹴散らせよおおお!
子守唄が流れる中で戦いが繰り広げられるのが辛い。
エレオノールをあやすため、フランシーヌ人形が取った行動は……。
原作では正二がやるところを見ていたんですよね。
一回目はおどけた感じ。これも好きです。
美しく整っていた人形の顔が柔らかく見える。
二回目は……もういいよね。
笑う方法を探し続けて疲れてしまった人形が、作られた理由も忘れて赤ん坊を笑わせようとして、相手が笑ってくれて、ようやく自分も笑えた。
最古達に見せたかった。
彼らの悲願はすでに叶っていたのに、それに気づかず病を振りまいて地獄を生み出してきた運命の残酷さよ。
フランシーヌ人形があの場を切り抜けたらサーカスを止めに行ったかもしれない。
今回はここまでにして続きは次話にしてじっくり描いてほしかったけど、まだ話が進みます。
死ぬ間際にギイを守り、砕けたアンジェリーナ。
私もママンと呼びたくなった。
こうしてあるるかんの左腕は壊された。
勝を守って左腕を失った鳴海と同じですね。
少し前までキャンディを持ち歩いていたギイがキャンディを必要としなくなり、最後にキャンディを象った人形を倒す。
エレオノールにデレデレになる様子や、アンジェリーナを喪った時の顔など、表情豊かなギイを見られる回です。
消えていったフランシーヌ人形に語りかけるギイの、「何かに」なれたという言い回しがグッとくる。
「人間に」ではない意味は何だろう。
「人間に」だと造物主の望み通りという印象を与えかねないからか?
彼女は使命とは関係ない、フランシーヌの代わりではない者になれたはずですから。
人間以下の力で井戸に穴を開けられたのは、「元々ボロかった+アクア・ウィタエで脆くなった+自分の体が壊れてもかまわないと限界を超えた力を発揮」という要素が合わさった結果だと思います。
初見の方は、この話まで観た後だとEDの印象が変わるのではないでしょうか。
『1000円ヒーロー』
6巻のPRは笑ってしまった。
「前髪野郎よりは」って、張り合わなくても。本気で険悪なわけじゃないことは分かるけど。
椿は刃を話題に出すことが多いな。
二人とも決まってるということで。どっちも髪型が独特ですし。
あ、思ってたことをケンジが代弁してくれた。
髪型被ってますよね、半分。
続いて71話の感想を。
ユウロが来やがった。
邪魔すんなよ!
でも悪役らしい笑顔は素敵だと思ってしまった。
麗華の詳しい過去が語られた。
犬を遠ざけると脅した母親は酷いと思ったけど、厳しいだけではなかったわけですし、怪人に襲われなければ……。その優しさを表に出して、歩み寄ってほしかった。
アグニールは分かりやすく強そうなデザイン・能力ですね。レディブレイズに瞬殺されたのが惜しい。
両親の死を目の当たりにして絶望する少女の表情を楽しむという外道さも完備。
基本的に怪人はこんな奴らだからこそ、そうでないおっちゃんやヴァイタミンが引き立つんですよね。
助けに入ったレディブレイズの攻撃方法が意外だった。
もっとこう、必殺技をシュパーンという感じかと思ったら殴った。
回想を終えて麗華が復活!
待っていたぞ。