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『キン肉マン』292話
謎の関節技という表現、ふわっとしてる。
アタルの方が締め上げられているように見える。
王者を語るアタルに対するアリステラの反論に頷くしかない。
「何が王者か。お前は王家を捨てた男だろうがーっ」
その通りです。
王族としての使命から逃げたアタルと、使命を捨てないアリステラで対比になるかもしれません。
アタルは頼もしいですが、完璧ではないんですよね。
スパルタ教育に耐えかねて家出した結果スグルに重荷を背負わせてしまったこと、様子見で消極的な戦いをしたためブロッケンJr.を死なせてしまったことなどは落ち度と言えます。
強くてカッコよくても、変に美化してほしくはない。
本人が己の過失を認めているのにうやむやにしては、男気も台無しになりますから。
王家を捨てても王家が研鑽してきたものへの敬意は備えているというのは納得できる落としどころです。
「王者の貫禄!」のコマのアタルはマジでカッコいい。
今度はオメガ側のツープラトンがアタルに炸裂。
ブロッケンが阻止しなかったことを疑問に思ったものの、アリステラもマリキータへのツープラトンを防ごうとしなかったからなあ。
いちいちカットしてたら技が成立しないのでしょうがない。
そういう都合を除いて、理由があるなら「展開についていけず見ていただけ」ではなく、信頼や作戦といったちゃんとしたものであってほしいところです。落下中のアタルの表情も全然焦ってないですし。
ブロッケンの未熟さを強調する形でアタルを持ち上げる方向に行かないでほしい。
ただの実力不足だと彼を選んだアタルの見る目がなかったことになってしまう。
『完璧超人始祖編』31話・32話
新たに登場したラージナンバーズ達が自害を拒むピークア・ブーを処刑しようとする。
それにしても「無量大数軍(ラージナンバーズ)」ってカッコいいな。
増援ではネメシスが重要そうですね。真弓と関わりがあるようですから。
同じくらいグリムリパーが気になる。ちょっとキルバーンを連想する。
・グリムリパー=死神という名前
・黒ずくめで凝った衣装
ガチガチの武闘派という雰囲気の他のキャラとは違うように見える。
帽子にギミック仕込んでいますし、トリッキーな戦い方をしそう。
……などと予想してますが、搦め手上等の参謀系と見せかけて正面から殴り砕くパワーファイターでも面白いかもしれない。ミストバーン的な。
ポーラマンは毛皮をもふもふしたい。ジャック・チーは蛇口の超人という発想が面白い。マーベラスは正統派っぽいデザイン。
またジェロニモがやられ役に。
敵の力を見せる存在が必要なのは分かるけど、たまには活躍してほしい。
「下等超人のさらに下の下衆人間」って、ラージナンバーズ達はどこまで見下すんだよ。
完璧な存在ならそんな風に見下したりしないだろ。
ボロボロなのに戦おうとするスグル達を見てられないと思っていたら、バッファローマンが動いた。やってくれた。
さらに正義超人側に助っ人が参戦。
ブロッケンJr.、ロビンマスク、ウォーズマン、ラーメンマン!
彼らの闘いが楽しみです。
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『キン肉マン』291話
フルメタルジャケッツがアイコンタクトだけで連携し、難易度が高そうな技を決める!
ブロッケンJr.の目元が見えるシーンが多いですね。
マリキータマンの頭が割れてる?
表情が分からないのでどれくらいのダメージか判別しづらいな。
交代するアリステラに合わせてマリキータも動き、アタルにラリアットを決める。敵の連携も見事。
アリステラは火事場のクソ力を欲しがってるけど、アタルが使うのは業火です。代用できるのでしょうか?
グレネイドスープレックスを決めたアタルへのブロッケンの視線が、完全にファンのそれになってる。気持ちはわかる。
全国のアタル兄さんファンが同じ表情になっていると確信できる。
アリステラのオメガハントが開かれるシーンが印象的ですね。
異形の怪物が迫るかのような迫力です。
またアリステラが対戦相手を褒めてる……。
「しっかりとした実力を備えた試合巧者」「お前ほどの手練れ」「たいしたものだ!」って、素直な賞賛。
相手を認め称賛するスタイルは好感度上がるので、どんどんやってくれ。
最後の「その攻撃がどうかしたか?」の強者感。アタルは頼もしいなあ。
アタルとアリステラは安定して迫力のある攻防を繰り広げてくれますね。
ツッコみたくなるような点は特になく、安心して読み進められる。
冷静に考えるとアリステラのデカい手も何それと言いたくなるんですが、マリキータのロールシャッハを見た後だと普通だと感じられる。
試合開始までゆっくり進行していた分、互いにサクサク技出して攻防が切り替わるのが爽快。
そろそろオメガ側の反撃も始まりそうです。
まだブロッケンもマリキータも見せ場があるでしょうから、どう展開するか予測しづらい。
『完璧超人始祖編』29話・30話
テリーの靴紐ちぎれすぎ!
もはや特殊スキルの域だよ。
バッファローマンが悪魔陣営に戻った時の様子が描かれる。
ブラックホールが一発殴って終わりって優しいな。全員から一発ずつもらうかと思った。
水棲超人同士という理由でマーリンマンを選ぶアトランティスは納得できるけど、クラッシュマンを選んだカーメンは……。
捨て石になろうとするバッファローマンに代わり、魔雲天が武道に挑むことにした。
七人そろって一つの部隊、その隊長になるべき男は一人しかいないのだから。
回想シーンのアトランティスがカッコよく見える。
私はどうやらアトランティスを好きになってしまったらしい。
ポールに元気な姿見せてやれよ! 応援してくれる子供にファンサービスしろよおお!
試合が終了し、倒れた相手の手を組んでやる武道から風格が感じられますね。
敵への礼儀や敬意を持ち合わせているので好感が持てる。
敬意と言ってもダイ大のミストバーンみたいな見上げるタイプではなく、バーン様のような王者のものですが。
それにしても武道強いなー。
魔雲天が負けることは予想できたけど、ここまで一方的になるとは思わなかった。
おっ、頭を砕かれた魔雲天だが、まだ生きていた。
悪魔はただでは死なない。
敵側に新たなキャラが追加されて戦いは続く。
『1000円ヒーロー』93話
倉之助はひとまず生き延びそうで安心した。
弱い怪人の命を犠牲にして力を得ていたことを知った同児はユウロと決裂し、ユニオンプライスから離反。
「君はクビです」と言うユウロが怖い。絵が普段と違うからかな。
ダンディ精神……シリアスなシーンなのに相変わらずギャグをはさんでくる。
同児の目的は弱者を守ることだが、ユウロは違う。
怪人の未来について、優先順位が違ったんですね。
妻を殺したヒーローへの復讐か。
彼女一人に負担がかかったことで死に追いやられたとかではなく、直接殺害された?
彼女の死の真相など、ユウロの詳しい過去が気になります。
最後に倉之助が千・刃と合流。
事情を把握して同児との共闘展開来るか?
『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」が順番に掲載されています。
期間限定公開の時は急いで40巻まで読んだので、じっくり読み返してます。
今後が気になるキャラは、ストロング・ザ・武道です。
初代の敵はチンピラ寄りの悪者が多かったんですよね。
シリーズボスを見ると、デザインがめちゃくちゃカッコよくて強そうなのにパイプ椅子振り回した将軍や、知性というより悪知恵と言いたくなる行動が多くギミック満載だったスーパーフェニックスなど、もう少し落ち着きを……という気持ちも。
負けたピークア・ブーに自害を促す彼が、自分が劣勢になったり敗北したらどう振る舞うのか注目したい。
完璧超人として見苦しい態度を取らず、格を保ったままでいるかどうか。
現シリーズでは、敵集団リーダーのアリステラは素直に非礼を詫びたり敵を認めたりしています。
敗北するとしても、その方向性でいってほしい。
始祖編の28話までの感想を。
・ジェロニモの扱い
あ、あまりにも……。
公開範囲外で活躍するのでしょうか。
元人間・後輩キャラ・実力が劣っていてもがむしゃらにくらいつく姿勢など、ブロッケンと重なる要素が多いんですよね。
違いを見せる方向で開花してほしい。
・テリーマン
靴ひもがちぎれる以外特殊能力無いのにテキサス・ブロンコの一言で勝利をもぎ取るすごいやつ。
武道に殴りかかるところは「行けえええ!」となりますね。
・シルエット
将軍か。
・完璧超人の掟
敗北したら躊躇わず自害するラジアルは見事。敵組織の恐ろしさを体現している。
・ステカセキング
マッスル・インフェルノにテンション上がる!
敗れたけれど、よく頑張った。
・「悪魔として大胆に振る舞いたいからこそ、日々の精進は怠らない」
か、カッコいい……!
正義超人とは異なる方向の魅力がある。
・カーメン
もうちょっと頑張れよ。
・ブラックホール
特異な外見、反則的な能力、ヒールとして輝いているセリフ回しと、カッコよさをぶち込んでくる。
自害しようとした敵の首を刎ねたシーンで、いい意味でゾクゾクしました。
「ようするに体裁よく皆の前で果てたいだけだろ?」
このマイクパフォーマンスよ。
「自己満足ごと灰にして燃やし尽くす」という言い回しも好きです。
それまで「表面上はツンツンしていても協力してくれるだろ」と軽く考えていたので、姿勢や立場の違いを思い知らされ衝撃を受けた。
落ち込んだものの、ここで心が冷えたからこそアトランティスの言葉がいっそう熱くなりました。
・バッファローマン
正義超人達を突き放すような言葉を口にしつつも、仲間の身を案じたり、スグルの反撃に安堵したり、情を覗かせる。
ひとりぼっちが嫌いなさびしんぼうですからね。
・アトランティス
以前も語った通り、燃えた。
おいマーリンマン、ポールを「愚かな下等生物の少年」呼ばわりすんのはやめろよ!
アトランティスが息を吹き返したのは、使命を果たす忠誠心だけでなく応援してくれた少年を侮辱されたせいでもあるのでは?
自分を応援するポールに優しく突き放すような言葉を掛けて、水中へ。
「先に水面に上がった方が勝者か?→敗者だった」という展開はロビンマスクの時のオマージュですね。
何度見ても「オレの大嫌えな野郎」にグッとくる!
その「大嫌えな野郎」の技で決めるんですよ。悪魔超人のアトランティスが、正義超人の技で。
ロビンの影響でこの名勝負が生まれた。
ロビンマスクは奇行だけの男ではない。
ただの変人ならば、おそらくそこまで印象には残らなかった。
面白さと理不尽さと熱さとカッコよさが同居していて迷台詞も名シーンも生み出すからずるいんだよ!
息絶えたアトランティスの名を涙ぐみながら叫ぶポールを見て、アトランティスの復活とポールとの再会を見たくなりました。
アトランティスの「オレの大嫌えな野郎」発言からのタワーブリッジをロビンが知ったらどんな反応するか気になる。
「フッ、気持ちは伝わっているさ」と完全に理解したような顔をしつつ斜め上の解釈しそうだな。アトランティス、おちおち死んでられないぞ。
アトランティスとロビンのタッグを見てみたいと一瞬思ったけど、アトランティスが振り回される。確実に。
・ピークア・ブー
初めて見た時、インパクト抜群な外見から勝手に色物枠と判断したのですが、悲哀を背負っていた。
「高い学習能力を持ち、戦いの中で急激に強くなる」だけなら珍しくありませんが、「強くなってもそのたびにリセットされる」キャラは初めて見た。
不気味な姿は成長を否定されるいびつさを表しているのかもしれません。
戦闘後、涙を流しながら強くなりたいと語る姿に心を打たれた。
・ザ・魔雲天
足がもげ顔が半分砕けた姿が痛々しい。
根性で人間化に耐えた!
悪魔超人達が意地を見せている。
今までの戦いによって正義超人達は友情を、悪魔超人達は矜持を抱き、新たな敵に立ち向かう。惚れ惚れする。
・ストロング・ザ・武道
ピークア・ブーの成長をリセットする非道さを持ちながら、ガラガラを買いに行く一面もある。
え、自分で買いに行ってるの……?
ザ・魔雲天を人間にした時も「人間になったほうがイイ男ではないか」などと言い出す。
意外と面白いおじさんなんだろうか。
色んな意味で中身が気になる。
『1000円ヒーロー』92話
人々の同児に対する反応が危険視と英雄視でバランスが取れていると思いました。
悪い怪人を殺すのはヒーローと同じと言う時、千の名前を出すのが彼のことをよほど意識してるんだと思わせる。
病院で殴り飛ばされたのがトラウマになってるんだろうな。
いちいちヒーローに言及しなくても……と思ったら、悲しむ子供を笑顔にできてこそヒーローだという。
そういう風に考えられるんですね。
彼なりに目的があって、それはヒーローを糾弾することじゃない。
新キャラの倉之助登場。
同児がギャグ時空に巻き込まれてる。
ほのかと倉之助の会話を聞いて、怪人と人間がともに暮らせる世界を作ろうとする。
その決意を試すかのように、同児はデザイアメダリオンの真実を知らされる。
同胞の犠牲によって得られる力だと知って、戦えるのでしょうか。
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アトランティスとポールの再会を見たい。
嫌われ者の自分を応援したらまずいと思ってそれとなく遠ざけようとするアトランティスと、ヒーローを見るようなキラキラした目でアトランティスを見つめるポールを見たい。
溺れそうになったポールを助けるアトランティスもいいな。「借りは返したぜ」と言ってほしい。
悪役が「ありがとう」と言われるシチュエーションが好きなので、それを見たい。
青年になったポールに、いい笑顔で「『ろくな大人』になれなかったよ」と宣言してほしい。
私の中で「胸筋に惹かれるキャラ」第一位はダイ大の超魔生物ハドラーだったのですが、キン肉マンのアタルが追い上げてきている。
牧師に変装したら胸のたくましさで強盗にバレるからな。
無数にツッコミどころがあるから目立ちにくいけど、「フフ牧師様、えらく胸筋が発達していらっしゃる」って何なのその台詞。
『キン肉マン』290話
何でビンタされた側が奇行を繰り広げたみたいな言い方なんだ。
気負いすぎて空回りして一瞬で立ち直って冷静さを取り戻すのも奇行と言えば奇行か。
アタルは手加減したと思っていたのですが、あれ全力だったの!?
全力で頬を叩かれて瞬時に意図を悟るブロッケンJr.……。
アタルの行動が自然なものと見なされなくて安心しました。
相手がブロッケンだからいいものの、何も言わずビンタするのが当然の行為として扱われたら引っかかったでしょうから。
「せっかく」という単語を用いたことから、マリキータマンは相手の全力を楽しむ戦闘狂ではなく、効率的な勝利を目指すタイプなのか?
相手を舐めた態度取るし、武人ではなさそうだ。
アタルを警戒するマリキータとブロッケンJr.に注目するアリステラ。
アリステラの「そっちのほうが実はヤバい」という言い方が面白い。マリキータの「訓練されてやがる」にも笑ってしまう。
アリステラさん口調砕けてませんか?
内容自体は同意できる。
仲間にいきなりビンタする男より、仲間からいきなりビンタされてすぐ笑顔になる男の方がヤバいですよね。
アリステラがただの小僧ではないと認めてくれた。
非礼を詫びたりチーム名褒めたりブロッケンJr.を評価したり、素直というか話が分かるというか……。
敵対していなければ和やかに会話できただろうに。
侮らないからこそ厄介かもしれません。
軽視しているならブロッケンが奮闘して一泡吹かせる展開が来ますが、ある程度認めている状態からさらに評価させるのは難しい。
自分の仕事をやると決めたブロッケンは強い。
しかしマリキータマンの方が実力は上。
パワーやテクニックで上回っている上に、反則的なギミックまで備えているんだもんな。
トゲといい斑点といい便利すぎるんじゃないか?
今回はタッグなので速やかに反撃できたものの、どちらか一方でも攻略に時間かかりそうなのに。
普通に戦っても強いのに便利な能力を振り回す、手ごわい相手です。
トゲがブロッケンの胴に刺さって痛そうだ。
でもブロッケンは軍服が脱げたり破れたりしてからが本番という印象があります。
アタルも流血するブロッケンを見守るだけですし、まだまだやれる。
ここでマリキータマンのロールシャッハ・ドット。
何それ!
心を映すにしても精度が高すぎない?
「ほーら見ろ」って完全にブロッケンを若造扱いしてますね。
「お前はここにいらない」という台詞も格下認定しています。
さっきアリステラがヤバいと言っただろ。
くたばり失せろという言葉、チンピラじゃないんですから……。口が悪い。
相手を認めた状態で負けるならまだしも、侮って負けたらどうするんだ。
マリキータの方が舐めているからバランスが取れているかもしれません。
心の奥にある「パートナーの助けを欲している」「一人じゃどうにもならない」という思いを暴かれたブロッケンの返答は……。
「オレひとりじゃない!」
おお、ブロッケンの目が見えている。
アタルも彼の言葉に応える。
「ああ、オレがいる!」
普段寡黙な分、たまに放たれる一言のカッコよさが増す。
攻撃をくらいそうになったブロッケンをアタルが助けて、二人揃ってドロップキック!
ブロッケンが血を流していた時は手出ししなかったアタルが、ここぞという時に加勢してくれた。
立方体リングでバッファローマンに対して交代拒否した時との違いを考えたくなる。
甘えや怯えがあると助けませんが、自分と相手の力量を知った上で全力で戦おうとするなら普通に手を貸してくれるのか。
立方体リングではブロッケンがフォローに奔走し、今回はアタルがサポートする対比がいいですね。
お前はパートナーに頼りきりだという挑発に対し、最高で最強のパートナーだから頼ると返せるのは強い。
確かに一人じゃ勝てない。でもタッグだから助けてもらう。
な、なんという冷静で的確な返答なんだ……!
一対一だと「オレは一人でやれる!」という姿勢で向かうしかありませんが、頼るべきところでは頼るのも立派な強さです。
マリキータが依存と捉えたのを、ブロッケンが信頼という形で突破したのが面白い。
心の奥に潜むものを映しても、解釈次第でポジティブな意味になる。
「心の弱さをつきつけられ、乗り越える」という展開は何話もかかってもおかしくありませんが、スピード解決した。
普通は「そんなことはない!」と否定するか、「今こそ向き合う時だ」と克服する方向にいきそうなものですが、「その通りかもな、だからどうした!」と即座に反撃に移るのは自由な発想と言えるかもしれない。
悪く言えば開き直りですが、もたもたしていると深刻なダメージを受ける可能性が高いので、よかったと思います。
マリキータは関係の分断を狙っているので、一人で意気込んで自滅する方向に誘導したかったわけです。
一対一なら意地を見せるべき場面ですが、タッグでそうして不利になった場合、パートナーに迷惑をかけることになりますから。
それにしても息ピッタリですね、フルメタルジャケッツ。
ブロッケンからアタルへの信頼の深さはどうしてそこまでと思うほど。直接関わった期間はそこまで長くないはずなのに。
気になるのは「上下関係」という言葉が出てきたことです。
確かに、上司と部下という印象を受けるのは事実です。
ブロッケンがさらに成長して対等になってほしい。
見たいのは戦友と呼び合える立派な姿です。
『1000円ヒーロー』91話
恵理は友人を人質にされたのかと思いきや、条件が違いました。
ルードはバトルジャンキーなキャラなのか?
ついでに恵理を助けるという言い方をする千。
刃が良くも悪くもストレートな性格だから、対照的。
お、同児が人間の子供を怪人から助けた!
これまでずっと「人間に歩み寄れと言うなら、まず人間襲う怪人を何とかしてくれよ」と引っかかっていたので、動いてくれて嬉しい。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
試しにキン肉マンとダイ大とのクロスオーバーを軽く考えたら危険だと思いました。
ハドラー「灰に魂を宿しただと? 信じられん」
アタル「たいしたことではない。ささやかな手助けしかできなかった」
キル「……」
ヒュンケルは復讐つながりでブロッケンJr.と会話して共感しそう。
ヒュンケル「父の仇を討とうとしたのか」
ブロッケン「ああ。でも今は、師匠だと思ってる」
ヒュンケル「……そうか」
ブロッケン(親父の体が崩れていくなんて辛かったろうな……)
ヒュンケル(父親が体を真っ二つに引きちぎられるなど惨たらしいな……)
ブロッケン相手だと落ち着いた内容になりますね。
問題はロビンマスクだ。
ロビン「かつて血塗られた道を歩んでいた弟子が友情に目覚めてくれた」
アバン「可愛いですよね、弟子というものは」
いい話です。
ウォーズマンが残虐な方向に進んだのはロビンが原因という点に目をつむれば。
ロビンマスクとヒュンケルが合わさったら理不尽×理不尽で敵と読者が「ゲェーッ何だそれは!?」を連発する。
ミストバーンは鍛え強くなる超人達に敬意を抱きつつ穏やかに会話する方向で行くべきだと思う。
下手に敵対する展開になるとキレる羽目になりそうですし。
バーンパレスに漂いまくるニンニクのにおい!
震えだすミストバーン!
ポップ「効いてんのか? においなんか感じなさそうなのに」
ロビン「ハッ……そうか!」
ヒュンケル「どうした?」
ロビン「吸血鬼退治の物語に登場するように、ニンニクには魔除けの効能があると考えられていた」
ポップ「つ、つまり?」
ロビン「それは迷信ではなかった。先ほどニンニクにロビンパワーを込めた際に、においとともに秘められていた破魔の力も増大したのだ。それが奴の暗黒体質には効果覿面!」
ブロッケン「なるほど、そうだったのか!」
ミスト「そんなわけあるかーっ!」
本拠地がニンニクの香りで満たされて怒っただけなのに勝手に弱点にされてますます怒る。
そういえば、現在ロビンの姿がないのでどうなってるのか調べたら鳥取砂丘に埋まってるみたいですね。
どうしてそんな事態に……。
ロビンが大人しくしているとは思えないので、そのうちひょっこり出てきそうだ。
『キン肉マン』289話
リングに上がる前の「同じ場所で二度は負けられん」というアタルの台詞に思わず頷いた。
うん、今度こそ勝ってほしい。
ブロッケンJr.の最大の持ち味は自由な発想。
ロビンマスクやラーメンマンがいるから目立ちにくいものの、ブロッケンも結構自由ですからね……。レフェリー身代わりにしたりウォーズマンの肺に穴開けたり順逆自在の術を真似したりプリズマンの光線を利用したり。
発想と工夫に期待したい。
チーム名を褒めてくれるアリステラが細かいところで好感度を稼いでくる。
ブロッケンの方も相手が名前を決めたら早速呼んでるし、どちらも素直で真面目だ。立場が違えば仲良くなれたかもしれない。
戦いが終わった後に友情が芽生えないかな。
マリキータが攪乱を期待され先鋒に。
マリキータマンがどんな性格か分からないので調べてみたところ、やっぱりよく分かりませんでした。
戦う前から明らかに気負いすぎなブロッケンJr.見て心配になりましたが、一話で解決して安心しました。
まず「実力不足なオレでは……」という方向に向かうのを試合前に阻止。
逆に張り切りすぎて空回りする展開も開始直後に済ませる。
何話も使いそうな問題を速やかに終わらせた。本格的にピンチになる前にやってくれてよかった。
読者が「駄目じゃないかこれ……?」と不安になったところで切り替えるタイミングが見事。
「空回りしないか? 大丈夫?」→「うわああやっぱり!」→「すぐ修正した。よかった……」という感じでした。
試合前にも気負いすぎるなと言われたけど、言われて簡単に実行できるものでもない。
実績や実力が上の超人がいる中から尊敬する男に選ばれ、この場に来られない仲間の分まで戦うとなったら、プレッシャーは凄まじいでしょう。他三人強豪で自分だけ格下という認識ですし。
深刻化する前に切り抜けたのは大きい。
半端に止めずに望み通り戦わせた上で目を覚まさせるのが上手いですね。
無理に抑えてアタルが先に戦っていたら、重要な局面で爆発したかもしれない。
口で止めるだけでは、おそらく「オレは大丈夫、気負いすぎてなんかいない」という意識のままだった。
やらせてみてから正気に戻す。
戻し方がアタルらしさ全開ですが。
手を高く上げてからの無言ビンタ!
見開きを使った強烈な一撃!
これで即座にアタルの真意に気づいて立ち直れるんですから、ブロッケンJr.は文句なしにベストパートナーですよ。
ビンタされる→驚く→笑顔で頷く
テンポよすぎ。理解が早すぎる……。
この理解力があるからブロッケンが選ばれたんだな。
いつどんな相手でもああすべきとは思いません。
場合によっては「それじゃ伝わらないだろ」と感じるでしょう。
今回は相手がブロッケンであることと、早急に立て直さないと敵に倒される状況が合わさったから肯定できます。
それに、気負いすぎるなと忠告したり、大丈夫か尋ねたり、先に戦おうとして阻まれたり、言葉では効果が薄い描写があっての行動ですから。
いきなり叩かれて見つめ合っただけでブロッケンが即笑顔になれるのは信頼しているため。
他のキャラだと「な、何でこんなことを?」と戸惑ったり「私が不甲斐ないから怒ったんだ……」と落ち込んだり「てめえ何しやがる!」と怒るでしょう。
普段リアクション豊かなブロッケンが、叩かれてから立ち直るまで最小限の反応なのが効果的ですね。
たった数コマでアタルへの理解度と信頼度の高さを見せつけた。
予想されるトラブルを序盤で片づけたので、後は戦うだけですね。
『1000円ヒーロー』90話
千の身を案じて追い返そうとする恵理が悲痛なんですが、千の返答に笑ってしまった。
笑う状況じゃないのに。
親父が本当にクズだな! やきそば怪人め。
自分が犠牲になっても父を倒すことを望む彼女に、千がビンタ。
そんな理由か。千にとっては大事だけど締まらない男だ。
死ぬ覚悟を決めたはずなのに生きたいと願っている。
自分でも気づいていなかった気持ちを見抜いたから、己以上に知っていると発言したのでしょうか。
「これを見て!」という刃の言い方がちょっと可愛い。「これを見ろ!」とか「これを見てくれ!」じゃないので。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『月虹』のフルを聴きました。
何というからくりサーカス濃縮ソング……!
リピートが止まりません。
OPやEDで聞いた時は、特定の人物ではなく多くのキャラクターを含んでいるという前提で、「勝や鳴海、しろがねの心情だ」「ラスボスのストーカーポエム!」「ギイ達『しろがね』も当てはまるな」「フランシーヌ人形や最古達の視点も」「やっぱり勝達三人」「フェイスレスじゃねえか!」と唸っていました。
最終的に、私の中では「人生という舞台で己の役を演じきったキャラクター達のことを歌っている」という結論になりました。
すげえ……。
最後の音は幕が下りたことを表しているのでしょうか。
『キン肉マン』の現在連載中の話について軽く感想を。
アタルがタッグのパートナーを選ぶあたりから読み始めました。
ブロッケンJr.の手を掴んだ時の「絶対に放さない」は、単体だと浮いて聞こえます。
敵から妨害されているなどの状況ではないんですから。
しかし、立方体リングでの展開を思い返すと「あ……ああ~っ!」となります。
分断された時や落下していくブロッケンを見送るしかなかった時の気持ちを思い返し、今度こそという想いを込めて発言したのでしょう。
連れてこられたキャラクターを見た読者の多くが驚いたでしょうが、おそらく選ばれた本人が誰よりも驚いてる。
手を掴まれた時の反応を想像するだけで楽しい。
近くの空間に穴が空いて手を掴まれ皆が注目している舞台に引きずり出されたわけですから、頭も心も追いつかないはず。
読者も、敵も、本人まで「本当にいいのか?」という反応なのが悲しい。
そんな空気の中で「オレが選んだ」を貫けるアタルの頼もしさよ。
んなこと言われたらブロッケンが頑張るぞ。命捧げるレベルで。
……敵を道連れにしそうだな。今度は勝って生き残ってほしい。
同じ展開だと「アタル兄さんがまた右腕死なせてる……」ってならないか?
アタルがブロッケンを選んだ理由は、自分のことを誰よりも理解し、信頼してくれているから。
読者視点だと「トップクラスに強い〇〇で」とか「最近出番がなかった××を」と考えますが、アタル視点なら相性いい相手を選びますよね、そりゃ。
アタルは細かく説明するタイプではないので、相手が戸惑ってしまう可能性も高いんですよね。
「何で〇〇したんだ?」「ここで××しないのか?」という感じで。
ブロッケンなら「そうか、隊長の真意は〇〇だったのか!」「ここで××するのが自分の役目だ!」と察知できる。
さらにリアクション豊かなので読者に優しい。
急造コンビだと序盤は上手く連携できない展開になりがちですから、その辺をすっ飛ばせるのは大きい。
尊敬する男にここまで評価され、信頼されたら頑張るしかない。
それでも自信なさげな彼の背中を押したのはラーメンマンだった。
ラーメンマンの穏やかな笑顔……。
キン肉マンを読む前は、ストレートな名前や外見から、ラーメンマンにあまり強そうな印象は抱いていませんでした。
読んでみると主人公陣営で上位に入る強さだった。言動も過激だった。
ブロッケンはラーメンマンとの師弟関係や血盟軍の絆など、面白い関係が多い。
掘り下げようと思えばいくらでもその余地があるというのは便利ですね。強化や逆転につなげやすい。
フルメタルジャケッツというコンビ名、カッコいいぞ。
ブロッケンJr.より実績や実力のあるキャラは他にいます。大丈夫なのかという読者の疑問を代弁するかのようにアリステラがアタルに聞いてくれました。
本当にいいのか訊かれて即座に「オレの方がよく知っている」「そのオレが選んだ」と言えるのは強い。
アタルはブロッケンのことはよく知ってますからね。好きな色や食べ物まで。
初代からブロッケンを高く評価していました。
・好きな色や食べ物まで調べた上で血盟軍に勧誘
・副将に据え、右腕扱い
・もっと実力の高い正義超人ではなくブロッケンを選んだ理由を勧誘時と立方体リングで説明
・ブロッケン退場後、涙を流す
ブロッケンの方もアタルの考えを読み取って三対三を提案したり、様子見で消極的な戦い方をしていたアタルをサポートしまくったり。
パートナーに選ばれたのもますます納得です。
そこで「フン、選択を後悔するなよ」とか「せいぜい頑張って証明してもらおうじゃないか」と言わず素直に非礼を詫びたアリステラに好感が持てる。
アタルだけでなくブロッケンにまで謝るのか……謝られた方が戸惑ってる。
普通なら侮られたことに怒ったブロッケンが意地を見せ、戦いの中でようやくアリステラが認めるという流れになるはず。
露骨に侮らないことでどういう試合運びになるか読みづらくなりました。
マリキータマンが手を掴んだからそのまま飛んでいくかと思いきや違うのかよ!
大役を任されたブロッケンJr.が緊張してるんじゃないかと思いましたが、今のところは良い感じに気合入ってます。
力みすぎずやってくれ。
普段目元が隠れているブロッケンJr.の眼差しが見える演出がにくい。優しい表情をしている。
以前コンビを結成したウルフマンが激励してくれた。
このエピソード、公開の範囲内で見たところだ!
ウルフマンとのやり取りでいっそう勝ってほしい想いが強まりました。
血盟軍の反応や応援も期待してしまう。
椅子を並べて陣形作ってほしいですね。
『1000円ヒーロー』89話
恵理の過去編に突入しましたが、いきなりヘビーです。
初手醤油舐めの千も別方向に重い。
死のにおいに気づく千はどれだけ過酷な目に遭ってきたんだ。
死のにおいというのが佇まいとか表情を指しているのかと思ったら物理的だった。
目が虚ろなのは今の恵理も同じはずなのに、過去の方が遥かに生気がないように感じられる。
親父に同情しそうになった次の瞬間「コイツ……」となりました。
こういう奴を見た後だとヴァイタミンやおっちゃんが清涼剤になるな。
からくりサーカスの感想を見て回った結果、『キン肉マン』が期間限定で無料公開されていることを知ったため、読んでいます。
からくりサーカスの感想を探す→現在連載中の話でアタルがブロッケンJr.をパートナーに選んだことが語られている→調べてみると期間限定で公開中→試しに読んでみる
という流れです。
見たことがあるけど詳しく知らなかったキャラクターやシーン、聞いたことはあるもののどんな状況で出てきたか分からなかった台詞などを知ることができて楽しいです。
『からくりサーカス』最終幕 閉幕
フェイスレスの心境の変化については後半にまとめて語るとして、他の部分から。
今回はどの表情も気合入りまくってた。勝やディアマンティーナも素晴らしく、フェイスレスはその上を行った。
彼らの表情、特に眼差しによって心の動きに納得がいく。
重要だと思っていた台詞が幾つもカットされたのは残念ですが、ここまで来たらあまり言う気にならない。
敵のあるるかんとの対決は燃えますね。
フェイスレスの精神を宿した犬が勝を庇って命を落としたのは、もう嫌になったからだったっけ?
自分は犬の体で、愛する人と結ばれるという夢は絶対に叶わない。
そんな立場だと頭も冷えますし、傍から自分の姿を見ていれば滑稽であることに気づくでしょう。本物の人生を生きた師父も観ましたから。
ディアマンティーナは声も顔も可愛く作られているはずなのにおぞましい。
目が、目が怖い。
最古達は皆最後の精神を崩していきましたが、最も大きく事態を動かしたのはコロンビーヌだったかもしれません。
ディアマンティーナと会話しているときのフェイスレスの目が暗く、ゾッとさせられる。彼は何を思っていたのか。
分解されたディアマンティーナの声が機械じみていくのが怖かった。
落下地点が黒賀村から発射場に変更された。そちらの方が自然ですね。
フェイスレスはフランシーヌが天国にいると思っているけど、銀は地獄にいると思っている。
フランシーヌが自ら命を絶ったと知っている銀と、いつの間にか死んでいたと思っている金の認識の差が浮き彫りに。
言うまでもないと思いますが、フェイスレスは、最後にいいことしたからといって本気で天国に行けるなどとは思ってません。
からくり世界に地獄があるのなら、辿り着いたフェイスレスが銀とフランシーヌに再会して驚くだろうな。
鳴海がえんとつそうじが勝だと気づいている台詞に「!?」となりました。
原作だと言及されなかった記憶が。
尺が無いので仕方ありませんが、もっと掘り下げてほしかったな。
鳴海の性格なら、少年に背負わせたことを気に病むでしょうから。
原作を読んだ時はフェイスレスの退場に「やっと自分のやってきたことに気づいたか」と思ってましたが、声や音楽がついたことで泣きそうになりました。外道なラスボスの最期なのに何故……。
最期の台詞直前の目の動きと涙の盛り上がる描写が細やか。
実によかった。
EDの月虹の歌詞が的確に表しています。子守唄で眠れる。
最期に語りかけた対象にフランシーヌが含まれなかった理由を考えてきたのですが、しっくりくる答えが浮かばないんですよね。
シンプルに、兄への執着が強いためか。
フランシーヌへの執心が目立ちますが、兄への拗らせ具合も酷いんですよね。
鳴海を生かして兄にしようとしたり、あるるかん作って兄さんのより強いと強調したり。
執念・執着を感じるのは、プラハの街並みを再現した場所へ行くために「井戸」を通るところです。
銀は井戸に身を投げて死んだわけで……。
兄に対する嫌がらせか、井戸を通って過去に戻って来いと願っているのか。
「大好きな兄さんに、大好きな人を取られた」と認識していて、本人も周囲も後者ばかり意識しているけど、実は前半部分もかなり大きいんですよね。
フランシーヌと結ばれなかっただけなら銀に泣きついて立ち直ったでしょうから。
自分の幸せは「愛する女を奪って結ばれる」ではなく「大好きな兄さんとフランシーヌの笑顔を守る」ことでもたらされると気づいていれば、自分も笑顔でいられた。
エピローグの仲町サーカスはカットか。
平馬や涼子がカットされて人数少ないけどどうするんだと思っていたらそう来たか。
そして……最後にカーテンコールが!
尺がないから諦めていたのに。
あるるかんとオリンピアが美しい!
最古二名の傍に法安と涼子がいないのが寂しい……。
好きな組み合わせは多々あるけれど、一番はルシールとドットーレかもしれない。
本編では絶望しながら壊れていった彼が楽しそうな笑みを見せるのでこちらも笑顔になる。
フェイスレスの心境の変化について。
「急に改心していい奴になった」「悪行が無かったかのように救われた」と言われると、本当にそうか疑問に思います。
最期に笑みを浮かべたからといって、安らかな気持ちで死んでいったわけではないでしょう。
どう見ても、満足した、幸せそうな笑顔じゃありません。
自分が間違っていたと認めたことを改心と呼ぶにしても、救済はされていないのでは。
彼をただ痛めつけても、己の行動を悔いながら死んでいく、悪行に相応しい最期を迎えさせることはできなかったでしょう。
自分が正しいと思ったまま「残酷な運命やくだらない世界、邪魔する奴らのせいで愛する人と結ばれなかった可哀想な僕」で終わります。
勝やディアマンティーナといった自分の分身に近い存在に己の行動を直視させられ、自分の姿がどう見えるか知った。
己の言動を客観的に見ることができるようになり、ようやく間違っていたと認めた。
しかし、見方が変わっても何もできないまま死んでいく。自分の我儘のせいで幸せを打ち砕いたことを噛み締めながら。
それこそが最大の罰と言えるのではないでしょうか。
改心が安らぎをもたらすのではなく、苦しみを与える。
フェイスレスとの問答で重要なのは、主人公の答えだからといって全部正しいものとして扱われてはいない点です。
先に好きになった鳴海優先という勝の答えが正しいならば、金とフランシーヌが結ばれるべきという結論になりますから。
何故エレオノールを譲ったのかというフェイスレスの質問も、勝の最初の返答も、ズレています。
譲るも何も、彼女の気持ちが勝に向いていない。
後で勝も、しろがねが鳴海を好きだということが大事だと述べています。
それでも真っ先に挙げたのが「本人の気持ちが大事」という模範解答ではなかったのが、フェイスレスの心に刺さったのでしょう。
彼が唱えたのと同じ子供の理屈を持ち出し、その内容が矛盾を突き付けるものだったから。
先に好きになった者優先という勝の言葉を肯定するならば、鳴海としろがねを邪魔してはならない。
否定するならば、フランシーヌやアンジェリーナを先に好きになったのは自分という理屈で突き進んできたのが間違っていたことになる。
どう答えても自分を否定することになります。
好きなら奪えばよかったと無理矢理別方向の答えを出しても、そうすれば幸せになれたか訊き返されて再び自分の心を抉られる。
さらに強引に方向転換して勝を排除しようとしたら犬が妨害して死を選んだ。
「自分」が自分のやることを否定したわけです。
さらにディアマンティーナが自分の思想と一致する言動を披露。
愛してるから愛してくれと言われたらどう思うか体感できました。
自分そのものと言える彼女を破壊したことで、今までの己を否定したと言えるのではないでしょうか。
彼の目を覚まさせるには、まず計画をぶち壊して、夢に邁進するドリカムモードを解除しておくのが大前提。
そして、普通に正論をぶつけても効果は薄い。
「本人の気持ちが大事」「周りの迷惑を考えろ」「みっともないからやめろ」と言ったところで「僕が愛してるんだから彼女も愛して当たり前」「他の奴なんて知ったこっちゃないね」「自分を信じて夢を追い続ける姿がみっともないわけないだろ?」で聞く耳持たない。
「先に好きになった者に譲る」「愛してるんだから愛してるって言って」という自分と同じ発想の言葉をぶつけられたからこそ、どれほど子供じみているか、勝手だったか知ることができた。
自分の分身と言える勝、犬、ディアマンティーナに鏡を見せられまくってようやくこじ開けることができました。
「傍迷惑なラスボスの思想を打ち砕く方法は、分身が鏡やブーメランとなることだった」というのは上手い落としどころだと思います。
その後の共同人形遣いなども合わせて、考えを変えることができました。
それらは「兄」である鳴海にはできないことですね。
治療法を聞き出そうとしても「嫌だよ~ん今度は僕が兄さんに意地悪してやるんだ~」で何も解決しない。
問答・説得からの改心と捉えると急ですが、段階を踏んでいます。
勝犬ディアマンティーナによる鏡&ブーメランアタック
→自分の分身=未熟な弟である勝に手を貸すことで兄の立場になる
→一番幸せだった頃の記憶が蘇る
→自分と同じはずの勝が違う答えを出す、そうすれば彼女の笑顔を守れたと知る
そして、芸人を奮い立たせる観客である勝の前で、何かをやり遂げる気になった。
巻き展開で駆け足気味なのは確かですが、いきなり改心して善人になったわけでも、救われたわけでもないと思います。
最後にアニメ全体のまとめです。
演技や音楽は文句なし。
色や動きといった作画も、力を入れてほしい部分ではしっかりしていました。
原作では印象の薄かったキャラやシーンが、声や音楽、色、動きがついたことで強烈だと感じました。
ストーリーというか脚本には正直不満も多かったです。
比較的じっくり進む話や取捨選択が上手いところは満足できたのですが、カットや改変の結果ちゃんとつながっていないと感じられる場面が多々ありました。
カットや改変、キャラの代役自体が駄目なのではなく、それらが溶け込んでいないのが問題だと思います。
総合的な評価は……不満も抱きつつ楽しめました。
『1000円ヒーロー』87話
麗華が椿を助け、ユウロと対峙したら刃が加勢に来る。
政府ヒーローも民間ヒーローも垣根を越えて協力している。街が破壊されている状況で「政府ヒーローの問題」「民間が」などと言い出して揉めなくてよかった。
ユウロは余裕こいて一撃くらいそうになることが多いな。その油断が命取り……になるかどうか。
椿が刃を前髪呼ばわりしてる。まだ心に余裕があるということか。
刃が現れた時のニルの表情。
怪人とヒーローの溝が埋まると聞いて笑う顔。
刃のことが本当に好きなんだな。白駒さんを応援したいけど、ニルもなあ……。
ユウロの異変に同児が驚く。
確かに序盤は、千について他人みたいな口ぶりだったんですよね。
二重人格なのか?
怪人の人格と人間としての心があるとか。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
前回の続きで、ハドラーがミストバーンの正体を知ったらどんな反応するかもう少し考えました。
ヒムのように見下すのかどうか。
まず、ヒムに対してミストの方が人形風情と馬鹿にしていたことを考えねばなりません。
生まれつきの体質で侮辱されるのが嫌なはずなのに、先に自分がやってる。
冷酷非道な所業の数々は「バーン様のため」で済ませるとしても、バーン様に関係ない部分での行動です。
売り言葉に買い言葉で痛恨の一撃くらったのでは。
ハドラーがヒムに生命や闘気を与えたと言っても、思考まで同じわけではないんですよね。
ヒムは「正々堂々の勝負=一対一、正面からの殴り合い=男の戦い」という図式を尊びそこから外れた者は即座に全否定する勢いですが、ハドラーはそこまで脳筋じゃないでしょう。
最大の違いとして、ハドラーが使徒達の中で一番こだわったのはダイですが、ヒムはヒュンケル。
当然、他の人物に向ける感情や評価も違ってくるはずです。
親衛騎団との対応の違いについて、ザボエラへの態度を見てみました。
アルビナスが処刑を進言した時、ハドラーは「尽力してくれた」と認識していることが分かります。
罰を軽くして情けをかけている。
軽減される前の、独断で軍を動かして処刑というのは重い気がするのですが、魔王軍の軍規の詳細が分からないのでそこは何とも言えません。ミストバーンもザボエラに功績無しに戻ったら処刑と告げますし、全体的に処刑のハードルが低いのかもしれない。
バーン様にとどめを刺す直前に拘束された時も、ヒムがダニ呼ばわりして怒る一方で、ハドラーは何も言わない。
ミストバーンだけでなくザボエラの協力もあって今の彼がいるわけですから、悪く言ったら引っかかったかもしれない。
そう考えると、ヒム達のザボエラに対する態度が酷い。
寄生虫発言に「ミストの協力あってのハドラーや親衛騎団だろ!」と思いましたが、ザボエラへの言動にも当てはまる。
その辺を認識しているハドラーとヒムとでは、やはり対応は違ってくるのでは。
疎んでいた状態から熱い魂と認めて感謝した相手を見下すかというと……。
ミストが殺しに来た時も、道具や駒だったのかと尋ねて返答にショックを受けても非難はしませんでした。
正体知って掌返すようだと「外見や能力じゃなくて中身を認めたはずだろ?」となるだけでなく、「そんな奴にあれほどこだわるミストバーンって見る目ないんじゃないの?」と両方の評価が下がりかねないので、見下しはしないんじゃないでしょうか。
以上を総合すると「ヒムはミスト以前にザボエラに対する態度を改善すべきでは?」という結論に達しました。
まずそこからか……。
ミストとハドラーの関係を考えてたのにいつしかヒムとザボエラに。
覚悟を決めた後のハドラーはミストの好感度上げる方向に行ってるので大丈夫じゃないかな。
ミストバーンが好きなキャラだからと言って無条件で肯定しろ、チヤホヤしろなどとは思いません。
ただ、否定・批判するならば、本人にはどうしようもない体質ではなく、言動で判断してほしいと思います。
それはミストバーンに対しても言えることで、相手を否定するのは内面に向き合った結果であってほしいんですよね。
『からくりサーカス』第33幕 仲町三人VSレディ・スパイダー
仲町三人の戦いは最後に芸を披露したノリが美味しいとこ持っていったな。カッコよかった。
団長の一言にもグッと来た。
アルレッキーノVSブリゲッラはどちらの攻撃も破壊力高そうでいいですね。
サハラでアルレッキーノが切り札使わなかったのは、鳴海に使いたくなかっただけでなくフランシーヌ様が近くにいたからだと思っています。
「人間の娘」という言葉に安心しました。
前回人間の娘呼びだったのに急にリーゼ呼びになるんじゃないかと心配してました。ちゃんと整合性を取ってくれると嬉しい。
ブリゲッラはダイ大のミストを連想します。
元々持っていた能力で敵を倒しても達成感が得られない、研鑽によって得た力で真っ向から戦いたいというあたりが似ていると思ってしまう。
今回の見所はハーレクイン戦ですね。
道化じみた仕草、台詞の一つ一つが気持ち悪い。
ハーレクインは『うしおととら』の流に似ていると思いました。
・自分はマジにならない、マジになる者に対してコメントする
・煽られて逆上
・心が空っぽであること
などなど。空っぽなのは他のキャラにも当てはまるか。
ハーレクインは造物主そっくりです。
フランシーヌ要素を含んでいるとはいえ別人に執着する。
近い人が想っている相手を略奪しようとする。
肝心の想い人のことすらモノ扱いし、暴力を振るう。
人類が滅びようがお構いなし。
だからこそパンタローネが笑い飛ばしてスッとした。
ふざけていたハーレクインが本気になる描写は、声や動きがつくと落差が効きますね。
目のあたりがピクついたり、表情や口調が荒々しいものになったり。
叫びながら攻撃するシーンで子供っぽいと思いました。
作られて間もなく、興味を持つ範囲が狭いためでしょうか。
最後の四人は、原作だと滑稽だと笑ったり「造物主そっくりだな……」と引いたりしたのですが、アニメだと哀れだという気持ちも同時に芽生えるんですよね。
パンタローネが痛快。
「笑ってくれる客もいない世界で」という言葉に、自分達の行動を省みているのではないかと思った。
パンタローネとアルレッキーノはかつての自分と戦ったようなものですね。
「フランシーヌ様ではない」という部分は、一回目は静かに呟く印象がありましたが、アニメの言い方もいいな。
以前はフランシーヌ人形とエレオノールを混同する最古達の方が笑われていたのに、ハーレクインが笑われる側になっている。
前回と言い今回と言い、パンタローネもアルレッキーノもエレオノールがフランシーヌ人形でないことは気づいているんですよね。
それでも彼女のために戦った。
次回いよいよ……!
そこまで行くのか。
あの見開きに燃えまくったからこそ、力を入れてほしい。
『1000円ヒーロー』84話
千は重傷を負い、恵理からは怪人に協力すると宣言される。
刃の背負うものがどんどん積みあがっていく……。
恵理の目から光が消えていたのに、別れを告げる時だけ光が戻る。
普段クールなキャラが感情をポロリと見せる演出に弱い。
最後のページは卑怯だろ。
かつて敵対した相手が助けにくる、一度は悪に染まったヒーローが味方につくという王道中の王道展開ですが、外見で台無し。
二代目ダイコクさん参上!
中身はイケメンのはずなのに腕が生々しい。
サイトのダイ大関連のページをざっと見て、小説の前に語りから幾つか移したいと思いました。
そういうわけで一つ、語りの中で印象に残っていたものを修正・追記して掲載。
原作ではシリアスなミストがくだけた口調で喋りまくるのでインパクトが強かった。
『ダイの大冒険』のことを考え出すといつもミストとハドラーの関係を思って苦しくなります。
ハドラーから信頼を向けられた時ミストがどんな気持ちだったのか知りたい。
知りたいというより問い詰めたいのはキルバーン……の本体ですね。
自分に友情感じて心を許しているミストが正体に気づかず腹話術の人形に話しかけるのをどう思ってたんだ。
正体隠していたのも、知られるわけにはいかないのもお互い様なのに、何故かキルバーンの側ばかり問い詰めたくなる。
ミストバーンの話す方向が間違ってるのはさすがに……一方的に騙されてるように見えてしまう。
「一体ミストをどう思ってたんだ面白がっていたのか喉に小骨が刺さった気分を味わったのか教えてくれよおお!」と揺さぶりたくなる。
キルの正体をミストが知ったらどんな反応することか。
知る前に退場したのはせめてもの救いだったかもしれない。
話は変わりますが封印解除していよいよ強さを見せようとするミストバーンに掛け声かけまくりたい。ボディビルの大会みたいなノリで。
「よっ、このバーン様至上主義者!」「ハドラーガチ勢の本気を見たい!」「もっと力見せてこう、キルバーンへの友情なみに激しくアピールして!」「お前の手刀でパレスがヤバい!」などなど。
「ザボエラの理想の擬人化ー!」は……駄目でしょうね。
真面目な話、ザボエラが理想に近づこうとすればするほど、ミストの求める在り方から遠ざかるのが面白い。
これは「すれ違いが発生している」と言えるのでは……!
嫌悪という方向ではすれ違いどころか両想いと言えるんですけどね。
ミストバーンはザボエラ大嫌いなのが確定。ザボエラは出世の邪魔だと目障りに思っていますし、ゴマすったらいきなりキレた理解しがたい相手という認識でしょう。
一方で、本人の目指す方向とミストの求める姿が一致したものの、自らの手で阻むことになったハドラーとの違いを考えるのも面白い。
切り捨てた後もこだわり続ける様子を見ると、ミストからの一方通行だと感じますが、信頼を向けられたが裏切らざるを得なかったと捉えるとすれ違いと言えなくも……。
ザボエラとの間ですれ違いが発生するならハドラーに対してもすれ違いが見たい。すれ違いといっても内容が異なるけど。
『冠を持つ神の手』にはヤンデレ成分がかなり含まれている気がする。
四天王を選ぶなら以下の四人でしょうか。
これが王の力だ! 地位と権力を有効活用して監禁するヴァイル!
訪問キャンセル選択無視! ゲームシステムを越える行動力で一生離さないティントア!
じっとり感が恐怖を煽る! 心をくれなきゃ別の物奪うぞトッズ!
ヴァイル様を苦しめる者は排除する! その行動こそが苦しめると何故分からないテエロ!
テエロは攻略対象じゃないけど負けず劣らず危ない。
グレオニーは殺害女選択時の台詞がありますが、あれはヤンデレじゃないと思います。
基本的に常識的な一般人ですし、憎んでいるままなので、愛情を拗らせたわけではありません。
誰かを激しく憎んだ経験がなく、執着を無理に言葉にしようとしてああなったのでは。
ヴァイルに監禁されるのに手こずったんですよね。
反転からいこうとしたら、王になるために鍛えたせいで負けたくても負けられず。
最初から始めてじわじわ憎み合うルートも試したものの、ヴァイルからの憎悪不足のためか決闘が不発。もっと憎めよ!
タナッセ友情イベント回収のついでに憎悪Cを見て、憎悪Bの方はグレオニー愛情と並行しました。
グレオニー……。
政治的に戦うための後ろ盾も手腕もないからな。
愛情Aで見た後に最初からプレイして愛情Cを試したんですが、文章は同じでした。せっかく失敗してやり直したりして護衛にしたのに……!
『最後の試合』経由なので悲惨さが増しました。
「実力不足を痛感しながらもレハトへの想いを糧に剣の試合で見事優勝。スランプから脱したと思ったら敵襲からレハトを庇ったため利き腕を負傷し、剣を握れない体に。それでもレハトを護りたい一心で護衛を続ける覚悟を決める。しかし新たな王にレハトが監禁され、抗議したら城を追放される」。
悲惨ってレベルじゃない。
他のキャラと組んで救出に動いてくれないかな。
抜け駆けしようとするトッズをローニカが牽制するも、一人でおいしいところを持っていこうという発想がないため他のキャラがカッコよく決める予感がします。
個人的にはモゼーラの奮闘を見てみたいんですよね。
嬉々としてヴァイルの悪評ばらまいて火消しに奔走させてくれ。
『からくりサーカス』第30幕 Pieta
唐突に出てきたシャロンが気になって気になってギイの退場に集中できませんでした。
あのシーンをやるなら、彼女の役割は確実に他キャラがやると思ってた。
散々代役祭りしておいて何故そこは原作通りにやるんだ?
『うしおととら』のアニメでいきなり神野が登場したのは、「うしおが他所で戦ったり学校行ったりしている間に東の長が説得しに行ったんだな」と脳内補完できますが、アニメだと鳴海は病棟で目覚めた後スケジュールがギッチリ詰まっていたので、「実はこんな出来事がありました」で済ませるのは無茶です。
血を飲ませる描写を省いてヘレンに言わせるのでは駄目だったのでしょうか。彼女なら子供達のために身を削るようにして戦う鳴海の姿を見ていますから、説得力があります。
せめて飛行機の乗客とか、アニメ内で描かれたエピソードの人物を持ってきてほしかった。
同じように唐突に出てきたフラッシュ・ジミーにも笑いましたが、「ちょと目立つだけの、大勢の人形のうちの一体」と思えば気にならないし、旧真夜中のサーカスにいたと言われてもおかしくないので別にいい。
鳴海が腕を整備するシーンでハッとしました。
鳴海は自分の四肢を失い、託された手足ごと仲間の想いを背負っているんですよね。
自分の手足を見るだけで散っていった彼らのことを考えずにはいられず、頑なになってしまうんでしょう。
ミンシアは結局まともに謝らないのか。
「貴方のことを認めてミンハイを任せます」みたいな顔する前にやることあるだろ。
八つ当たりしたことをしっかり詫びてほしかった。
最古が攻撃しないよう牽制するエレオノールは偉いな。
ギイ関連がじっくり描かれて嬉しい。
決闘をやってくれてよかった。
「フランシーヌ人形の生まれ変わりなんて絶対許さない」と言うばかりの鳴海の本心が垣間見えましたね。
「ひょっとしてすでに記憶が……」と思わせる。
彼女に惹かれているからこそ、己の心ごと彼女を否定せずにはいられないんでしょうね。
関わったことが一切ないただの他人だったら、少しは落ち着いて対応できたかもしれない。
ギイは、引っかかる行動もあるけどそうするしかなかったのも分かるというじれったい男です。
からくり屋敷で見ていたなら助けろよとか、エレオノールを守るために黙っていたのは分かるけどサハラで全滅した「しろがね」達を思うともう少し何とかしてほしかったとか、エレオノールが大事なら憎しみをぶつける鳴海をもっと説得してくれとか。
最期は特に力が入っていました。
アニメだとギイと勝の師弟関係がないので会話が薄く感じられたのが残念ですが、そこ以外はよかったです。
エレオノールと鳴海を見送る心のこもった声や、最期の表情、構図の美しさが素晴らしかった。
『1000円ヒーロー』82話
ええ……。
えええ……?
やだ……。
お前だったのかよ。
出てきた場面を読み返さないと。
慇懃無礼な態度はキャラ作ってたのか。素の口調は軽いんだな。
今まで「刃頑張れ! こいつの澄ました笑みを引っぺがしてやれ!」と思ってたけど、こうなると言いづらい。
変装能力持ちの怪人、マニフェイスについては2巻で触れられていましたね。
冒頭の赤面からの落差が激しくてついていけない。
ほのかが助けを求める相手に刃も含まれていたのが嬉しいけど、喜んでる場合じゃない。
麻衣が変身するシーンは燃えたのにほのかが変身するのは辛い。
いやだ! 見たくない!
1巻の時点で「子供はほぼ怪人にならない」と語られていました。
漫画で「ほぼ」大丈夫と言われる場合、大抵問題が発生する。
サイトを閉鎖しました。
今までありがとうございました。
また、ブログで使用する拍手を変更しました。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
グレオニー護衛ルートをクリアしました。
護衛にするのに苦戦しまくったせいで陛下が攻略対象ではなくお友達に見える。
護衛要請のタイミングによってはグレオニーの決心を踏みにじることになりますね。
「覚悟を決めて試合を見に来るよう誘った直後に護衛にさせられ、出場するはずだった試合を一緒に見物することになった」グレオニーの心境を答えよ。
トッズも護衛にしてレハト様をお守りし隊結成が見たいです。
「お前達が俺の翼だ」ならぬ「お前達が俺の刃だ」をやりたい。
中日イベントの出し方を把握して調整しないと厳しそう。何も考えずに能力値を上げてもダメで、タイミングを考えないといけないんですよね。
グレオニー護衛就任にはリリアノの、トッズ護衛就任にはローニカの好感度を稼がねばなりません。効率的に動かないと無理だ。
トッズと言えば、「お父さん!」であっさり死んだグレオニーを見て怒りがこみ上げました。
とてもグレオニーらしいですしあの無情さも好きなのですが、やっぱりレハトによる告発処刑以外で死んだのが許せない。
グレオニーの憎悪・殺害をクリアした後に、仲間と一緒に鍋食べたり、レハトに軽く怪我させただけでグレオニーが慌てふためくイベントを見ると「ぐああああ……!」となりますね。
ごめんな。処刑してごめんな。
グレオニーが処刑された後のフェルツやハイラの反応を見たいけど怖い。
フェルツは怒りに身を震わせ、ハイラは「馬鹿だね、グレちゃんは」と冷たく吐き捨てそうだ。
フェルツの出番がもっとあればなあ。
愛情ルートでグレオニーについて相談したら、フェルツのことが好きなんだとグレオニーに勘違いされるベタな展開になりそうだ。しょげる姿が目に浮かぶ。
友情ルートだと一緒にグレオニーを励ましたり引きずったり鍋食べたり。
でも一番見たいのは処刑後かもしれない。
グレオニーを極刑に追いやった、「再び自分を殺そうとした」というレハトの証言が嘘だと知ったフェルツが憎悪をぶつけてきたら面白そうだ。
フェルツの事なかれ主義を引っぺがしてガツンガツン戦いてえ!
普段二回戦負けだったグレオニーがあれほど強くなるなら、憎悪ブーストのかかったフェルツは相当強そうだ。名前ハ行だし。
ハイラは「私そういうのパス。巻き込まれるのは御免だね」と言って関わるのを避けるでしょうから強引に巻き添えにしないと。逃がさない。
『からくりサーカス』第28幕 ぶたちゃんはあるいていった
精神世界での会話はそこまで長くないはずなのに「意外と時間取るな。早く進めてくれ、でないとコロンビーヌに割く尺が……!」と焦ってしまった。感覚がマヒしてますね。
フェイスレスの気持ち悪さが存分に味わえたので、尺を考えなければもっと楽しめただろうな。
頭突きの時、曲によって爽快感が増す。
リーゼをお姫様抱っこで運ぶアルレッキーノが騎士感溢れてる。
敵対していた鳴海にすっと託すのがカッコいい。鳴海が原作と違って斬りかからず、まずリーゼが人間か確認したのはナイス改変。アニメだと面識ないからな。
コロンビーヌとディアマンティーナの戦いにワクワクする。
ディアマンティーナも可愛いはずなのに表情のせいでおぞましく感じられる。
コロンビーヌの発言は頷ける部分も多い。「エレオノールと愛し合うのは勝」発言には違うと思いましたが。
舌をかみ切ろうとするしろがねがあかんべえをしているように見えるのは、意図的なんでしょうか。それとも偶然か。
口に武装突っ込んで止めるフェイスレスは非道だな。そんなことしながら愛する人呼ばわりって説得力無いよ。
逃げられてエレオノール連呼には心から「ざまあ!」と思いました。
コロンビーヌ退場がよかった。
色んな言葉を使って丁寧に具体的に語るべきだと思いながらも「よかった」としか言えないのが悔しい。
ファティマとのガールズトークをカットされた時は、感動シーンだけ抜き出したいい話風で終わるんじゃないかと危惧しましたが、そうなりませんでした。声や音楽は強い。
男女の愛を語るコロンビーヌと、フェイスレスからの愛を盲信するディアマンティーナ。
「ワタクシはフェイスレス様の恋人だーっ!」という台詞は、えぐい。
相手が愛しているのは別の人物なのに恋人気取り。造物主そっくり。
原作を読んだ時は「うわああ……」とひたすら引いたんですが、こうやって見ると彼女も哀れだ。声が甘いからか。
頭がぼんやりという言葉通り、コロンビーヌの喋り方が曖昧になっていく。
それでも勝が来たらいつものように話そうとして、抱きしめられたら感極まった様子で喋る。
感覚機関が低性能のコロンビーヌは温度なんてちゃんと分からないはず。
それを温かいと感じられたのは、彼女が「何か」になれたからでしょう。主であるフランシーヌ人形同様に。
震える声で嬉しいなあと連呼するのはやめてくれ、効くから。
人間の愛は一つだけと語った上で勝にエレオノールを愛しているか訊くのは……勝の心が誰に向いているか知った上で助けたわけですね。
最後の歌がじんわり沁みる。何も持たないままではなく待ってる人の元へ帰っていったと思うと変なうめき声を上げたくなります。
残った最古達の退場もこの調子で頼む……! お願いします……!