漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
キャラクターとエンディングについて 1
『冠を持つ神の手』の各キャラ・エンディングを語っていきます。
今回はサニャ、トッズ、ローニカとサブキャラ数名について。
グレオニーは長くなるので最後に回します。
ゲーム内だと出生時に性別が決まっていないため「兄・弟・息子・彼」という表記で統一されていますが、感想では彼女や姉・妹といった単語も使っています。
サイトのダイ大関連のページをざっと見て、小説の前に語りから幾つか移したいと思いました。
そういうわけで一つ、語りの中で印象に残っていたものを修正・追記して掲載。
原作ではシリアスなミストがくだけた口調で喋りまくるのでインパクトが強かった。
『ダイの大冒険』のことを考え出すといつもミストとハドラーの関係を思って苦しくなります。
ハドラーから信頼を向けられた時ミストがどんな気持ちだったのか知りたい。
知りたいというより問い詰めたいのはキルバーン……の本体ですね。
自分に友情感じて心を許しているミストが正体に気づかず腹話術の人形に話しかけるのをどう思ってたんだ。
正体隠していたのも、知られるわけにはいかないのもお互い様なのに、何故かキルバーンの側ばかり問い詰めたくなる。
ミストバーンの話す方向が間違ってるのはさすがに……一方的に騙されてるように見えてしまう。
「一体ミストをどう思ってたんだ面白がっていたのか喉に小骨が刺さった気分を味わったのか教えてくれよおお!」と揺さぶりたくなる。
キルの正体をミストが知ったらどんな反応することか。
知る前に退場したのはせめてもの救いだったかもしれない。
話は変わりますが封印解除していよいよ強さを見せようとするミストバーンに掛け声かけまくりたい。ボディビルの大会みたいなノリで。
「よっ、このバーン様至上主義者!」「ハドラーガチ勢の本気を見たい!」「もっと力見せてこう、キルバーンへの友情なみに激しくアピールして!」「お前の手刀でパレスがヤバい!」などなど。
「ザボエラの理想の擬人化ー!」は……駄目でしょうね。
真面目な話、ザボエラが理想に近づこうとすればするほど、ミストの求める在り方から遠ざかるのが面白い。
これは「すれ違いが発生している」と言えるのでは……!
嫌悪という方向ではすれ違いどころか両想いと言えるんですけどね。
ミストバーンはザボエラ大嫌いなのが確定。ザボエラは出世の邪魔だと目障りに思っていますし、ゴマすったらいきなりキレた理解しがたい相手という認識でしょう。
一方で、本人の目指す方向とミストの求める姿が一致したものの、自らの手で阻むことになったハドラーとの違いを考えるのも面白い。
切り捨てた後もこだわり続ける様子を見ると、ミストからの一方通行だと感じますが、信頼を向けられたが裏切らざるを得なかったと捉えるとすれ違いと言えなくも……。
ザボエラとの間ですれ違いが発生するならハドラーに対してもすれ違いが見たい。すれ違いといっても内容が異なるけど。
『冠を持つ神の手』にはヤンデレ成分がかなり含まれている気がする。
四天王を選ぶなら以下の四人でしょうか。
これが王の力だ! 地位と権力を有効活用して監禁するヴァイル!
訪問キャンセル選択無視! ゲームシステムを越える行動力で一生離さないティントア!
じっとり感が恐怖を煽る! 心をくれなきゃ別の物奪うぞトッズ!
ヴァイル様を苦しめる者は排除する! その行動こそが苦しめると何故分からないテエロ!
テエロは攻略対象じゃないけど負けず劣らず危ない。
グレオニーは殺害女選択時の台詞がありますが、あれはヤンデレじゃないと思います。
基本的に常識的な一般人ですし、憎んでいるままなので、愛情を拗らせたわけではありません。
誰かを激しく憎んだ経験がなく、執着を無理に言葉にしようとしてああなったのでは。
ヴァイルに監禁されるのに手こずったんですよね。
反転からいこうとしたら、王になるために鍛えたせいで負けたくても負けられず。
最初から始めてじわじわ憎み合うルートも試したものの、ヴァイルからの憎悪不足のためか決闘が不発。もっと憎めよ!
タナッセ友情イベント回収のついでに憎悪Cを見て、憎悪Bの方はグレオニー愛情と並行しました。
グレオニー……。
政治的に戦うための後ろ盾も手腕もないからな。
愛情Aで見た後に最初からプレイして愛情Cを試したんですが、文章は同じでした。せっかく失敗してやり直したりして護衛にしたのに……!
『最後の試合』経由なので悲惨さが増しました。
「実力不足を痛感しながらもレハトへの想いを糧に剣の試合で見事優勝。スランプから脱したと思ったら敵襲からレハトを庇ったため利き腕を負傷し、剣を握れない体に。それでもレハトを護りたい一心で護衛を続ける覚悟を決める。しかし新たな王にレハトが監禁され、抗議したら城を追放される」。
悲惨ってレベルじゃない。
他のキャラと組んで救出に動いてくれないかな。
抜け駆けしようとするトッズをローニカが牽制するも、一人でおいしいところを持っていこうという発想がないため他のキャラがカッコよく決める予感がします。
個人的にはモゼーラの奮闘を見てみたいんですよね。
嬉々としてヴァイルの悪評ばらまいて火消しに奔走させてくれ。
『からくりサーカス』第30幕 Pieta
唐突に出てきたシャロンが気になって気になってギイの退場に集中できませんでした。
あのシーンをやるなら、彼女の役割は確実に他キャラがやると思ってた。
散々代役祭りしておいて何故そこは原作通りにやるんだ?
『うしおととら』のアニメでいきなり神野が登場したのは、「うしおが他所で戦ったり学校行ったりしている間に東の長が説得しに行ったんだな」と脳内補完できますが、アニメだと鳴海は病棟で目覚めた後スケジュールがギッチリ詰まっていたので、「実はこんな出来事がありました」で済ませるのは無茶です。
血を飲ませる描写を省いてヘレンに言わせるのでは駄目だったのでしょうか。彼女なら子供達のために身を削るようにして戦う鳴海の姿を見ていますから、説得力があります。
せめて飛行機の乗客とか、アニメ内で描かれたエピソードの人物を持ってきてほしかった。
同じように唐突に出てきたフラッシュ・ジミーにも笑いましたが、「ちょと目立つだけの、大勢の人形のうちの一体」と思えば気にならないし、旧真夜中のサーカスにいたと言われてもおかしくないので別にいい。
鳴海が腕を整備するシーンでハッとしました。
鳴海は自分の四肢を失い、託された手足ごと仲間の想いを背負っているんですよね。
自分の手足を見るだけで散っていった彼らのことを考えずにはいられず、頑なになってしまうんでしょう。
ミンシアは結局まともに謝らないのか。
「貴方のことを認めてミンハイを任せます」みたいな顔する前にやることあるだろ。
八つ当たりしたことをしっかり詫びてほしかった。
最古が攻撃しないよう牽制するエレオノールは偉いな。
ギイ関連がじっくり描かれて嬉しい。
決闘をやってくれてよかった。
「フランシーヌ人形の生まれ変わりなんて絶対許さない」と言うばかりの鳴海の本心が垣間見えましたね。
「ひょっとしてすでに記憶が……」と思わせる。
彼女に惹かれているからこそ、己の心ごと彼女を否定せずにはいられないんでしょうね。
関わったことが一切ないただの他人だったら、少しは落ち着いて対応できたかもしれない。
ギイは、引っかかる行動もあるけどそうするしかなかったのも分かるというじれったい男です。
からくり屋敷で見ていたなら助けろよとか、エレオノールを守るために黙っていたのは分かるけどサハラで全滅した「しろがね」達を思うともう少し何とかしてほしかったとか、エレオノールが大事なら憎しみをぶつける鳴海をもっと説得してくれとか。
最期は特に力が入っていました。
アニメだとギイと勝の師弟関係がないので会話が薄く感じられたのが残念ですが、そこ以外はよかったです。
エレオノールと鳴海を見送る心のこもった声や、最期の表情、構図の美しさが素晴らしかった。
『1000円ヒーロー』82話
ええ……。
えええ……?
やだ……。
お前だったのかよ。
出てきた場面を読み返さないと。
慇懃無礼な態度はキャラ作ってたのか。素の口調は軽いんだな。
今まで「刃頑張れ! こいつの澄ました笑みを引っぺがしてやれ!」と思ってたけど、こうなると言いづらい。
変装能力持ちの怪人、マニフェイスについては2巻で触れられていましたね。
冒頭の赤面からの落差が激しくてついていけない。
ほのかが助けを求める相手に刃も含まれていたのが嬉しいけど、喜んでる場合じゃない。
麻衣が変身するシーンは燃えたのにほのかが変身するのは辛い。
いやだ! 見たくない!
1巻の時点で「子供はほぼ怪人にならない」と語られていました。
漫画で「ほぼ」大丈夫と言われる場合、大抵問題が発生する。
憑依
コンビニ版のコミックスに「もしもこの人にミストが取り憑いたら?」というコーナーがありました。
使徒側の人物に入った場合をシミュレートしています。
今まで妄想することはあっても明確に示されていなかったのでわくわくしながら読み進めると、「これは!」と思うネタが多数載っていました。
名前の後ろの数字は乗っ取り指数で、人物の順番は紙面と変えています。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「ダイの大冒険の小説を今でも~」の方
ありがとうございます……!
とても温かい言葉の数々、嬉しいです。あまりの優しさに、もしや夢を見ているのではないかというわけの分からない考えが浮かんでくるほどです。
今後のブログの更新は、現在プレイしているフリーゲーム『冠を持つ神の手』について一通り感想を書くことと、アニメの放映終了後に『からくりサーカス』の感想を修正して再掲載することを予定しており、それ以外ははっきりしない状態です。
もし再掲載することがありましたら、読んでいただけると嬉しいです。
メッセージありがとうございました!
>TS様
何度も読み返していただけたなんて嬉しいです! ありがとうございます。
特に「」の中のお言葉が……そう仰っていただけることが至上の喜びです。誠に光栄です。
現在予定しているのは、
・現在プレイ中のゲーム『冠を持つ神の手』の感想を一通り書く
・アニメ『からくりサーカス』の放映が終了したら、サイトに載せていた感想を修正して再掲載
の二点ですので、ダイ大関連の小説や感想をどうするか決めていない状態です。
もし再掲載するならば、このブログのダイ大カテゴリにまとめて、整理したいんですよね。全部そのままではなく、話を選んで移す形になると思います。
今のところは、掲載する場所を増やすことは考えておりません。
メッセージありがとうございました!
サイトに掲載していたダイ大の話をどうするか考えたところ、まずブログ内の話を整理することから始めないといけないと思い、SSの一覧を作りました。
※リンクが切れていたので修正しました。これでつながっているはずです。
グレオニー、トッズ、ローニカの表裏護衛同時攻略をやりました。お前が……お前達が、俺の刃だ!
最終的にリリアノと友達になりつつグレオニーからは「心穏やかな愛」、トッズとローニカは「愛している」まで持っていけました。一歩間違えるとトッズが反転憎悪するからグレオニーは心穏やかになってる場合じゃない。
攻略情報探して見ながらやっても厳しかった。
グレオニーの試合見に行って応援したり市であえて無視して手袋買ったり追及して勘弁してくださいと言わせたりトッズのもとに通って怪しい薬飲んだり人形持ち帰ったり駆け落ち未遂したりローニカには学ぶ姿勢をアピールしつつ最後の最後で家族になると告げて動揺させて陛下には「リタント王に俺はなる!」宣言したり魚食べたり……。
グレオニー、トッズ、ローニカの護衛としての会話を見たいです。
グレオニー&トッズの護衛就任が条件のイベントがあればなあ。厳しすぎるか。
グレオニーにトッズが「そんなんでレハト様を護れると思ってんの? 気持ちだけで護れれば苦労しないよね」と絡み、やりすぎるとローニカが〆る。首を。
一見穏やかなローニカが軽薄なトッズと真面目なグレオニーの緩衝材になると思いきや、実際はグレオニーが胃を痛めながら止めに入る羽目になるかもしれない。頑張れ。
表護衛グレオニー&裏護衛トッズはロマンある構図ですが、両者への印愛が同じくらいだと仲良くしている光景が想像できません。グレオニー高印友&トッズ高印愛とかならトッズは友好的に接するでしょうけど。
グレオニーはトッズの舌先三寸で丸め込むやり方が、トッズはグレオニーの融通きかない性格がやりづらいでしょうね。
一番両者間の溝になりそうなのが経歴です。
裏社会で生きてきた元密偵と城の衛士で立場が正反対。
裏でしか護れないトッズと、隣にいることができるグレオニーは全然違います。
グレオニーが護衛に就いていなかったとしても、真っ当に生まれ育った彼に対してトッズは思うところがありそうなんですよね。
ヴァイルやタナッセみたいな大貴族相手だと複雑な心境とかそういう次元じゃありませんが、グレオニーだと引っかかりそう。
大きな反発が予想されるとはいえ正式に結ばれる可能性があり、そうなった場合周囲から祝福してもらえます。
トッズがレハトと結ばれようと思ったらそれこそ駆け落ちでもするしかない。二人とも様々なものを捨てねばなりません。
ですが、グレオニーだとそこまでする必要はない。
とにかく、グレオニーが護衛同士仲良くすべきだと思って歩み寄ろうとしても、トッズは「役に立たない護衛なんていない方がマシだと思うけどなあ。怪我する前に故郷に帰った方がいいんじゃない?」という感じで応じそうにない。
『からくりサーカス』第29幕 しろがねのやったこと
前半のミンシアは嫌な感じですね。
アニメだと師父の見せ場や絡みが削除されてるのでいっそうキツい。
パンタローネに殺されたと言っても、死にたがっているかのようにすぐ退場したから実感が湧かないんですよね。原作だと人間の強さを見せつけてからの最期だったので、「あんな立派な人物が……」と共感しやすいのですが。
修業を積んで心身共に鍛え上げたと自負しているであろう人間が、身につけた力を敵意の無い相手にぶつけるなよ。
ただでさえどうかと思う所業なのに、「自分のせいで周囲を巻き込んだ、被害が出た」という負い目から反抗できない、立場の弱い相手に対してやってるからなおさらです。
その辺の行動は『うしおととら』の日輪と似ているかも。
鳴海の態度も酷いんですが、彼は序盤からの子供を笑顔にしたいという想いや病棟編でのゾナハ病への怒り等内面が描かれているから、やっていることは肯定できなくても納得はできる。
「子供や仲間達の命によって生かされた」と考えている彼にとって、エレオノールと仲良くして自分が幸せになるなんてもってのほか。
皆ゾナハ病を止めてほしいとは願っていても、巻き込まれただけの女を憎み続けろとは要求してないはずなんですが、分けて考えることができない。
優しくしたら色々なものが折れて崩れてしまうんでしょうね。
酷いのは確かだけど、クズだのクソ野郎だのとは言いたくない。
敵だらけの中、仲間として彼女を守ろうとするノリやヒロ、庇ってくれるヴィルマがいい味出してます。
敵意剥き出しの兵士に八つ当たりするなよと思うけど、自分がその場にいたら同じことしてもおかしくない。「あいつのせいだ」と恨んでしまいそう。
それはおかしいと言えるノリ達は立派です。下手すりゃ袋叩きにされるかもしれないのに。
ヴィルマと阿紫花の絡みがあったのには驚いた。
面白いから嬉しいけど、鳴海の描写を優先してほしい。
特に記憶やしろがねへの感情がどうなっているのかとか、記憶が戻っても優しくできない理由とか。
後者は「態度を軟化させては死んでいった仲間や現在苦しんでいる子供達への裏切りになるという思い込み」「宇宙から生きて戻れないことを覚悟しており、期待を捨てさせるため」と色々推測できますが、明確に描かれた情報だけだとただの嫌な奴に見えてしまう。
原作未読の方だとストーリーを追うだけでやっとの状態になりかねないので、くどくなってもわかりやすく描くべきだと思います。
原作ではエレベーター内で見つめ合った時の目の描写から「ひょっと戻ってる?」とチラッと思ったけど、アニメだと同じ目のままだからよく分からない。
原作でも「いつ思い出したんだ!?」と思ったのに、アニメだとさらに混乱しそうだ。
エレオノールを守りたい最古達は、こういう状況では力になれない。むしろ彼女への疑念や敵意を煽る結果になっています。
自分達のやってきたことが人間の目にどう映るか認識していないから、逆効果だと分からないのかもしれない。
彼らの歯車の音が好きです。
人間との距離が縮まったように見えてもやはり人形。相容れなさがあってこそ変化が光る。
フェイスレスは今回も絶好調。
フラれてどうでもよくなったって、そんな理由で世界滅ぼそうとすんな。
誰しも「こんな世界なくなってしまえばいいんだ!」と考えることはあるでしょうが、実行しようとは思わないし、思ったところでできない。
やってのける力があるのが最高に性質悪い。
サハラで鳴海を助けたのは兄役に見せつけるためとのことですが、多分出発点は「愛する人と結ばれたい、それを大好きな兄さんに祝福してほしい」だったんだろうな。
エレオノールの献身は立派だと思うけど、フウに言えばより安全かつ効率的にアクア・ウィタエを抽出して分け与えることもできるのではないかと思いました。野暮か。
『1000円ヒーロー』81話
「ハンサム一枚」で刃みたいな頼み方するなと思いました。刃でもしないか? いやするかも。
偽者の可能性も疑ったけど本物か。
十年放置していたことに触れて、千にも謝罪してよかった。
ギャグも挟まれず素直にいい話だとしみじみしていたら……最後に爆弾発言しやがった。
警戒していたのは「ユウロが父親そっくりに仕立て上げて送り込んだ怪人」という線でした。
以前チラッと出たほのかの描写に気を取られて、父親がそうである可能性を考えていなかった。
『からくりサーカス』のことを考えていたためか、キャラクターが夢に出ました。
アルレッキーノとディアマンティーナの二名が。
何故この組み合わせ?
好きなキャラなので嬉しいのですが、内容がツッコミどころだらけなので喜ぶ前に疲れました。
アルレッキーノが自分の正面、ディアマンティーナが右に座っている状態で人間の食べ物を食べるという展開。
人間の血液以外も受け付けるのか疑問に思いましたが、ディアマンティーナは最新型だからツッコむほどでもないかと考えた瞬間アルレッキーノ一人でツッコミポイントを稼いでいく。
ディアマンティーナがクリームソーダを飲むのは似合っていたのですが、アルレッキーノは親子丼。
食べ方が分からなかったのかディアマンティーナの真似をしたらしく、ストローで吸おうとして失敗。無茶だ。
しかもよく見るとカピタンのマントを羽織ってる。そこはブリゲッラのコートじゃないのか。
理由を訊いてみると「寒いから」。
自動人形は寒暖の差も平気なはずだろ。
そもそもエレオノールのそばにいなくていいのかフェイスレスはどこにいるんだよおお!
ビビッて何も言えなかったけど、ツッコむべきだったんだろうか。
今思うと、「人間に近い体になり血液を吸う必要もなくなったという設定の最古・最後達」と受け取れなくもないんですから、もっと楽しめばよかった。
冠を持つ神の手
城の中で人間関係に翻弄される育成系ADV。
王の資格を持つことが発覚した主人公が城の中で訓練しつつ人々と交流を深めていく。
こんな方におススメ
・老若男女、様々なキャラクターと愛を育んだり友情を築いたりしたい
・綺麗な面だけでなく弱さや醜さも見せてほしい
・イベントやエンディングが多いと回収したくなる
・ほのぼのイチャイチャからヤンデレ監禁心中処刑まで楽しめる
※フリー版をプレイした感想です。
主人公のデフォルトの名前は『レハト』。
プレイヤーが選択した結果とはいえとんでもない行動を取ることが多々あるので、プレイヤーの分身というより一人のキャラクターに見えます。
そのため、大抵はレハトという名前のままでプレイすることが多いです。
感想を書く時も「主人公」か「レハト」と書きます。
ずっと前から気になっていたのですが、なかなか手が出せませんでした。
思考停止脳筋ゴリ押しプレイ大好きな私では、攻略見てもキャラエンドにたどり着けず投げてしまいそうでしたから。実際、昔ちょっとだけプレイして早々に諦めた記憶が。
それでも名作フリーゲームと聞いて挑戦することに。
攻略見てるのに失敗する下手っぷりに笑うしかない。
発生条件を満たしていても他のイベントが優先されてなかなか出なかったり、パラメータを上げるタイミングが悪くてせっかくのイベントで失敗したり。
ゴリ押しプレイヤーには辛いです。
育成要素やイベント発生に運が絡むんですよね。
リロードして粘るか否かで能力値の上がり方にかなり差が出ますし、雨の日限定のイベントを出すのも同様。
同じエンディングでも王になるかならないか等で細かく分岐するのですが、能力値を上げるパートは周回すると作業になってしまうので、『周回ごとにポイントが加算されて、能力値や名声に割り振ることができる』みたいな救済措置が欲しかったです。
攻略支援版だと訓練が成功しやすくなり、天候も操作できるとのこと。かなり遊びやすくなるみたいです。
・世界観
歴史や宗教等現実と違う要素は様々ですが、最も特徴的なのは種族です。
人間に近いものの、成熟するまで性別が決まっていない点が最大の違いです。
主人公はエンディングで性別を選ぶことになるため、相手が男でも女でも愛を誓ったり友情を結んだりすることに違和感が出ない設定になっています。
同性愛はタブーとされ、結婚の約束をした後に相手と同じ性別を選ぶと裏切ったという扱いになります。
このように、生活習慣や考え方などについてじっくり知りたいという方向けに、ゲーム中に事典が備わっています。
・印象度と好感度
印象度は「主人公が相手をどう思うか」、好感度は「相手が主人公をどう思うか」の数値です。
どちらにも「愛←→憎」、「友←→嫌」の軸があり、組み合わせによっては「憎しみの中の共感」や「親友以上を望み」といった複雑な関係にも変化します。
印象度の各数値は「印愛・印憎・印友・印嫌」、好感度の方は「好愛・好憎・好友・好嫌」と表記します。
印象度の方はプレイヤーが入力・操作することが出来ます。
相手を好ましく思えば愛や友を上げ、嫌いだ、憎らしいと思えば憎・嫌の数値を上げていく。
好感度は選択肢で変化するだけでなく、武勇や知力など特定のパラメータが一定の数値に達しているとボーナスで加算されることも。
印象度や好感度が一定の数値に達するとイベントが発生します。
・反転
ある程度印象度を動かした相手に対して一回のみ、印象度を反転させることができます。
憎らしいと思っていた相手の意外な一面を見て「いい奴だな!」と見直す現象に近い。
ついさっきまで憎んでいた相手を愛したり、心の友として付き合ってきた人物を殺害することも可能。
劇的なイベントの直後に行うもよし、あえてささやかなイベント後に行うもよし。
これを使わないとたどり着けないエンディングもあります。
場合によっては相手が反転することも……。
・膨大な分岐
こちらの印象度によって選択肢が増えます。
嫌いな相手は罵倒・攻撃することができますし、好ましく思う相手なら優しく、親しく接することができます。
相手の反応も同様。
同じイベントや選択肢でも、相手の好感度が高ければ反応が変わります。
例えば、落ちていた手紙を届けるイベントでは、普通は「助かりました、ありがとうございます」程度ですが、好感度が高いと主人公が書いて渡しに来たのだと期待したり。
勉強を教えるのも、序盤だと「何とかわかりました」くらいの反応ですが、好感度が高いと好きなものを書くのがいいと言われたから主人公を書いてもいいかと尋ねたり。
さらに、同じイベントでも敬語と友達口調、八つ当たり中と反省中で台詞がガラリと変わるキャラもいます。細かい。
・莫大なエンド数
攻略対象のキャラクターに愛情・憎悪・友情・裏切・殺害が用意され、その中でも王になるか否か等で分岐します。
同じエンド・バージョンでも、普通に印象度を上げていったか、反転したかで文章・展開が変わるものも。
全部見られる気がしない。嬉しい悲鳴を上げずにはいられない。
・難易度
最初の数回はキャラ無しエンドでもおかしくありません。
「とりあえず喜びそうなこと言ったり無難な答えで話を合わせれば好感度上がるだろ」と舐めた考えでいたら即「さっき言ってたことと違うよね?」とツッコまれて冷や汗かきました。
もっと印愛が上のキャラがいるのに「君が一番だよ」「貴方の愛がほしい」と言ってもばっちり見抜かれて好感度が下がります。下手すりゃ憎まれる。
「こういうキャラはこうしておけばいけるだろ」という法則を当てはめて自滅するケースも多いです。
武勇上げれば出てくるキャラは鍛えて力を見せればいいんだと思うじゃないですか……。
相手の置かれている状況や抱えている悩みに目を向けないと、エンディングにたどり着くことはできません。
最初は気の向くままにやってみて、目当てのキャラが見つかったら近づいて、傾向を掴みつつ試行錯誤した後に本格的に攻略すると燃えると思います。
・キャラクター
老若男女、広い範囲のキャラクターと関係を築けます。
難易度の話とも絡みますが、それぞれの境遇や求めているものがあり、「このキャラは〇〇」と一言で片づけることは難しい。
脳筋だと思ったら繊細だったり、おどおどしているように見えてたくましかったり。
愛情では可愛さやカッコよさを見せていたキャラが憎悪だとドロドロした内面をぶつけてたり、愛情ではちょっと待てと言いたくなるキャラが友情だと爽やかだったり。
ルートによって色んな側面を見せてくれます。
快い反応ばかりではありませんが、腹が立ったら反論したりひっぱたいたり処刑したりできるので、ある程度バランスが取れています。
相手が嫌なこと言う時は、主人公が先にプライド傷つけたり思わせぶりな態度取ったりで、言いたくなる気持ちも分かるケースが多いんですよね。
タナッセやグレオニーみたいに主人公は悪くないのに敵視してくる理不尽なパターンもありますが、そんな場合も作中で過剰に擁護されないのが好印象。
所感でも「逆恨み」「自業自得」とバッサリ切られますし、ルートによっては自分の姿勢が駄目だったと気づいて改善しようとします。
もし「可哀想なのに追い詰めるのが悪い」とか「主人公の理解や歩み寄りが足りない」とか言われたら反感を抱いたでしょうね。
嫉妬や羨望を抱くだけならまだしも、怪我させたり殺しかけたり一線を越えると、人間味があるという理由だけで全部擁護することはできませんから。
・ほどよい空白
イベントや分岐が膨大であるため、プレイヤーの数だけ主人公がいるどころか、同ルート・同エンディングでも主人公像が異なります。
同じエンディングでも、特定のキャラと交流を深めていったのか、様々な人物と関わったのか。
同じイベントでも、どんな順番でこなしたか、どの選択肢を選んだか。
これらによって思い描くストーリーが異なってくるため、プレイヤーに想像の余地があります。
以下、プレイして間もない頃の流れを軽く紹介します。
オープニングで「親切にされると嬉しいな、このメイドと爺さんはエンディングを見ていきたい」、いきなり嫌味を言ってくる相手には「根っからの悪い奴じゃないだろうけど、酷い言動が全部ツンデレだからで許されると思うなよ。後で主人公にデレようとこの怒りは忘れないからな」と思いつつ、いいところ見せられるとコロッと掌返すかもしれないと予想しました。単純な頭なので。
そんなこんなで最初に迎えたキャラエンドは……グレオニー愛情Aでした。
三人とも全く関係ない。
どんな流れでそうなったかと言うと、
サニャは普通に仲良くすればよさそうだけどローニカはどういう方向で親しくなれるか分からないし、じっくり攻略して順番にED見ていきたい
→まずは攻略しやすそうなキャラで何か一つ個別エンド見て、プレイに慣れてから他のキャラにいこう
→豪快そうに見えるグレオニーなら鍛えて強くなれば認めてくれるだろ
→失敗して何度かキャラ無しエンド
→いつの間にか憎まれていることに気づき「何で? どうして?」と混乱しつつ意地になる
→やっと個別エンドに辿り着いた……こうなったら愛情以外も見ないと!
試合に出て力を示せば好感度上がると思ってました。
攻略に頼ったとはいえ、試行錯誤して最初に個別エンドを見た相手なので感慨深い。
『最後の試合』の時はなかなか勝ち進めないグレオニーと攻略に失敗しまくる己の姿が重なって感情移入して、「今度こそ勝て! 勝ってくれ!」と願いました。
会いに行って勝ちたい理由を訊いてあの台詞がきてからの勝利で興奮は最高潮。
「今度こそ勝て! 勝つんだ!」
「もちろん会いに行くに決まってるだろ!」
「おお勝ちたいって言ってる気合十分だな! よし何で勝ちたいのか言ってみろ!」
「あ……」
「頼む、勝ってくれ……!」
「うおおおこっち見た勝った優勝だああああ!」
という感じでした。興奮しすぎ。
フリー版ですので見ていない分岐は多数ありますが、各エンディングを一通り見ました。
また、グレオニーの嫉妬イベントは全部見ました。
各エンドで特に好きなものを幾つか挙げてみます。
・愛情
散々キャラ無しエンドを迎えた果てに初めて個別エンドを見ることができたため思い入れのあるグレオニーA。
グレオニーと同じく王道、身分差を乗り越えるサニャA。
フラグ立てに失敗する中で「愛ってなんだよ!」という疑問が高まり愛を探求する姿勢がシンクロした、裏切でも友情でも燃えることを知った上でのユリリエA。
・憎悪
芯の強さが見られるサニャB。
・友情
愛情ルートとの印象の違いが大きく、トゥルーエンドだと思わせるリリアノ&モゼーラA。
二人とも楽しそうで、向かうところ敵なし感が半端ないユリリエB。
魔術師ライフが新鮮かつ未来が明るいルージョン&ティントアA。
・裏切
最初に見てシンプルに心にきたグレオニーA。
残酷な仕打ちだけど余韻が残るタナッセ。
爽快感があるユリリエA。
笑うしかないティントアC。
・殺害
難易度や抵抗感が低めで初心者にもおススメしやすいグレオニー。
暗い気分にならずに済むユリリエA。
トッズAのローニカが遅くなったパターンも好きです。
サイトを閉鎖しました。
今までありがとうございました。
また、ブログで使用する拍手を変更しました。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
グレオニー護衛ルートをクリアしました。
護衛にするのに苦戦しまくったせいで陛下が攻略対象ではなくお友達に見える。
護衛要請のタイミングによってはグレオニーの決心を踏みにじることになりますね。
「覚悟を決めて試合を見に来るよう誘った直後に護衛にさせられ、出場するはずだった試合を一緒に見物することになった」グレオニーの心境を答えよ。
トッズも護衛にしてレハト様をお守りし隊結成が見たいです。
「お前達が俺の翼だ」ならぬ「お前達が俺の刃だ」をやりたい。
中日イベントの出し方を把握して調整しないと厳しそう。何も考えずに能力値を上げてもダメで、タイミングを考えないといけないんですよね。
グレオニー護衛就任にはリリアノの、トッズ護衛就任にはローニカの好感度を稼がねばなりません。効率的に動かないと無理だ。
トッズと言えば、「お父さん!」であっさり死んだグレオニーを見て怒りがこみ上げました。
とてもグレオニーらしいですしあの無情さも好きなのですが、やっぱりレハトによる告発処刑以外で死んだのが許せない。
グレオニーの憎悪・殺害をクリアした後に、仲間と一緒に鍋食べたり、レハトに軽く怪我させただけでグレオニーが慌てふためくイベントを見ると「ぐああああ……!」となりますね。
ごめんな。処刑してごめんな。
グレオニーが処刑された後のフェルツやハイラの反応を見たいけど怖い。
フェルツは怒りに身を震わせ、ハイラは「馬鹿だね、グレちゃんは」と冷たく吐き捨てそうだ。
フェルツの出番がもっとあればなあ。
愛情ルートでグレオニーについて相談したら、フェルツのことが好きなんだとグレオニーに勘違いされるベタな展開になりそうだ。しょげる姿が目に浮かぶ。
友情ルートだと一緒にグレオニーを励ましたり引きずったり鍋食べたり。
でも一番見たいのは処刑後かもしれない。
グレオニーを極刑に追いやった、「再び自分を殺そうとした」というレハトの証言が嘘だと知ったフェルツが憎悪をぶつけてきたら面白そうだ。
フェルツの事なかれ主義を引っぺがしてガツンガツン戦いてえ!
普段二回戦負けだったグレオニーがあれほど強くなるなら、憎悪ブーストのかかったフェルツは相当強そうだ。名前ハ行だし。
ハイラは「私そういうのパス。巻き込まれるのは御免だね」と言って関わるのを避けるでしょうから強引に巻き添えにしないと。逃がさない。
『からくりサーカス』第28幕 ぶたちゃんはあるいていった
精神世界での会話はそこまで長くないはずなのに「意外と時間取るな。早く進めてくれ、でないとコロンビーヌに割く尺が……!」と焦ってしまった。感覚がマヒしてますね。
フェイスレスの気持ち悪さが存分に味わえたので、尺を考えなければもっと楽しめただろうな。
頭突きの時、曲によって爽快感が増す。
リーゼをお姫様抱っこで運ぶアルレッキーノが騎士感溢れてる。
敵対していた鳴海にすっと託すのがカッコいい。鳴海が原作と違って斬りかからず、まずリーゼが人間か確認したのはナイス改変。アニメだと面識ないからな。
コロンビーヌとディアマンティーナの戦いにワクワクする。
ディアマンティーナも可愛いはずなのに表情のせいでおぞましく感じられる。
コロンビーヌの発言は頷ける部分も多い。「エレオノールと愛し合うのは勝」発言には違うと思いましたが。
舌をかみ切ろうとするしろがねがあかんべえをしているように見えるのは、意図的なんでしょうか。それとも偶然か。
口に武装突っ込んで止めるフェイスレスは非道だな。そんなことしながら愛する人呼ばわりって説得力無いよ。
逃げられてエレオノール連呼には心から「ざまあ!」と思いました。
コロンビーヌ退場がよかった。
色んな言葉を使って丁寧に具体的に語るべきだと思いながらも「よかった」としか言えないのが悔しい。
ファティマとのガールズトークをカットされた時は、感動シーンだけ抜き出したいい話風で終わるんじゃないかと危惧しましたが、そうなりませんでした。声や音楽は強い。
男女の愛を語るコロンビーヌと、フェイスレスからの愛を盲信するディアマンティーナ。
「ワタクシはフェイスレス様の恋人だーっ!」という台詞は、えぐい。
相手が愛しているのは別の人物なのに恋人気取り。造物主そっくり。
原作を読んだ時は「うわああ……」とひたすら引いたんですが、こうやって見ると彼女も哀れだ。声が甘いからか。
頭がぼんやりという言葉通り、コロンビーヌの喋り方が曖昧になっていく。
それでも勝が来たらいつものように話そうとして、抱きしめられたら感極まった様子で喋る。
感覚機関が低性能のコロンビーヌは温度なんてちゃんと分からないはず。
それを温かいと感じられたのは、彼女が「何か」になれたからでしょう。主であるフランシーヌ人形同様に。
震える声で嬉しいなあと連呼するのはやめてくれ、効くから。
人間の愛は一つだけと語った上で勝にエレオノールを愛しているか訊くのは……勝の心が誰に向いているか知った上で助けたわけですね。
最後の歌がじんわり沁みる。何も持たないままではなく待ってる人の元へ帰っていったと思うと変なうめき声を上げたくなります。
残った最古達の退場もこの調子で頼む……! お願いします……!
『冠を持つ神の手』をプレイしました。
ずっと前から気になっていたのですが、思考停止脳筋ゴリ押しプレイヤーにはキツそうなので手を出せずにいました。以前ちょっとだけプレイして即挫折したような気が……。
それでも名作フリーゲームと聞けばやってみたい。
ということで挑戦することに。
オープニングで「この爺さんとメイドは最初から主人公に親切だから嬉しい、攻略したいな」と思い、いきなり嫌味を言ってくる相手には「ツンデレっぽい気配がするけど後で主人公にデレようとこの時のことは水に流してやらないからな」とムッとしました。
何度かキャラ無しエンドになり、記念すべき初エンドはグレオニー愛情Aになりました。
上記の三人一切関係ねえ!
「初心者向けっぽいな、試しにエンディング見るのによさそう」と軽い気持ちでチャレンジしたら失敗しまくりました。
ちょろそ……攻略しやすそうなキャラですらかなり苦労したのに他のキャラを攻略できるんだろうか……と不安になったら、初回に簡単そうなグレオニーを狙って失敗した方が他にもいらっしゃるみたいで安心しました。
プレイに慣れるチュートリアル的なキャラかと思いきや違ったらしい。
愛情Aの後裏切Aを見て、次に殺害をやろうとしたら失敗して憎悪Bにいきました。
憎しみが足りなかったようです。
仕方ないから最初からやり直して、「もっと憎め……!」と思いながらちゃんと罵って憎悪Aを回収した後、無事殺害できました。
その後、友情ABを見ました。
色んなイベントや他キャラのエンディングを見て、後でもう少し詳しく感想を書きたい。
早く他キャラの人気が高いイベントを見たり内面を知りたいのに、グレオニーもやり直したくて困る。
同じエンディングでも王になって終わりたいんですよね。
「俺、レハト様に相応しい男になって結婚するんだ」と決意したグレオニーが見たものは王となって待つレハトの姿だった……だとグレオニーの胃痛が止まらない。
『からくりサーカス』第27幕 転送(ダウンロード)
黒賀村の時から思ってたけど、グリュポンはあっさり勝側についてそのままなんだな。
アニメだと勝の心に触れてマスターと認めたようには見えない。
新しい体に仕えるという使命に忠実なだけに見えてしまう。
コロンビーヌVSディアマンティーナきたあ!
攻撃がお互いにさりげなくエグい。
ディアマンティーナ頑張れ。しっかり立ちはだかってくれ。
それを超える勢いでコロンビーヌ頑張れ!
助けに来たリーゼに勝が置いていけないと言ったのは「?」となりました。
少し前に置いて行ったじゃん。対抗手段ゼロの時に。
尺の絶対的な不足は分かってるので色々カットするのは仕方ないにしても、残す話の整合性は取ってくれませんか。
ここは私に任せて!→逃げ回るだけのリーゼ
戦う力はないけど置いていく→幻獣連れてるけど置いていけないと言い出す勝
とか、尺不足抜きにしてもおかしいでしょう。
アルレッキーノVSとブリゲッラの戦いもカッコいい!
楽しみにしていたんですよ。
時間は短いけど、映える攻撃も好きな台詞も入っていて満足。
アルレッキーノにはリーゼの笑顔が鮮明に焼き付いていますね。
倒れ伏した少女への攻撃を食い止めるとかどんだけナイトなの。
「人間」呼びから「娘」へと変化。
ブリゲッラの拳法に躍動感があり、へたりこんだアルレッキーノの顔が美しい。
立ち上がるシーンはやっぱりいいなあ。
ブリゲッラがナイフ無しで退いたのは、涼子からリーゼへの変更に合わせたいい改変だったと思います。
リーゼがナイフで刺しに行ったら違和感ありすぎますから。
『暇乞い』を見たいと思っていたけど、阿紫花とリーゼの代役具合を見ると、やっぱり法安と涼子じゃないと違和感激しいだろうな。
鳴海の名を聞いたブリゲッラの反応が原作より大きい気がする。
ブリゲッラは原作だと落ち着いている印象を受けたんですが、アニメだと感情剥き出しですね。
ハーレクインは相変わらずいい味出してるし、真面目なシーンばかりなのでカピタンのネタキャラっぽさが控えめに感じられる。
サングレ・イ・フェーゴがカッコいいのが悔しい。
フェイスレスの気持ち悪さは前から輝いているとして、勝の顔と声の演技が見事でした。
こりゃ騙される。
ここで引きか。
種明かしまで入れてほしかった。
『1000円ヒーロー』80話
よかった……長年ほっといたくせに謝罪なしというところにツッコんでくれた。
いくら軽いノリでもそこを流しちゃいけないと思う。
麗華も違和感を抱いていた。そっちか。
さっさと突き止めてくれるのは展開速度的に嬉しいけど、また捕まらないか不安。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第26幕 アニマル・ショウ
コロンビーヌが可愛い!
勝への無邪気な口調と敵に対する冷酷で妖艶な響きが合わさってたまらない。
ナイアも凛々しい声や姿が悪の女幹部として好き!
ラーオも気持ち悪くて素敵。彼のツッコミには同意する部分もあります。
尺を気にして早期退場を望んでごめん。時間があればゲスっぷりをじっくり楽しみたかった。
リーゼが立ち向かう描写は、いい話だと思いながらも違和感を覚えました。
「恐怖を克服するの早くない? あんな化物相手に勝の一言だけで奮起できるものなの?」と思うんですよね。
小動物使い→幻獣使いってランクアップしすぎ。
ラーオと対決させるなら猛獣使いからスタートでも良かったのでは。それだと落ちぶれたサーカスにいる理由がなくなるか。
それ以上に、勝との交流の積み重ねがないので引っかかる。
原作ではビースト回があるから勝の存在が大きくなったのも納得できるのですが、アニメだと仲のいい団員の域を脱していないように見える。
それと場面転換しすぎでは。交互にやるだけならまとめてもよかったと思う。
修業してないのに勝の身のこなしすごいな。
記憶だけじゃ体がついていかないと思うんですが。
ナイア達の本体のシーンは声や動きがつくと醜さ・おぞましさが強調されて、アニメ化によってかなりインパクトが増大したのではないでしょうか。
ナイアはアニメでぐっと好きになりました。コロンビーヌを踏みにじる姿とか、悲痛な叫びとか、悪役として見事です。
普通なら「人間が自分が一人であることにこだわり、人形は同一の存在が複数いようと気にしない」という展開になりそうですが、ナイア達は受け入れ、コロンビーヌは嫌がり、逆なのが面白い。
そのナイア達も耐えられなくなったことを考えると、ノリノリで自分を増やし対面するフェイスレスがどれほどぶっ飛んでることか。
フェイスレスといえば今回も素晴らしい。拘束した相手をぶん殴るなど、最低さがよく表現されています。
自分を憎ませて目くらましにするというのはいいアイデアですよね。
予告のブリゲッラ対アルレッキーノに興奮した!
帽子がとれて露になったアルレッキーノの顔が美しい。
整った面にヒビが入っているのがポイント。
私が好きな「仮面がひび割れて片目だけが覗く」的なシチュエーションに近いため興奮する。
アルレッキーノの髪の色は薄い金だと思ってました。
『1000円ヒーロー』79話
総帥とユウロが仲良さげに見える。
利用し合うのではなく、友誼を感じているのか?。
ニルが原因という冷静なツッコミに笑った。
とうとうほのかが狙われると危機感を煽ってからのギャグ、そしてシリアス。
ギャグとシリアスの反復横跳びが激しい。
ほのかについて千が麗華に相談したのが嬉しい。仲良いじゃん。
絵日記では刃と遊んだことが記されている。仲良し! いいことだ。
ほのかの変化を気に病む千に、麗華がアドバイス。
にやにやせざるを得ない。
千達の父親が登場したのですが、イメージが全然違う!
もっと厳格な親父だと思ってた。
1000円ヒーロー 6巻
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『からくりサーカス』第25幕 モン・サン・ミッシェルにて
やったー、最後の四人の部屋巡りだー。
カピタンの長台詞が今後どれくらい披露されるか。ただでさえ台詞がカット・改変されてますからね。
人格に歴史がないというとフレイザードを連想しますが、一緒にしてはいけないな。
勝利と栄光を求めて実際に掴み取ろうとするフレイザードと違い、嘘の経歴で飾り立てるだけですから。
象に座って強さアピールするブリゲッラが微笑ましい。
「人形の体だから強いんじゃない? 似たような体格の人間と同じスペックでも本当に強さを発揮できるの?」と問い詰めたくなります。
他三人は「嘘つき」「道化」など造物主の性格を色濃く反映していますが、ブリゲッラは何だろう。
真っ当に歩み続ければ満足できた可能性が高いのに、楽な方向に流されてしまうところでしょうか。
人間の血液風呂を満喫するディアマンティーナ。
そんなところで人間を模倣しなくていい。
他の最後達にも言えることですが、人間味がある人形と言えばフランシーヌ人形みたいな方向を期待したくなるけど、良いものばかりとは限りませんよね。
ハーレクインはオンとオフの切り替えがしっかりしてる。
声や動きがつくといっそう不気味で強そう。
しろがねとアルレッキーノの会話にしみじみします。
子供達に笑ってもらう嬉しさを味わうよう言われて「それはご命令ですか」と問うアルレッキーノ、分かってないな。
しろがねもそういうつもりじゃないと言いたげですが、命令だと答えるしかない。
鳴海トークで盛り上がる二人も見たかったな。
ドクトルラーオの映る時間が長い。
速やかにリーゼを覚醒させてとっととご退場願いたい。
勇ましく宣言したのに逃げ回るだけのリーゼと、彼女にあの場を任せた勝にツッコみたい。
勝算まるで無かったのかよ。
原作ではどんな流れだったっけ……。
こぶたちゃんの歌、あんな感じだったのか。
コロンビーヌ可愛いなあ。
声の調子がイメージぴったりです。
彼女がシルベストリ戦の問答を始めて思わず「え!?」と叫んでしまった。
そ、そっちも代役するのか。
輪の中に入った人形の話を嘘だと一笑に付すコロンビーヌに「それご主人様だよ!」と叫びたい。勝も名前を出してくれ。
原作でも思ったんですが、抱きしめてもらった云々のコロンビーヌの台詞には「ティンババティは?」と首をかしげてしまう。
「抱きしめられたけど、嬉しくも気持ちよくもならない」という疑問から、ディアマンティーナに「古臭いガラクタだからよ」と言わせたり、勝に心や温かさについて語らせたりすれば、疑問に思わなかったでしょう。
恋愛に興味を持つシーンでさりげなく倒れている人間が描かれているのがナイス。
ある意味純粋な最古達ですが、犠牲者を出していることを忘れるわけにはいかない。
アルレッキーノとリーゼが出会う。
リュートを弾く姿に風情があるし、緋色の手もカッコいい!
少女の危機を救うアルレッキーノ、イケメンだ……。
といっても、この時点では命令だからそうしたに過ぎない。
自分に関係ない場所でなら死んでも構わないと思っていますし、それを相手に言っちゃう。
注目すべきはこの直後。
リーゼは名を尋ね、感謝の言葉を述べ、笑顔を見せる。
その瞬間アルレッキーノは目を見開き、奇妙な思考に陥った。
前後の流れを無視すると「その瞬間、恋に落ちた」とナレーションしたくなる反応。
実際は惚れたわけではないと思いますが。
アルレッキーノにとってひたすら衝撃が大きかったのでしょう。
大切なご主人様を笑わせようとしても駄目で、自分達を置いていなくなったと知らされて、再び巡り合えたはずの主は自分達を疎ましく思っている様子。
もちろん笑う気配ゼロ。作られた使命を果たすことなどできそうにない。
そんな中、誰かを笑わせることができたら……。
いい話です。とてもいい話です。
ですが、リーゼが涼子の代わりになったのは、尺の都合上仕方ないと分かっていても引っかかる。
ノリヒロ団長の過去話をしないならしれっと法安涼子加入済みでよかったんじゃないか?
まあ、何もかも涼子と同じにせず、笑い方や台詞が違ったのはよかったです。
笑顔の眩しさは減ったけど、「自分が助けられた」ものと、「大切な友達を助けてくれた」喜びの涙混じりのものとでは違って当然です。
何より、アルレッキーノの出番が嬉しい。これまでの出番や見せ場、マジでガッツリ削られてたからな……。
EDは、曲もですが、最古達の背中でグッと来た。
盛り上がるところで最古を出すのは反則だろ!
同時にドットーレのことを考えてしまう。
命令命令言ってるアルレッキーノ達のことを考えると、一足先に人形であることから脱しかけたのはすごかったんだと思います。
もし彼がルシールに倒されず、修復されていたら、人間の味方になったのでしょうか。
人間を傷つけるなと命令されたパンタローネが阿紫花を殺しかけたので、個体差がありそうなんですよね。
味方してくれる光景をイメージしづらい。
気になったのは石食いや椅子・梯子が映っていることですね。
取ってつけたような因縁持ちの人形達とサーカス芸を駆使して戦うのでしょうか。
『1000円ヒーロー』78話
予想よりニルの行動が残酷だった。
強力になった洗脳でこの場にいる全員の記憶を操作するかなと思っていたら、自害させた。
そこが怪人らしいというか……。
ニルの正体を知った白駒さんですが、刃には言えない。
知らないふりをする顔の上半分と、傷ついている下半分のコマ割りが好きです。辛さが伝わってくる。
キャンディを食べる刃とルードの表情の対比も上手いな。
刃は気づいているのか。
ニルからエッジマンを好きになったと言われたユウロの顔! 顔!
その顔が見たかった。
刃がユウロの余裕の笑みを崩すことが多いな。
でもニルの行動はとめたい。
相談相手を盛大に間違ってるぞ。