仮面ライダークウガ

・五代雄介
「だから……見ててください！　俺の、変身！」
共感できる身近な人間というより、憧れるヒーロー像そのままの男といった印象を受ける。
逃げ出さず、弱音も吐かず、苦境を乗り越え戦い続ける。
そのため超人に見えるが、心をすり減らしていったことが最終決戦でうかがえる。
自分が殺戮兵器になるかもしれない恐怖や暴力を振るう嫌悪感、敵とわかりあえない現実の悲哀に耐え、皆の笑顔を守るためにひたすら戦い続けてきた。
自分が自分でなくなるかもしれないという覚悟で最強の力を解き放つなど、『ダイの大冒険』の主人公を連想しました。

・一条薫
「君には冒険だけしていてほしかった」
なぜかさんづけしたくなる。
民間人の五代が戦うことを快く思っていなかったが、次第に絆が深まり、よき相棒へ。
携帯をマナーモードにすること以外何でもこなせる万能刑事。
射撃の腕がとんでもない。一体どうやってそれほどの実力を身につけたんだ？
それは立派な警官になるための本人の努力の結晶だとしても、特筆すべきはその頑丈さ。
純粋な人間のはずなのに異様にしぶとい。
生身でグロンギの攻撃をくらっても何とかなるなので、下手すれば五代より頑丈に見える。
下級グロンギでもかなりのパワーなのに、パワーアップしたゴオマやガドルからぶっとばされても生きているって……。普通の人間なら死ぬか重傷です。

・ラ・バルバ・デ
一条さんとの絡みでインパクトが大きくなった。
リント（人類）もやがて我々と等しくなりそうだ、という言葉が重い。

・ゴ・ジャラジ・ダ
「君達が苦しむほど……楽しいから」
頭の中に針を埋め込み肥大化させて殺すというえげつない殺害方法。
獲物の怯える姿を楽しむ腐れ外道としかいいようのない性格。
子供の頃に見ていたらトラウマ確定の敵。
主人公がやっつけてめでたしめでたしで終わるかと思いきや……。

・ゴ・ガドル・バ
ゴ集団でもトップの強さを誇る。
戦う力を持つ者を標的とする武人タイプの敵で、四種のフォームを使い分けたり電撃の力で自分を強化したり、強さに対して貪欲。
人間体も軍服を着ていて威厳があります。

・ン・ダグバ・ゼバ
「もっと僕を笑顔にしてよ」
ラスボス。
恐ろしさと強さを高レベルで備えた存在。
人間体は穏やかな青年ですが、外見に反して極めて残酷な性格の持ち主。それも、虫をちぎって遊ぶ子供のような純粋ささえ感じさせるのが怖ろしい。
変身した姿はアルティメットフォームと対になるかのようで、白に金の装飾がなされ、王者の風格を漂わせるものでした。
アルティメットとダグバの姿がともに格好良すぎて発火しそうです。
単純なスペックの高さだけでなく、同族を二百人“整理”し、遥かに多くの人間を殺し、自分と同じ力を得たクウガとの戦いをも歓迎した心に恐怖を覚えた。
変身が解けた状態で殴られ血を吐いても笑いながら殴り返す姿は、遊びに興じる子供そのもの。
最後まで暴力をぶつけ合うことを心から楽しんでいた。

桜子さんや椿、榎田さん、蝶野、ゴオマやドルドも好きです。

特に好きなエピソードは「変身」「愛憎」「空我」です。