漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『1000円ヒーロー』の展開が熱い。
一時期私の環境では裏サンデーの作品が読めなくなったため『1000円ヒーロー』の感想は単行本発売ごとに更新することにしたのですが、表示されるようになってからは毎週読んでいます。
早く単行本出てほしい。語りたい。
刃が、刃が!
ただ、コメント欄の「刃こそ主人公」的なご意見には引っかかります。
『1000円ヒーロー』に限らず、「〇〇こそ真の主人公」とか「××の方が主人公してる」とか言われて頷けたためしがない。
主人公を蔑ろにするような言い方しなくても……。
主人公と親友以外でも同じですね。
片方を貶して片方を持ち上げるやり方は、好きなキャラがどちら側でも腹立ちます。見かけるたびに自分も無意識にやっていないか焦ります。
『強制救済ゲーム シャングリラ』で一番好きなキャラは今蛇……ヘビで、二番目が吾牛です。
あー、シャングリラの色んな話が見たい。
スタッフロールで映った場面の詳細とか、後日談とか。土下座して詫びるトラを見たかった。あの後絶対気まずいだろ……。
本編より前の出来事・心情も気になります。
特に、怠惰な吾牛がヘビを助けた時の心境がどうだったのか。喧嘩したかっただけなら励ます必要はありませんから。
そして、吾牛に救われたヘビが何を思ったのか。不良が大嫌いで死んでもなりたくないと思っていた彼がそういう方向に行くんですから、相当衝撃が大きかったはず。
もっとシャングリラのキャラを見たい……と思っていたら同じ作者様の別作品『カミングアウツ』にトラとヘビが出てる!
全力疾走する由孝にぶつかられ、謝罪の一つも無しかとトラが喧嘩売ろうとした。
トラだけじゃなくヘビもムッとした顔で振り返ってる。トラを止めろよ。もうちょっとストッパーになるかと思ってた。
これいつの話なんだろう。ゲーム前? 生還後?
『カミングアウツ』は四人とも同じくらい好きで、一番は義男か由孝で迷います。
子供への接し方では由孝がある意味ナンバーワン。泣いてる女児も素に戻る。
『カミングアウツ』だけでなく、『暴走族夜怪』など他の作品とも世界がつながっているみたいです。
シャングリラは不良×デスゲームですが、『暴走族夜怪』は不良×ホラーで、こちらもおススメです。
好きなキャラは三狼の兄である四狼と、ちょっといい話担当の三塚です。
なんとヘビは、四狼の所属している暴走族から三塚の後を追うように脱退したらしい。
そんなこともしていたのか……ヘビの経歴がますます気になる。
三塚がヘッドだったのが意外です。
『デイ・アンド・ナイト』には八木が出てる!
相変わらずいい奴だなお前! 小森は元気?
『デイ・アンド・ナイト』はメインキャラが不良ではありません。
ただしヒロインがヤンデレでBAD ENDしかありません。
彼女の愛をシャングリラのキャラが見たらどんな顔するか知りたい。
ヤンデレ耐性はあまりなさそうだから全員引きそうですね。
ナイフ持ってるヤンデレブーストあんりに襲われた場合、各自がどう対処するか見てみたい。
『オキナワ夜露死苦日和』で好きなのは「何でもかんでも拳で解決しようとするな」とド正論を吐く下地です。
ただし下地は喧嘩が強い不良で、わりと拳で解決してます。
強制救済ゲーム シャングリラ
ライジング斉藤様制作『強制救済ゲーム シャングリラ』の感想です。
デスゲームに参加させられた不良達が力を合わせて生き延びようとする作品です。
助けられる者=『仏』が選出されるのに合わせて、助ける者=『救世主』を決める。
命の危機に晒される『仏』の救出に成功すれば皆がポイントを獲得。ポイントを一定数貯めることができれば解放されます。
じゃあさっさと助ければいいじゃんと言いたくなるところですが、助けるスイッチを押すためには手を焼かれたり、電流を浴びたりしなければならない。
痛みを味わってでも他人を助けることを求められます。
まずメインキャラ全員不良×デスゲームという発想に脱帽。
特盛ラーメンに大量のかき氷をぶち込むかのごとく異色に見える組み合わせが、不思議なことにマッチしています。
デスゲームと言っても、他者を蹴落とすのではなく、力を合わせて生き延びることが求められます。
今までのように気にくわない奴を腕っぷしで叩き潰すやり方では道は拓けない。ぶちのめしたい相手とも助け合わねばならない。
絵柄もインパクトがあります。
不良の迫力を伝えるのにピッタリです。
進め方は読んで選択肢を選ぶだけ。
やり直しのできる選択肢はカラフルで、END分岐に直結する選択肢は白黒と分かりやすい。
END回収が容易で、BADから見ていくことをおススメします。
注意すべき点はグロ要素があります。
序盤で指が切断されますし、BADだと人が爆発したりします。死にます。
しかしそこまでじっくり描写されるわけではないので、グロ耐性が高くない私でもいけました。
もう一つは、ヤンキー成分たっぷりであることです。
キャラクターは皆好きですが、彼らの所業を擁護・肯定できるかというと別です。
大半はシャレにならないことをやってます。しかも、反省するどころか軽く考えている者もいる。
被害を受けた人々がいると思うと、「身内に優しい」「男気を見せる」というだけで受け入れる気にはならない。
だからこそ彼らがこんなゲームに参加させられたわけですが。
重要なのは、「助け合って生き延びること」が目標として設定されている点です。
誰かを蹴落として生き延びることが奨励されているわけではありません。
罪を犯した、清廉潔白とは言い難い者達が力を合わせねばならない。
一般人なら一応は協力する方向にいくでしょうが、彼らは面子だの復讐だのでギスギスしています。
助けるふりをして実行しない可能性もあるので、それをどう乗り切るかがポイントになります。
「憎い奴に復讐できるなら命なんて惜しくねー!」なキャラが複数いるので一筋縄じゃないかない。
一番好きなキャラは今蛇です。
でも吾牛には両親と和解しつつ皆と美味いもん食いに行ってほしいし、やっぱり主人公の小森と親友の八木も好きだし、何だかんだで皆好きなんだよな。
なんとなく名字で呼びたくなるキャラと名前で呼びたくなるキャラに分かれます。
名字:小森・八木・今蛇・猫俣
名前:三狼・吾牛
トラはトラで。
ここからはネタバレを含みます。