漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
試しにキン肉マンとダイ大とのクロスオーバーを軽く考えたら危険だと思いました。
ハドラー「灰に魂を宿しただと? 信じられん」
アタル「たいしたことではない。ささやかな手助けしかできなかった」
キル「……」
ヒュンケルは復讐つながりでブロッケンJr.と会話して共感しそう。
ヒュンケル「父の仇を討とうとしたのか」
ブロッケン「ああ。でも今は、師匠だと思ってる」
ヒュンケル「……そうか」
ブロッケン(親父の体が崩れていくなんて辛かったろうな……)
ヒュンケル(父親が体を真っ二つに引きちぎられるなど惨たらしいな……)
ブロッケン相手だと落ち着いた内容になりますね。
問題はロビンマスクだ。
ロビン「かつて血塗られた道を歩んでいた弟子が友情に目覚めてくれた」
アバン「可愛いですよね、弟子というものは」
いい話です。
ウォーズマンが残虐な方向に進んだのはロビンが原因という点に目をつむれば。
ロビンマスクとヒュンケルが合わさったら理不尽×理不尽で敵と読者が「ゲェーッ何だそれは!?」を連発する。
ミストバーンは鍛え強くなる超人達に敬意を抱きつつ穏やかに会話する方向で行くべきだと思う。
下手に敵対する展開になるとキレる羽目になりそうですし。
バーンパレスに漂いまくるニンニクのにおい!
震えだすミストバーン!
ポップ「効いてんのか? においなんか感じなさそうなのに」
ロビン「ハッ……そうか!」
ヒュンケル「どうした?」
ロビン「吸血鬼退治の物語に登場するように、ニンニクには魔除けの効能があると考えられていた」
ポップ「つ、つまり?」
ロビン「それは迷信ではなかった。先ほどニンニクにロビンパワーを込めた際に、においとともに秘められていた破魔の力も増大したのだ。それが奴の暗黒体質には効果覿面!」
ブロッケン「なるほど、そうだったのか!」
ミスト「そんなわけあるかーっ!」
本拠地がニンニクの香りで満たされて怒っただけなのに勝手に弱点にされてますます怒る。
そういえば、現在ロビンの姿がないのでどうなってるのか調べたら鳥取砂丘に埋まってるみたいですね。
どうしてそんな事態に……。
ロビンが大人しくしているとは思えないので、そのうちひょっこり出てきそうだ。
『キン肉マン』289話
リングに上がる前の「同じ場所で二度は負けられん」というアタルの台詞に思わず頷いた。
うん、今度こそ勝ってほしい。
ブロッケンJr.の最大の持ち味は自由な発想。
ロビンマスクやラーメンマンがいるから目立ちにくいものの、ブロッケンも結構自由ですからね……。レフェリー身代わりにしたりウォーズマンの肺に穴開けたり順逆自在の術を真似したりプリズマンの光線を利用したり。
発想と工夫に期待したい。
チーム名を褒めてくれるアリステラが細かいところで好感度を稼いでくる。
ブロッケンの方も相手が名前を決めたら早速呼んでるし、どちらも素直で真面目だ。立場が違えば仲良くなれたかもしれない。
戦いが終わった後に友情が芽生えないかな。
マリキータが攪乱を期待され先鋒に。
マリキータマンがどんな性格か分からないので調べてみたところ、やっぱりよく分かりませんでした。
戦う前から明らかに気負いすぎなブロッケンJr.見て心配になりましたが、一話で解決して安心しました。
まず「実力不足なオレでは……」という方向に向かうのを試合前に阻止。
逆に張り切りすぎて空回りする展開も開始直後に済ませる。
何話も使いそうな問題を速やかに終わらせた。本格的にピンチになる前にやってくれてよかった。
読者が「駄目じゃないかこれ……?」と不安になったところで切り替えるタイミングが見事。
「空回りしないか? 大丈夫?」→「うわああやっぱり!」→「すぐ修正した。よかった……」という感じでした。
試合前にも気負いすぎるなと言われたけど、言われて簡単に実行できるものでもない。
実績や実力が上の超人がいる中から尊敬する男に選ばれ、この場に来られない仲間の分まで戦うとなったら、プレッシャーは凄まじいでしょう。他三人強豪で自分だけ格下という認識ですし。
深刻化する前に切り抜けたのは大きい。
半端に止めずに望み通り戦わせた上で目を覚まさせるのが上手いですね。
無理に抑えてアタルが先に戦っていたら、重要な局面で爆発したかもしれない。
口で止めるだけでは、おそらく「オレは大丈夫、気負いすぎてなんかいない」という意識のままだった。
やらせてみてから正気に戻す。
戻し方がアタルらしさ全開ですが。
手を高く上げてからの無言ビンタ!
見開きを使った強烈な一撃!
これで即座にアタルの真意に気づいて立ち直れるんですから、ブロッケンJr.は文句なしにベストパートナーですよ。
ビンタされる→驚く→笑顔で頷く
テンポよすぎ。理解が早すぎる……。
この理解力があるからブロッケンが選ばれたんだな。
いつどんな相手でもああすべきとは思いません。
場合によっては「それじゃ伝わらないだろ」と感じるでしょう。
今回は相手がブロッケンであることと、早急に立て直さないと敵に倒される状況が合わさったから肯定できます。
それに、気負いすぎるなと忠告したり、大丈夫か尋ねたり、先に戦おうとして阻まれたり、言葉では効果が薄い描写があっての行動ですから。
いきなり叩かれて見つめ合っただけでブロッケンが即笑顔になれるのは信頼しているため。
他のキャラだと「な、何でこんなことを?」と戸惑ったり「私が不甲斐ないから怒ったんだ……」と落ち込んだり「てめえ何しやがる!」と怒るでしょう。
普段リアクション豊かなブロッケンが、叩かれてから立ち直るまで最小限の反応なのが効果的ですね。
たった数コマでアタルへの理解度と信頼度の高さを見せつけた。
予想されるトラブルを序盤で片づけたので、後は戦うだけですね。
『1000円ヒーロー』90話
千の身を案じて追い返そうとする恵理が悲痛なんですが、千の返答に笑ってしまった。
笑う状況じゃないのに。
親父が本当にクズだな! やきそば怪人め。
自分が犠牲になっても父を倒すことを望む彼女に、千がビンタ。
そんな理由か。千にとっては大事だけど締まらない男だ。
死ぬ覚悟を決めたはずなのに生きたいと願っている。
自分でも気づいていなかった気持ちを見抜いたから、己以上に知っていると発言したのでしょうか。
「これを見て!」という刃の言い方がちょっと可愛い。「これを見ろ!」とか「これを見てくれ!」じゃないので。
からくりサーカス感想 1
拍手してくださった方、ありがとうございます!
『月虹』のフルを聴きました。
何というからくりサーカス濃縮ソング……!
リピートが止まりません。
OPやEDで聞いた時は、特定の人物ではなく多くのキャラクターを含んでいるという前提で、「勝や鳴海、しろがねの心情だ」「ラスボスのストーカーポエム!」「ギイ達『しろがね』も当てはまるな」「フランシーヌ人形や最古達の視点も」「やっぱり勝達三人」「フェイスレスじゃねえか!」と唸っていました。
最終的に、私の中では「人生という舞台で己の役を演じきったキャラクター達のことを歌っている」という結論になりました。
すげえ……。
最後の音は幕が下りたことを表しているのでしょうか。
『キン肉マン』の現在連載中の話について軽く感想を。
アタルがタッグのパートナーを選ぶあたりから読み始めました。
ブロッケンJr.の手を掴んだ時の「絶対に放さない」は、単体だと浮いて聞こえます。
敵から妨害されているなどの状況ではないんですから。
しかし、立方体リングでの展開を思い返すと「あ……ああ~っ!」となります。
分断された時や落下していくブロッケンを見送るしかなかった時の気持ちを思い返し、今度こそという想いを込めて発言したのでしょう。
連れてこられたキャラクターを見た読者の多くが驚いたでしょうが、おそらく選ばれた本人が誰よりも驚いてる。
手を掴まれた時の反応を想像するだけで楽しい。
近くの空間に穴が空いて手を掴まれ皆が注目している舞台に引きずり出されたわけですから、頭も心も追いつかないはず。
読者も、敵も、本人まで「本当にいいのか?」という反応なのが悲しい。
そんな空気の中で「オレが選んだ」を貫けるアタルの頼もしさよ。
んなこと言われたらブロッケンが頑張るぞ。命捧げるレベルで。
……敵を道連れにしそうだな。今度は勝って生き残ってほしい。
同じ展開だと「アタル兄さんがまた右腕死なせてる……」ってならないか?
アタルがブロッケンを選んだ理由は、自分のことを誰よりも理解し、信頼してくれているから。
読者視点だと「トップクラスに強い〇〇で」とか「最近出番がなかった××を」と考えますが、アタル視点なら相性いい相手を選びますよね、そりゃ。
アタルは細かく説明するタイプではないので、相手が戸惑ってしまう可能性も高いんですよね。
「何で〇〇したんだ?」「ここで××しないのか?」という感じで。
ブロッケンなら「そうか、隊長の真意は〇〇だったのか!」「ここで××するのが自分の役目だ!」と察知できる。
さらにリアクション豊かなので読者に優しい。
急造コンビだと序盤は上手く連携できない展開になりがちですから、その辺をすっ飛ばせるのは大きい。
尊敬する男にここまで評価され、信頼されたら頑張るしかない。
それでも自信なさげな彼の背中を押したのはラーメンマンだった。
ラーメンマンの穏やかな笑顔……。
キン肉マンを読む前は、ストレートな名前や外見から、ラーメンマンにあまり強そうな印象は抱いていませんでした。
読んでみると主人公陣営で上位に入る強さだった。言動も過激だった。
ブロッケンはラーメンマンとの師弟関係や血盟軍の絆など、面白い関係が多い。
掘り下げようと思えばいくらでもその余地があるというのは便利ですね。強化や逆転につなげやすい。
フルメタルジャケッツというコンビ名、カッコいいぞ。
ブロッケンJr.より実績や実力のあるキャラは他にいます。大丈夫なのかという読者の疑問を代弁するかのようにアリステラがアタルに聞いてくれました。
本当にいいのか訊かれて即座に「オレの方がよく知っている」「そのオレが選んだ」と言えるのは強い。
アタルはブロッケンのことはよく知ってますからね。好きな色や食べ物まで。
初代からブロッケンを高く評価していました。
・好きな色や食べ物まで調べた上で血盟軍に勧誘
・副将に据え、右腕扱い
・もっと実力の高い正義超人ではなくブロッケンを選んだ理由を勧誘時と立方体リングで説明
・ブロッケン退場後、涙を流す
ブロッケンの方もアタルの考えを読み取って三対三を提案したり、様子見で消極的な戦い方をしていたアタルをサポートしまくったり。
パートナーに選ばれたのもますます納得です。
そこで「フン、選択を後悔するなよ」とか「せいぜい頑張って証明してもらおうじゃないか」と言わず素直に非礼を詫びたアリステラに好感が持てる。
アタルだけでなくブロッケンにまで謝るのか……謝られた方が戸惑ってる。
普通なら侮られたことに怒ったブロッケンが意地を見せ、戦いの中でようやくアリステラが認めるという流れになるはず。
露骨に侮らないことでどういう試合運びになるか読みづらくなりました。
マリキータマンが手を掴んだからそのまま飛んでいくかと思いきや違うのかよ!
大役を任されたブロッケンJr.が緊張してるんじゃないかと思いましたが、今のところは良い感じに気合入ってます。
力みすぎずやってくれ。
普段目元が隠れているブロッケンJr.の眼差しが見える演出がにくい。優しい表情をしている。
以前コンビを結成したウルフマンが激励してくれた。
このエピソード、公開の範囲内で見たところだ!
ウルフマンとのやり取りでいっそう勝ってほしい想いが強まりました。
血盟軍の反応や応援も期待してしまう。
椅子を並べて陣形作ってほしいですね。
『1000円ヒーロー』89話
恵理の過去編に突入しましたが、いきなりヘビーです。
初手醤油舐めの千も別方向に重い。
死のにおいに気づく千はどれだけ過酷な目に遭ってきたんだ。
死のにおいというのが佇まいとか表情を指しているのかと思ったら物理的だった。
目が虚ろなのは今の恵理も同じはずなのに、過去の方が遥かに生気がないように感じられる。
親父に同情しそうになった次の瞬間「コイツ……」となりました。
こういう奴を見た後だとヴァイタミンやおっちゃんが清涼剤になるな。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「厳しい指摘と~」の方
ええ、難しいです。
自分では冷静な指摘や軽いいじりのつもりでも、傍から見たら言いがかりや悪口みたいになっているかもしれません。
自覚しづらいからこそ厄介です。
かといって言葉を濁し続けたり褒めたたえるだけなのもバランスが悪いですし、本当に難しいですよね。
私も以前ザボエラに対する反応を見て、「被害を受けないようにする姿勢は戦争や兵器開発において必要では?」と思いました。
しかし、「自分だけが」被害を受けないようにするという前提を失念していました。
味方全体の被害を減らすならともかく、仲間を犠牲にして自分一人が助かろうとするなら批難されても仕方ありません。
敵をいたぶるという表現だと不必要に痛めつけると受け取れますし、最低と言われるのも納得です。
ミストバーンは、「人形風情が~→親しくしている相手が腹話術の人形」「体質を侮辱されるのを嫌う→自分もやってる」など、発言が自分に跳ね返ってくることの多いブーメラン体質なキャラですが、忠誠のために身を捧げ己の感情も抑えるからあまり腹が立ちません。
自分に甘かったら「他人には散々偉そうなこと言っておいて……」と反感を抱いたかもしれません。
ダイ大に限らず、卑怯認定基準は難しい問題です。
「それくらいよくない?」「似たようなことは主人公達もやってるだろ」と思っても、ある程度主人公側に甘く判定しないと盛り上がりにくそうです。
「これで手も足も出まい!」と笑われて「くっ、卑怯な!」からの逆転でカタルシスを感じられますから。
「お互い様だよね、仕方ないか」と流す光景を本気で求めているか、それで面白くなるかと言うと……。
>三界の関係は何も変わらず~
そこです。
異種族に対する姿勢と魔界の状況、どちらも明るい方向への変化がないので、読んだ時からずっと心に引っかかっています。
一気に解決しろとは言いませんが、少しずつでも変えていこうぜという描き方だったら希望を持てたと思います。
「光=正義・善、闇=悪」という見方は、話を進めやすくするため必要なんでしょうけど、骸骨戦士という闇の存在が親と呼べるヒュンケルにはもう一歩踏み込んでほしかった。普通の光の闘気使いならばそこまで要求しなかったでしょうね。
マァムは武闘家に転職したためか、「効かなくてもとりあえず殴る」属性が付加されてしまった気がします。
時には非情な決断も下せる切れ者要素はポップが担うことになりました。
ミストに突っ込んだ時の発言は、慈愛担当に言わせるのは明らかにまずい台詞ですよね……。何故よりによって彼女に言わせたのでしょう。
>ヒュンケルだって生まれは~
そう思います。
ただの武器屋の息子だからと悩んでいましたが、ヒュンケルの生みの親は街の一般人です。
二人の師から学び強くなったのはポップにも当てはまることですし、鍛錬に費やした時間や労力、執念を考えれば、使徒の中で最も這い上がったのはヒュンケルと言えるかもしれません。
目的が復讐だったことと終盤の奇跡モードのせいでそういう印象を受けづらいですが。
バランとソアラの過去は、二人が周囲にどれくらい働きかけたかが気になるんですよね。
異種族であっても害を加える存在ではないと訴えたり竜の騎士の伝承を教えて証明しようとしたり、理解してもらおうとして駄目だったようには見えないんですよね。
そういった働きかけなしに受け入れるのは厳しいと思います。一般人でも難しいのに王族ともなればなおさらです。ハドラーの影響で過敏になってる時期ですし。
異種族云々を抜きにしても、いきなり王家の娘がいなくなったら、そっとしておこうとは思いませんよね。総出で探して連れ戻します。
>極度にキャラやストーリーに満点を求めるべきじゃないかなと
そうですね。
キャラクターの行動や物語の展開を批判することもありますが、それだけが目的にはならないようにしたいです。
メッセージありがとうございました!
期間限定で公開されていた『キン肉マン』について軽く述べます。
序盤は下ネタ多めのギャグや絵柄が合わないかも、と思っていたのですが、いつの間にか夢中で読んでいました。
読み始める前は「40巻までなんて太っ腹だな~」と思っていたのですが、40巻を読み終えた後は「やられた……!」と頭を抱えました。続きが気になる。
この後にも名勝負があると聞くと……。
気軽に死んだり生き返ったり死んだり生き返ったり死んだ状態でフリーダムに活動したり簡単に手足や体がちぎれたり数字と計算がおおざっぱだったりツッコもうと思えばできる箇所は無数にある作風なので基本的にスルーしつつ読んでいたのですが、さすがにちょっと待てと言いたくなったところも多々あります。
その中から一部を。
・掌返し激しすぎの観衆
主人公達が不利になったらすぐ罵りだす。
そんな薄情な連中に応援されてもやる気出ないだろ……。
・ウォーズマンにひどいことした印象が薄れてないのにしれっと仲間みたいな顔したロビンマスク
どの面下げて。
ほとぼり冷めてないのに何もなしに仲間化するのは明らかにアウトな所業だったろ。
いつの間にか弟子想いの師匠みたいになってる。
アタルのソルジャーチーム襲撃やブロッケンJr.のレフェリー身代わりなど、味方側のキャラは冷静に考えると結構ひどいことしています。
それらはさらっと流され、ギャグに近いと言いますか、深く追及する空気ではありません。
しかし、ロビンがウォーズマンを復讐の道具扱いした描写は子供を洗脳するような生々しさがあったので、仲間面する前にイベントがほしかったです。
・ザ・ニンジャの順逆自在の術を真似したブロッケンJr.
ニンジャがやっている様子を見て、「なるほど、素早く体の位置を入れ替え技を返すのか。技術や身体能力によってなせるもので、魔法みたいに何でもありというわけじゃないんだな」と思いました。
ブロッケンが披露して「え、ロープで拘束された状態から瞬時に脱出して入れ替わりってそういう技じゃないだろ!?」。
見よう見まねでやった以外の説明はない模様。
直前の説明と納得から飛躍した。
・なんという冷静で的確な判断力なんだ!
ツッコミが追いつかない。
アタルと殴り合いナパーム・ストレッチ使わせた強盗って強くね?
気持ちのいい奴が大勢いるんですが、特に強く感じたのはテリーマン、ブロッケンJr.です。ブロッケンJr.は父の仇を前にしても人助け優先だったので「すごい、登場時からいい奴だ……!」と感動。
改心したバッファローマンやアシュラマンもそうです。
デザインが好きなのは悪魔将軍。軍服と迷彩服のブロッケンJr.とアタルも。
好きな技は地獄の断頭台。シンプルにカッコいい。
ナパーム・ストレッチも捨てがたい。
ベルリンの赤い雨もいいなあ。
気になるのはシルバーマン。悪魔将軍……というかゴールドマンの弟ならきっと強くてカッコイイ必殺技を持ってるはず。
公開範囲の後に戦ったみたいですね。何巻なんだろう。
面白いと思ったのは観戦中の血盟軍の挙動。フフフと笑いながら椅子を並べたり全員手の甲にナイフ刺したり「何? 何?」と思いました。仲いいな。
名勝負だと思ったのは立方体リングでの戦いです。
シリーズボスを務めると思われるチームと第三勢力の戦闘は勝敗が読みづらい。
そこでのブロッケンの奮闘を見ると、現在連載中の話でアタルのタッグパートナーに抜擢されたのも納得しかない。
アタルを庇うために人間になってから敵を道連れにするまでのシーンが熱いです。
ブロッケンの献身や気概だけでなく、ステージギミックや互いの体質を活かし敵を倒そうと工夫する描写も見ごたえがありました。
しかし、公開分で一番好きなのは、別シリーズのアトランティス対マーリンマン戦かもしれません。
アトランティスは以前敵として登場し、悪者らしい外見に相応しい言動・戦い方でスグル達を苦しめました。
「汚いぞ!」「嫌な奴!」と思い、マーリンマン戦が始まった時も「人質利用する奴の戦いなんて今更見せられても」と冷めていました。
燃えました。
お前……お前……!
「大嫌えな野郎」との戦いを侮辱した相手に怒りを見せ、「大嫌えな野郎」の技で仕留めやがった!
ステカセキングの闘いを見て「正義超人のこと認めてるじゃん、悪魔超人のツンデレっぷりを楽しむ展開かな?」と思ったところに、ブラックホールが敵に自害すら許さずとどめを刺したことで「甘い考えだった。簡単に相容れるわけないよな……」と暗い気持ちになり、そこへアトランティスの正義超人への真っ直ぐなリスペクトが効いた。のど越し爽やか。
上げて落として上げた。
主からの命を果たすという決意×好敵手への敬意×大衆が冷たい目で見る中応援してくれる少年!
これぞ勝利への方程式……発揮されるパワーは無限大だーっ!
と叫びたくなります。ロビンマスク風に。
かつて戦った相手を侮辱されて怒る展開が大好きです。
所属する陣営が違うといっそう心を打たれる。
「人質を利用した戦いを誇りに思うの?」と疑問に思ったものの、そこは悪魔超人ということで、卑怯なやり方も含めて勝ったことを誇っているのかもしれない。
もっと単純に、ロビンを弱いと言われたら、彼にせこい手使ってようやく勝ったアトランティスはどうなるんだという話になる。
自分のことを性根が腐っている、対戦相手や観客から罵られて当然と認識しているので好印象。クリーンファイトでロビンに勝ったような顔をされたら盛り上がれなかったかもしれません。
大衆の反応も、かつて卑怯な方法で勝った人物を冷たい目で見るのは当然ですし、そこからいきなりヒーロー扱いされても困る。応援してくれる少年もいて、ちょうどいい具合です。
私の中で、ただの悪党の一人から悪役(ヒール)へと進化しました。
現在アタルとブロッケンJr.がタッグ組んで戦おうとしているので、頑張ってほしいです。
勝ってほしい。
負けたら観客にも読者にも「他の超人を選んでいれば……」と言われそうですから。
ナパーム・ストレッチで落下してくる敵にベルリンの赤い雨ぶちかまして切り裂いてほしい。
『1000円ヒーロー』88話
マスクの下が異形になっていたのはブルーシーカーだけか。
千がお金を貸してくれと土下座を……!
友情を壊さないよう金の貸し借りはしない方針だったのに。
それほど強く動かねばならないと思っているんだな。
刃の答えが男前だ。
金を貸して壊れるような絆ではなかった。
刃に頼んだのは、それを分かっていたからかもしれない。
恵理の目が死んでる。
千と刃が信じているのが救いとなるはず。
1000円ヒーロー 7巻
キャラクターについて 6
今回は様々なキャラクターについて。
キャラクターについて 5
今回はダイ以外の使徒について。
キャラクターについて 4
今回取り上げるのはザボエラ、フレイザード、キルバーン。
昔は外道・卑怯で一括りにしていましたが、振り返ると傾向が異なりますね。
みんな違ってみんないい。
彼らの言い分に「気持ちはわかる」「一理あるかも」と思うこともしばしば。
それが行き過ぎて他の仲間や主人公側のキャラを「搦め手全否定の脳筋武人至上主義者」「綺麗事ばかりの偽善者」扱いしないよう気をつけたい。
えげつないやり方=効率的で賢いというわけでもないんですよね。やりすぎて追い詰められた敵が予想外の反撃に出たり、味方がいなくなったりしたら効率悪くなります。
「味方の被害を減らす」「反撃を受けないようにして敵を倒す」ならともかく、「自分が無事なら仲間はどれだけ犠牲にしてもいい」「敵の苦しむ姿を楽しむ」だと最低と言われても仕方ない。
結局三人とも敗北、退場することを忘れてはなりません。
主人公側に引っかかるとすれば、たまに「敵がやれば卑怯、こちらがやるのは正義」扱いしているように見えることでしょうか。
「味方まで巻き込む」「敵を無駄にいたぶる」なら非難も当然ですが、「相手の力を封じる」は別に卑怯じゃないと思います。
見せびらかさず、しれっとした顔でさらっとこなせばそのまま流されたかもしれない。
でも悪役には「どうだ、手も足も出まい!」と誇示してほしい気持ちもあります。
からくりサーカスの感想を見て回った結果、『キン肉マン』が期間限定で無料公開されていることを知ったため、読んでいます。
からくりサーカスの感想を探す→現在連載中の話でアタルがブロッケンJr.をパートナーに選んだことが語られている→調べてみると期間限定で公開中→試しに読んでみる
という流れです。
見たことがあるけど詳しく知らなかったキャラクターやシーン、聞いたことはあるもののどんな状況で出てきたか分からなかった台詞などを知ることができて楽しいです。
『からくりサーカス』最終幕 閉幕
フェイスレスの心境の変化については後半にまとめて語るとして、他の部分から。
今回はどの表情も気合入りまくってた。勝やディアマンティーナも素晴らしく、フェイスレスはその上を行った。
彼らの表情、特に眼差しによって心の動きに納得がいく。
重要だと思っていた台詞が幾つもカットされたのは残念ですが、ここまで来たらあまり言う気にならない。
敵のあるるかんとの対決は燃えますね。
フェイスレスの精神を宿した犬が勝を庇って命を落としたのは、もう嫌になったからだったっけ?
自分は犬の体で、愛する人と結ばれるという夢は絶対に叶わない。
そんな立場だと頭も冷えますし、傍から自分の姿を見ていれば滑稽であることに気づくでしょう。本物の人生を生きた師父も観ましたから。
ディアマンティーナは声も顔も可愛く作られているはずなのにおぞましい。
目が、目が怖い。
最古達は皆最後の精神を崩していきましたが、最も大きく事態を動かしたのはコロンビーヌだったかもしれません。
ディアマンティーナと会話しているときのフェイスレスの目が暗く、ゾッとさせられる。彼は何を思っていたのか。
分解されたディアマンティーナの声が機械じみていくのが怖かった。
落下地点が黒賀村から発射場に変更された。そちらの方が自然ですね。
フェイスレスはフランシーヌが天国にいると思っているけど、銀は地獄にいると思っている。
フランシーヌが自ら命を絶ったと知っている銀と、いつの間にか死んでいたと思っている金の認識の差が浮き彫りに。
言うまでもないと思いますが、フェイスレスは、最後にいいことしたからといって本気で天国に行けるなどとは思ってません。
からくり世界に地獄があるのなら、辿り着いたフェイスレスが銀とフランシーヌに再会して驚くだろうな。
鳴海がえんとつそうじが勝だと気づいている台詞に「!?」となりました。
原作だと言及されなかった記憶が。
尺が無いので仕方ありませんが、もっと掘り下げてほしかったな。
鳴海の性格なら、少年に背負わせたことを気に病むでしょうから。
原作を読んだ時はフェイスレスの退場に「やっと自分のやってきたことに気づいたか」と思ってましたが、声や音楽がついたことで泣きそうになりました。外道なラスボスの最期なのに何故……。
最期の台詞直前の目の動きと涙の盛り上がる描写が細やか。
実によかった。
EDの月虹の歌詞が的確に表しています。子守唄で眠れる。
最期に語りかけた対象にフランシーヌが含まれなかった理由を考えてきたのですが、しっくりくる答えが浮かばないんですよね。
シンプルに、兄への執着が強いためか。
フランシーヌへの執心が目立ちますが、兄への拗らせ具合も酷いんですよね。
鳴海を生かして兄にしようとしたり、あるるかん作って兄さんのより強いと強調したり。
執念・執着を感じるのは、プラハの街並みを再現した場所へ行くために「井戸」を通るところです。
銀は井戸に身を投げて死んだわけで……。
兄に対する嫌がらせか、井戸を通って過去に戻って来いと願っているのか。
「大好きな兄さんに、大好きな人を取られた」と認識していて、本人も周囲も後者ばかり意識しているけど、実は前半部分もかなり大きいんですよね。
フランシーヌと結ばれなかっただけなら銀に泣きついて立ち直ったでしょうから。
自分の幸せは「愛する女を奪って結ばれる」ではなく「大好きな兄さんとフランシーヌの笑顔を守る」ことでもたらされると気づいていれば、自分も笑顔でいられた。
エピローグの仲町サーカスはカットか。
平馬や涼子がカットされて人数少ないけどどうするんだと思っていたらそう来たか。
そして……最後にカーテンコールが!
尺がないから諦めていたのに。
あるるかんとオリンピアが美しい!
最古二名の傍に法安と涼子がいないのが寂しい……。
好きな組み合わせは多々あるけれど、一番はルシールとドットーレかもしれない。
本編では絶望しながら壊れていった彼が楽しそうな笑みを見せるのでこちらも笑顔になる。
フェイスレスの心境の変化について。
「急に改心していい奴になった」「悪行が無かったかのように救われた」と言われると、本当にそうか疑問に思います。
最期に笑みを浮かべたからといって、安らかな気持ちで死んでいったわけではないでしょう。
どう見ても、満足した、幸せそうな笑顔じゃありません。
自分が間違っていたと認めたことを改心と呼ぶにしても、救済はされていないのでは。
彼をただ痛めつけても、己の行動を悔いながら死んでいく、悪行に相応しい最期を迎えさせることはできなかったでしょう。
自分が正しいと思ったまま「残酷な運命やくだらない世界、邪魔する奴らのせいで愛する人と結ばれなかった可哀想な僕」で終わります。
勝やディアマンティーナといった自分の分身に近い存在に己の行動を直視させられ、自分の姿がどう見えるか知った。
己の言動を客観的に見ることができるようになり、ようやく間違っていたと認めた。
しかし、見方が変わっても何もできないまま死んでいく。自分の我儘のせいで幸せを打ち砕いたことを噛み締めながら。
それこそが最大の罰と言えるのではないでしょうか。
改心が安らぎをもたらすのではなく、苦しみを与える。
フェイスレスとの問答で重要なのは、主人公の答えだからといって全部正しいものとして扱われてはいない点です。
先に好きになった鳴海優先という勝の答えが正しいならば、金とフランシーヌが結ばれるべきという結論になりますから。
何故エレオノールを譲ったのかというフェイスレスの質問も、勝の最初の返答も、ズレています。
譲るも何も、彼女の気持ちが勝に向いていない。
後で勝も、しろがねが鳴海を好きだということが大事だと述べています。
それでも真っ先に挙げたのが「本人の気持ちが大事」という模範解答ではなかったのが、フェイスレスの心に刺さったのでしょう。
彼が唱えたのと同じ子供の理屈を持ち出し、その内容が矛盾を突き付けるものだったから。
先に好きになった者優先という勝の言葉を肯定するならば、鳴海としろがねを邪魔してはならない。
否定するならば、フランシーヌやアンジェリーナを先に好きになったのは自分という理屈で突き進んできたのが間違っていたことになる。
どう答えても自分を否定することになります。
好きなら奪えばよかったと無理矢理別方向の答えを出しても、そうすれば幸せになれたか訊き返されて再び自分の心を抉られる。
さらに強引に方向転換して勝を排除しようとしたら犬が妨害して死を選んだ。
「自分」が自分のやることを否定したわけです。
さらにディアマンティーナが自分の思想と一致する言動を披露。
愛してるから愛してくれと言われたらどう思うか体感できました。
自分そのものと言える彼女を破壊したことで、今までの己を否定したと言えるのではないでしょうか。
彼の目を覚まさせるには、まず計画をぶち壊して、夢に邁進するドリカムモードを解除しておくのが大前提。
そして、普通に正論をぶつけても効果は薄い。
「本人の気持ちが大事」「周りの迷惑を考えろ」「みっともないからやめろ」と言ったところで「僕が愛してるんだから彼女も愛して当たり前」「他の奴なんて知ったこっちゃないね」「自分を信じて夢を追い続ける姿がみっともないわけないだろ?」で聞く耳持たない。
「先に好きになった者に譲る」「愛してるんだから愛してるって言って」という自分と同じ発想の言葉をぶつけられたからこそ、どれほど子供じみているか、勝手だったか知ることができた。
自分の分身と言える勝、犬、ディアマンティーナに鏡を見せられまくってようやくこじ開けることができました。
「傍迷惑なラスボスの思想を打ち砕く方法は、分身が鏡やブーメランとなることだった」というのは上手い落としどころだと思います。
その後の共同人形遣いなども合わせて、考えを変えることができました。
それらは「兄」である鳴海にはできないことですね。
治療法を聞き出そうとしても「嫌だよ~ん今度は僕が兄さんに意地悪してやるんだ~」で何も解決しない。
問答・説得からの改心と捉えると急ですが、段階を踏んでいます。
勝犬ディアマンティーナによる鏡&ブーメランアタック
→自分の分身=未熟な弟である勝に手を貸すことで兄の立場になる
→一番幸せだった頃の記憶が蘇る
→自分と同じはずの勝が違う答えを出す、そうすれば彼女の笑顔を守れたと知る
そして、芸人を奮い立たせる観客である勝の前で、何かをやり遂げる気になった。
巻き展開で駆け足気味なのは確かですが、いきなり改心して善人になったわけでも、救われたわけでもないと思います。
最後にアニメ全体のまとめです。
演技や音楽は文句なし。
色や動きといった作画も、力を入れてほしい部分ではしっかりしていました。
原作では印象の薄かったキャラやシーンが、声や音楽、色、動きがついたことで強烈だと感じました。
ストーリーというか脚本には正直不満も多かったです。
比較的じっくり進む話や取捨選択が上手いところは満足できたのですが、カットや改変の結果ちゃんとつながっていないと感じられる場面が多々ありました。
カットや改変、キャラの代役自体が駄目なのではなく、それらが溶け込んでいないのが問題だと思います。
総合的な評価は……不満も抱きつつ楽しめました。
『1000円ヒーロー』87話
麗華が椿を助け、ユウロと対峙したら刃が加勢に来る。
政府ヒーローも民間ヒーローも垣根を越えて協力している。街が破壊されている状況で「政府ヒーローの問題」「民間が」などと言い出して揉めなくてよかった。
ユウロは余裕こいて一撃くらいそうになることが多いな。その油断が命取り……になるかどうか。
椿が刃を前髪呼ばわりしてる。まだ心に余裕があるということか。
刃が現れた時のニルの表情。
怪人とヒーローの溝が埋まると聞いて笑う顔。
刃のことが本当に好きなんだな。白駒さんを応援したいけど、ニルもなあ……。
ユウロの異変に同児が驚く。
確かに序盤は、千について他人みたいな口ぶりだったんですよね。
二重人格なのか?
怪人の人格と人間としての心があるとか。
キャラクターについて 3
今回はハドラーについて。
このキャラクターのことが気になって『ダイの大冒険』を読もうと思ったので、私にとっては全ての始まりと言えるキャラ。
迷走時の情けなさも覚悟を決めた後のカッコよさも両方あっての彼です。
だから「漢! 武人!」と言われると「いや前半……」となりますし、「鼻水! パワーアップのおかげで大物ぶってるだけ!」と言われると「いや後半……」となります。
そう言いつつ過去の自分も鼻水ネタがしつこかったかもしれません。気を付けます……。
絶妙なバランスのキャラクターですね。