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拍手してくださった方、ありがとうございます!
>ヴィム様
『1000円ヒーロー』の感想について、コメントありがとうございます!
>一方的な視点でキャラや組織への評価が~
私もそういう傾向があるかもしれません。
悪役に対する評価が甘くなりがちで、「信念や美学がある!」とか「カッコいい!」と思うと、相手の非道な行いよりも主人公側の落ち度に注目したり、批判的な目で見てしまうことがあります。
今回は同児の意見に首を傾げたものの、怪人やヒーローの在り方がもう少し違っていれば疑問を持たず受け入れたかもしれません。
『1000円ヒーロー』に話を戻しますと、人間を襲う怪人が大勢いるのにヒーローを批判するのはどうにもむずむずします。
怪人がもっと善良だったりヒーロー達が冷酷・傲慢な連中ばかりなら「驕り高ぶるヒーローに抗う怪人側の英雄」という方向で共感できたでしょうけど、現時点ではえげつない怪人とお人よしのヒーローが目立ちますから。
千や刃は言うまでもなく、民間ヒーローの顔と言える麗華や政府ヒーローの椿など、もっと強硬で殺伐としていてもおかしくないヒーローですらお人よし通り越して甘いレベルなので、同児の語るヒーロー像と随分食い違っています。
苦しむ怪人の味方になりたいという志は立派ですし、その気持ちに偽りはないでしょうけど、妹や親友に拒絶されたという衝撃が大きすぎて一部分しか見えていないように感じられます。
弱者を救うと言うのなら、怪人に蹂躙される無力な人々にも目を向けてほしいと思います。
メッセージありがとうございました!
『からくりサーカス』第8幕 一瞬の始まりと終わり
普通に興行するのか。
テントは保管していたのか、それとも資金を貯めて買ったのか。
リーゼの過去が語られました。
言葉だけだったのは映像化するとまずいからでしょうか。
わざわざ過去に触れたということは、トラウマを克服する展開もあるはず。
後半に回して、決戦に突入してから対決するのではないでしょうか。
「よかった、復讐なんかに囚われないで」という勝の台詞をルシールが聞いたらどう思うだろう。
復讐せずに生きられるならその方が良いと言うかもしれない。彼女自身は復讐を貫く人ですが、他人に押し付けはしないでしょうから。
ヴィルマがしろがねから心の内を引き出してくれる。
しろがねの心情がじっくり描かれたことで、今回の終盤の再会の重みが増しますね。
鳴海、ギイ、ルシールのトリオは見ていて楽しい。
原作ではもっとじっくり楽しめるのでおススメです。
マクダレン達の外見、動き、声、どれも人形の不気味さが出ていてグッド。
声が高い人形が多いのはおどけるからかな。スパッツァの甲高い声には笑った。
うしおととらでも飛行機が大変なことになってましたね。
ゲームと称して子供を捕まえて指を折ろうとする人形に、ギイが身代わりになることを申し出る。
痛みなど感じないというギイですが、そんなわけない。
激痛を味わいながらも心配する少年に向かってウィンク。
この展開のためにジョージの台詞をギイに言わせたんだろうな。
原作を初めて読んだ時は鳴海の勢いに引きずられて「ギイてめえこの冷血野郎!」と憤ったのですが、後で「流されすぎた……ごめんギイ」「鳴海はもっと早く気づいてもいいんじゃないか?」と思ったんですよね。
アニメだと子供への冷酷な仕打ちを目撃したので、鳴海が見抜けないのも当然です。
尋問を経たことで「子供を厳しく問い詰めるなんて血も涙もないのか!」→「そんなことなかった、人間らしい心があったんだ」と印象が変わり、鳴海の反応にシンクロしやすい。
咄嗟に兄妹の前に出て庇いますし、爆発すると見るや自分の身で食い止める。
「君はママンの傍にいてやるがいい。そして妹をしっかり抱きしめてやるんだ。君は兄なのだから」
重……。
ギイに言われると重い。
内面を覗かせたギイに対し、ルシールは淡々と振る舞っていますね。
この時点では強さや冷静さが目立つ。
お茶目さは中国編に入ってから見せるはず。
「指がとうに知ってるさ」とか不時着とかカッコいいところを見られてよかった。
オリンピアの空中戦が優雅ですね。指折られてるのにとんでもない動きしてる。
そしておびき寄せるときのイイ笑顔!
キザだけど、軟弱ではない。
「人間の血~!」「しろがねの血~!」はテンポよくて笑ってしまった。
あと走り去る鳴海の綺麗なランニングフォームも何故か面白かった。
ここで次話に続くのか。ギイ発見までやるかと思ってた。
結局、仲町サーカスは事件がなかったことになっているのでしょうか。
時代遅れという理由で売れなくなっただけ?
過去が描かれたヴィルマや今後猛獣使いになりそうなリーゼはいいとして、団長とノリ&ヒロはもう少し掘り下げてほしいな。
現時点で読み取れるのは「売れないサーカスの頑固オヤジと軽いノリの兄ちゃん×2」という情報だけですので。
前回ナイフを入手したものの、仲町サーカスは無理にバトルに関わらず、サーカスの芸人として魅せてほしい。
法安がああいうことができたのは、サーカスの団員であることに加えて長年道具と接してきたからで、涼子も影響を受けたからだと思うんですよね。
もし団長が同じ役割を果たすなら、頑固オヤジつながりだけでなく理由が描かれるといいなあ。
次回はギイと仲町サーカスが出会う一方で鳴海達は中国行きだろうから、できればサーカスを少し掘り下げて……などと思っていたら予告では勝が旅立ち師父どころか兄弟にフランシーヌまで!
ちょ、待っ……。
すげえなこれ、原作読んでるのに予想できない。
『1000円ヒーロー』61話
怪人を止めようとするほのかは勇気あるな。
同児が彼女と朱里の姿を重ねるのは予想通り。重ねてくれないと困る。
自分の行いがか弱い少女を泣かせるものだと認識してほしい。
千への言伝を見る限り、友情や優しさはあるんですよね。
ヒーローや怪人、一般人の置かれている状況など、全体を広く見てくれれば頼もしいのになあ。
正義の味方になると言っている同児に危うさを感じる。
身体的にも精神的にも。
ヒーローに対する見方が一方的で、襲われる一般人のことも考慮していないようなので、彼の糾弾する「傲慢で弱者を顧みない正義」になってしまわないか不安です。
怪人側の新キャラが出てきたので注目したい。
『1000円ヒーロー』が今後どれくらい続くのか気になります。
「全怪人救済計画」……う、胡散くせぇ~!
救済という単語が使われると、途端に信用できなくなるのは何故でしょうね。
総帥の正体は予想通りで、ここで次の話に続くだろうと思ったら最後のコマで驚きました。
ほのかは「ピンチになるけど大丈夫だろう」と楽観的に構えていたので、不意打ちだった。
>灰色の羽様
ダグバの圧倒的な力を見ると、他のグロンギが多少パワーアップしたところで太刀打ちできる気がしないのですが、システムや勝負が成立するみたいなんですよね。
「ゴ」のゲゲル成功の暁には相当強化されるでしょうけど、具体的に想像するのが難しいです。
ジャラジとライオになってほしくないのは心から同意です。
かろうじてガドルならまだ……。
それでも人間への被害が出ますし、絶望しかありません。
メッセージありがとうございました!
『からくりサーカス』第7幕 Demonic
いきなりクライマックス。
自分が戦う理由は子供達を守るためと悟った鳴海に「うんうん、そうだな」と思った直後にちょっと待てと言いたくなった。
アクア・ウィタエをもらった自分は子供たちの命によって生かされている。
だから戦うしかない。
そんなこと言うなよ……。
そんな風に背負い込まなくていいだろうと思うけど、そこで他人のために自分の命を燃やすのが鳴海であって、でも辛い。やめてほしいけどやめてほしくない。
パウルマン先生とアンゼルムスの戦い方はギミック満載で人形らしくて面白い。笑い事じゃないな。
憎悪に染まった眼差し。
悪魔と化すことを決意した禍々しい姿。
人形に向ける恐ろしい笑み。
勝やしろがねに笑いかけた表情や、子供達と遊んでいた時の笑顔と比べると落差がすさまじい。
何もできなかった、見ているだけだったと語る声が泣いているように聞こえる。
「子供達の痛みの、その何百分の一かでも味わってやらねえと……オレが何なのかもわからねえんだよォ!」
だからといって自分を痛めつけるような戦い方するのは違うだろうと言いたいですが、そんな理屈じゃおさまらないんだろうな。
流れる音楽が悲壮さを引き立てている。
腹話術がなかったのは自動人形達の使命がまだ語られていないからかな。アニメではフランシーヌという名前が出ただけですし。
・自動人形の使命
・彼らの探し物
・彼らの特性=しろがね達がマリオネットで戦う理由
この辺りは入れてほしい。後ほどまとめて説明されることを期待。
人形を破壊して子供達に歩み寄るも、彼らは怯えるばかり。
守った相手に恐れられ疎まれる展開が大好物です。ダイの大冒険とか。
それでも守るために戦い続ける姿にぐがあああとダメージを受けながら好きだああと叫びたくなります。
あれほど荒々しく戦い、感情を剥き出しにして吼えていた男が、「ごめんな」と呟くのが痛々しい。
強敵と戦う時には使わなかった仮面を、子供達を怖がらせないためにつける。
滴る血が涙を流しているように見える。
トムだけでも走り寄って、感謝を述べてくれてよかった。
地獄の後のサーカス編にホッとしつつ、喜べない気持ちもあります。
勝としろがねの知ってる鳴海からどんどん遠ざかっているからなぁ。
黒のヴィルマが登場。
ゾナハ病の脅威と苦しむ子供達を出した直後に、ゾナハ病で弟を喪ったヴィルマを登場させるのは上手いですね。
しろがねの言動が柔らかくなって鼻歌歌う勝になごんだ瞬間、「鳴海兄ちゃんのこと、忘れられたのかな」で「うっ」となった。
忘れられるわけないだろう。
「黒のヴィルマの流星は……弾丸よりも早いんだ」
勝の目に弟を重ねたシーンや回想は、声や色、動きがつくと重さが増す。そして音楽がいいなあ!
尺は短くてもグッと引き込まれるし、ヴィルマが寝返っても違和感を覚えない。
ジムのやつれた顔がメンタルをぶん殴ってくるし、苦しいはずなのに笑う姿が的確にみぞおちを抉る。
光に満ちた綺麗な目に『うしおととら』のシャガクシャを見つめるラーマを思い出した。
笑ってやるべき人間が笑えず、苦しんでいる患者の方が笑顔を見せて相手を励ますのは、今までにもみられた構図ですね。
「モンスターの泣き顔は~」は言ってる方がセクシー。
さらっとヴィルマの首をかき切ろうとしたしろがね、容赦ねえな。後のことはどうするつもりだったんだ。
ん? 勝がしろがねの血をここで飲むのか。
ヴィルマが加入して大量のナイフもゲット。やったね。
からくり編とサーカス編を並行して進めると、残酷なまでに違いや共通点が明確になりますね。
人間性を捨てて悪魔になる鳴海と人間になっていくしろがね。
人間離れした回復力と、大切な存在を守るために傷ついてでも戦う覚悟。
今後も対比させつつ進めていくのでしょうか。
気になるのは法安と涼子です。
次回予告では先のエピソードまで進んでいます。
カットされたらかなり凹みます……。
二人無しで終盤の展開はどうなるんだ。
すでに登場しているサーカス団員にさせるのでしょうか。
前回ジョージの台詞をギイが言ったことに納得できたのは、ジョージの登場が確定していて、移されたのはあの部分だけだからです。
ジョージの存在そのものが抹消されて、台詞や役割をそのままギイにやらせたなら受け入れられなかったでしょう。
ですので、法安の役目を団長が、涼子の分はリーゼが担当する場合、抵抗感があるかもしれない。
役割を移して素敵な展開をするかもしれないし、役割以前に最古とのやりとり自体カットされる可能性もありますし、後の話を見ないと何とも言えませんが……。
とにかく、法安達のカットが確定したら怒り悲しむと思います。
頭では「嘆くのは展開を確かめてから」「アニメはアニメとして楽しむべき」と分かっているのに。
悲しみを癒すためにも早く最古に登場してほしい。
特にアルレッキーノ。
サハラ戦より前に鳴海と会わないと、すぐ好きになってすぐ失望したことになってしまう。
人間をホイホイ殺戮するところとか、嘲笑され冷遇される姿を見たい。
『1000円ヒーロー』60話
怪人を悪だと断定し排除しようとするヒーローや社会に異を唱える同児の考えには、頷ける部分もあるけど引っかかる。
以前も述べたように、人に危害を加えたくない怪人とて衝動に呑まれたら人間を襲おうとすることを忘れてないか?
それに、社会から弾き出された結果破壊に傾くように……という怪人ばかりには見えないぞ。
最初からノリノリで人襲ってる奴らの方が多いんじゃないか?
「傲慢な正義によって虐げられる者達」的な展開はありですが、自分達がしでかしてることをスルーしてると盛り上がりきれない。
弱者を救うと謳いながら無力な存在を巻き込むのかよ。
危害を加える気はなかったにせよ、戦う意思も力もない少女に刃を向けた時点で……。
よりによって食事中はやめろよ。美味しそうな料理や楽しいひと時をぶち壊しやがって。
それでも同児を救うべくベルトを狙ったため千は敗れた。
同児もそれを読んでいた。
「ヒーローは怪人を殺して当然と思ってる」と言っておきながら、相手が違う行動をとることを予想していたのがなあ。
怪人=即排除という思想を持っていたら普通に倒されていたことも、千は違っていてその優しさに付け込んだことも、分かってるのか疑問です。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>灰色の羽様
善治おじさんは面白い立ち位置だと思います。
愛憎だの因縁だのが渦巻き絡み合う中で、ストレートに金銭を目的として行動する彼は一種の清涼剤……は言いすぎですが、分かりやすくて清々しい。
作品全体ではたいしたことのない悪党で片付きますが、弱かった頃の勝にとっては立派なボスキャラです。
原作では、悪人が業に相応しい末路を迎えることが多い藤田作品では珍しく、ギャグで流されて終わりましたが、アニメの方はそうもいかなかったようです。
メッセージありがとうございました!
『からくりサーカス』第6幕 地獄
目が覚めたら記憶と左腕を失っていましたって鳴海の人生過酷すぎる。
目覚めた場所がさらにひどい。
ギイ・クリストフ・レッシュが登場。
美人を口説いたりマザコン披露してくれてよかった。
「ママン」はあんな発音なのか。
この時点ではマザコンっぷりが完全にギャグ。初見の方はほぼ全員「何だコイツ」と思うだろうな。
真面目に話してるのに免許証で何故か笑ってしまった。殴りこむ時もちゃんと免許証持ってたんだ、鳴海。確かに大事なものです。
ルシール・ベルヌイユも本格的に登場。
「童話に出てくる悪い魔法使い」がピッタリすぎて笑った。毒リンゴ持ってそう。
鳴海が目覚めたのはアメリカにある病院だった。
ヘレンさん美人。
子供が鳴海見て逃げたのは仕方ない。
ムキムキ半裸の大男が険しい表情してたら誰でも怯える。
自分の大事な話を後回しにしてでも子供を追うのは、記憶を失っても変わらないもの、譲れないものを感じさせますね。
いきなり拳法披露して何やってんだと思ったけど、体に染みついてるのかな。
ウケてくれてよかったな。
この病院にはゾナハ病の子供達が収容されている。
しかし医師達はギイ達に刺々しい態度。
ひどい態度に見えますが、彼らが嫌うのも無理はない。
鳴海をスカウトするために助けたというギイ。
お前……この後鳴海がどんな事態に直面して、どんな感情を抱くか、分かっててやってるだろ。
それにしても子供達と遊ぶ鳴海が本当にいい笑顔。子供達も笑ってる。
発作で追い詰められていなければ、ちゃんと笑わせることができるじゃないか。
温かい交流に心が痛む中、ゴリラに不意打ちされた。
ゴリラの真似上手いな!
まさに迫真の演技。
薬漬けのシーンはカットされそうと思っていたので、描かれたのは嬉しい。
泣きながら薬を貪るヘレンさんの姿が壮絶。
バンハートを問い詰める鳴海が目撃したのは、子供を尋問するギイとルシールの姿。
「どうせなら役に立って死ね」は何度聞いてもひっでえ台詞だ。
原作と発言者が違いますが、ギイが言うのもありだと思います。
元々お人よしキャラというわけでもないですし、「イイ性格してるなコイツ」と思わせる言動も多かった。憎まれ役を買って出るタイプです。
ギイだけでなくルシールも内面が描かれるのはまだ先です。
「しろがね」の冷酷さや不気味さが描かれるからこそ、後に見せる人間味が光る。
あえて言うなら、台詞をそのまま持ってくるのではなく、ギイ風にアレンジしてほしかったかも。
もしかするとルシールが宥めて聞き出すよう役割分担をしていたのかもしれない。
ガラスを割るシーンで増大した回復力も示すのはいいですね。
ゾナハ病の発作を抑えるため、医師達は薬で無理矢理笑っている。
医師達の冷ややかな態度もこれらの背景があるからです。自分達は薬漬けになってでも子供たちの苦しみを和らげようとしているのに、心を踏みにじるような真似をするわけですから。
パウルマン先生とアンゼルムス来たァァ!
早足でカサカサしてて動きも声も気持ち悪い。素敵!
フランシーヌにギイの首を届けると言ってますが、喜ばないと思う。
もしフランシーヌ人形が首届けられたらどんな反応したんだろ。
ゾナハ病の第二段階が合併症による死亡。鳴海の「笑わせないと死ぬ病気」という認識はここから来たのでしょう。
しかし、もっと恐ろしい事態はその先にある。
最終段階は「死ねなくなる」。
苦痛に苛まれながら死ぬこともできず生き続ける。
最初にゾナハ病の設定聞いて、ここまで重い話になるとは思わなかった方も多いのでは。
生命の水……アクア・ウィタエの説明を聞いて自分ではなく子供達に使えと言うのが鳴海らしい。
敵は、ゾナハ病をばらまくオートマータ達と、彼らを率いる真夜中のサーカス。
予告で心の準備をしていたのに真夜中のサーカスがテントを張るシーンで「フォーウ!」となりました。
最古がまともに登場したらどうしよう。
ギイがここで戦うのか。
オリンピアが美しい……。ギイもですが、美しいという言葉が最も似合う。
苦しむ少女を抱いて鳴海は表情をゆがませる。
「俺が笑ってやらなきゃいけないのに、笑わせてどうすんだよ」
しろがねの味わった「笑ってあげないといけないのに笑えない」という辛さを、今度は鳴海が味わっている。
ルシールが仮面と錬金術師について語るシーンでしんみりした。
とても辛い想いをした……。
まだ仮面はつけない鳴海のアクションシーンは圧巻。アニメ化した喜びを感じる。
ギイの笑顔が悪役のそれです。ギイが戦力増強・人形破壊のためなら手段を選ばない危険人物に見えてしまう。
感想を見て回るとジョージの存在自体カットと誤解されている方もいらっしゃるようです。
他のキャラについてもそうですが、「〇〇はカットされたのか」「××は出てこないんだろうな」とお嘆きの方はまず公式サイトをチェックしてほしいです。ヴィルマやファティマなど紹介されているキャラもいますから。
ジョージがここで出ないのは仕方ないと思います。
ギイとルシールが登場したばかりで、普通のしろがねについて説明途中。この段階でジョージまで出されたら混乱する。
サハラで登場だと、彼にあの台詞を言う相手は変更になるのでしょうか。
あの台詞は、かつて自分がむごい仕打ちをした子供から言われたからいっそう沁みたのだと思うんですよね。
ギイ達の前に病棟を訪れて、子供相手に心無い言動を披露して、それでバンハート達が「しろがねの連中は最低だな」と嫌うようになった……とかならつじつまは合いますが、今後の描写待ちです。
最初はギャグ寄りで、心身ともに強靭な鳴海をピンチにさせる装置という印象だったゾナハ病が地獄を生み出す。
鳴海がいきなり病棟で目覚めたのは上手い構成だと思います。
ゾナハ病や「しろがね」の説明、鳴海の戦う理由がいっぺんに描ける。
鳴海の精神的なダメージを除けばな!
誰かを助けられたと実感することもなく、公女とのロマンスもなく。
自分を犠牲にしてでも他人を救おうとする鳴海にとって、「大勢の子供達が苦しんでいるのに自分だけ助かった」のは呪い以外の何物でもない。
これでは戦うしかないし、自分の幸せを追求しようなんて思えなくなる。
原作未読の方がギイやルシールをどう思われたかが気になります。
現時点ではギイは
・キザで女たらしのマザコン
・怯える子供に容赦なく尋問する血も涙もない冷酷な男
・鳴海の正義感や優しさを利用して戦わせる
など、嫌な奴と思われても仕方ない描写ばかり。
ルシールも感情のない婆さんと嫌われたりしないかな。
お茶目なところも見せてほしい。
『1000円ヒーロー』59話
料理作って待っててくれる麗華に覚えるこの感情は何だろう。
千と恵理の関係が特別であることは重々承知で、千と麗華の距離が縮まってほしい。
そんな、せっかくのもてなしになんつー感想を……。
「食いねえ」って男前だな。
奮発して上等の食材を購入する麗華の様子を見たかった。
眼をキラキラさせて「麗華タン」はちょっとキャラ壊れてますね。
怪しい男が去ったと思ったら同児がエントリー。一難去ってまた一難。
騙しに来たのに真っ向から問いをぶつけるのかよ。
最初は騙すつもりだったのが、千との友情を感じて、自分の本心を晒したくなったのでしょうね。
何の理由も聞かずに自分を殴った千の行動を間違っていると断じる同児ですが、思い違いをしているというか、ズレてるように感じられるんですよね。
病院で同児を殴ったのは、「親友の妹が危機に晒されている」からでしょう。
朱里を襲おうとしていると勘違いされる状況だと分かってないんでしょうか。他の人間蹴散らして迫る相手に話し合いできるとは思えないだろ。
同児だって同じ立場だったら問答無用で攻撃したのでは?
怪人じゃなくて人間の不審者でもぶっ飛ばすんじゃないか。
シリアスな話の最中、ほのかの茶碗が大きいことに気づいて笑ってしまった。悔しい。
エビフライや卵焼きがやけに大きくない?
同児の考えには引っかかりますが、「僕も君を止めたい」の表情はすごく好きです。「たとえ話はもう終わりだ」の表情も。
「ヒーローは怪人を殺してもいいと思ってる」と言うけど、刃を見ても言えるのかよ。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
鳴海について語るアルレッキーノを思い出すたびに、ハドラーにこだわるミストバーンを連想して笑ってしまう。
アルレッキーノは好きだったことも失望したことも再び認めるようになったことも相手に伝えたんですよね。
良くも悪くも思ったことを率直に告げる性格です。
失望しましたファン辞めます的なことまで本人に直接言うのはどうかと思うよ。
でもそういうキャラだから、涼子についての詩的な言葉がスラスラと出てくるんでしょうね。
照れたり恥ずかしがったりしないのは人形ゆえでしょうか。
謁見前にハドラーがミストバーンに感謝を告げるシーンで、今まで考えてきたのは「ミストはどんな心境だったんだろう」という疑問ばかりだったのですが、ふとハドラーはその時どんな表情をしていたのか気になりました。
もし笑顔だったら見せてほしかったな。
ミストが動揺したり困惑したりしそうなので。
心境が気になるといえば、ハドラーに助ける宣言された時もです。
主を守る・支える立場であるミストバーンが助けられる側になり、助けるとストレートに言われたのは珍しいのではないかと。
一番大きいのは「あの男がそんなことを言うようになるとは……」という驚きでしょうけど、嬉しい気持ちもあったら私が嬉しい。
『からくりサーカス』第5幕 サーカス~出発
しろがねがメイド姿に!
ごちそうさまです。
善治はやはり死亡したようですね。イチゴゼリーコロコロおじさん化は見たかったけど、時間が惜しい。
メイド服の次はセーラー服。何とも言えない気分になる。
いじめられても目立たないようにしていれば去っていくというしろがねの台詞には頷けない。
エスカレートする可能性の方が高そうですから。
いじめっ子のガキ大将、梶山も出たか。
彼を出すなら〇〇〇は外せない。
ちゃんと謝罪して、仲良くなってほしいなぁ。
そして『最終決戦に突入する前』くらいにちらっと出てきてほしい。会話無しの姿だけでもいいので。
勝への仕打ち、色々やられてたんだなな。
上靴隠し、落書き、画鋲まき、雑巾投擲、さらに殴りかかるって、怪我させるのは明らかにアウトだろ。他も駄目だけど。
しかし金持ちだと分かってるのによくいじめられるな。
金と権力使って仕返しされるとは思わないのか?
媚売って機嫌取っておこぼれにあずかろうという方向にはいかないのか。
色がつくと勝の痣が痛々しい。
しろがねに文句言おうとした女子二名の反応に笑った。
土下座からの足スリスリでドン引きしてる。においに言及するとは。
ギャグシーンのあるるかんが可愛い。
そして、しろがねのアクロバットがすごい。
これ、現実のサーカスで繰り広げられる動きなんでしょうか。
バスケのゴール通過なんてできるものなのか?
しろがねは優しくて美しくて運動神経抜群で料理も上手くて勉強できて……これだけ書くと完璧に見えます。
目立たないようにと言いつつ目立つことをするなど、ズレてるところも完備。
やりすぎでないかと言いたくなるくらい要素が詰め込まれています。
だからこそ、心からの笑顔という、欠けているものが際立っていますね。
彼女が笑えるように勝は考えを巡らせる。
仲町サーカスの面々が登場。
泥棒はまずいので省略して正解だと思います。
ノリとヒロ、いい体してますね。ナイス筋肉。
目をキラキラさせて見入る勝に嬉しそう。
勝は芸人のやる気をかき立てるいい「観客」ですね。
リーゼは入団済みか。掘り下げや見せ場があるといいな。
猛獣を従えるところを見たいです。
気になるのは法安と涼子です。
仲町サーカスが落ちぶれた経緯の説明も兼ねて法安・涼子が加入しないかな。
で、最後!
予想していなかった。
暗転で「まだ何かあるのか……もしかして?」と思ったら、きましたよ。
ヒーローもののの手術・改造シーンみたいでした。仮面ライダー的な。
原作未読で「鳴海好きになったのに。もう見るのやめようかな」と思われた方を引き込むためにも、ここで見せておくのはありだと思います。
激しいバトルの後の日常回は少し物足りなく感じるかもと思っていたのですが、余計な心配だったようです。
二人の内面の変化が描かれて満足。
「あれがカットされた」「これが足りない」と言ってばかりにならないよう、あえて原作を読み返さず視聴していますが、内容がまとめられていて面白いと感じられるのは読み返さないからだけじゃないはず。構成の仕方が上手いんだろうなあ。
……最後のシーンも驚きましたがさらなる衝撃がぶん殴ってきた。
待て。
ちょっと待て。
次回予告ワケが分からない。
ギイいるしルシールいるし病棟じゃんそこ!
サブタイトルが『地獄』。勝としろがねのほのぼの日常回の次が『地獄』。
大怪我して片腕と記憶を失い目を覚ましたらそこは地獄でした。
鳴海が何をしたって言うんだ。
悪魔かよ。
いい加減にしろ。
やったぁ……病棟編が見られる……。
先生と生徒達も出演してくれるなんて嬉しい。
パウルマンせんせーい、授業してくださーい。
やばい、頭と心が追いつかない。
『1000円ヒーロー』58話
怪しい男を家に入れないのは偉いぞと思ったらそう来たか。
何やってんの。
敵組織の幹部がおもてなし受けるんじゃない。
ほのかに手出しせず帰ってくれてよかった。
彼をおじさんではなくおにいさんと呼ぶのは優しいな。
同児の変身した姿はまるでヒーローですね。今までの怪人らしい形態も好きですが、近い姿になるとライバル感が増します。
麗華が敗れたのは残念。以前レート100は一人で戦争を止められるという説明があったものの、できる気がしない。設定に対して描写に物足りなさを感じてしまう。
「怪人なら殺してもいいと思っているようなヒーロー達と違って、戦えない者の命は奪わない」という同児。
信念や美学のある敵は好きですが、その言い方には引っかかる。
ヒーロー達は怪人を問答無用で片っ端から殺してるわけじゃないだろ。降伏勧告したり捕まえたりしている。
千や刃みたいに怪人と心を通わせるヒーローだっている。
そもそも怪人が退治されるのは、戦う力を持たない一般人達を襲うからです。
大人しくしている怪人まで排除するのは非道ですが、衝動がある以上いつ人間を襲うか分からない。
戦えない者の命を奪うと糾弾するなら、真っ先に怪人の側を責めるべきでしょう。
大体同児だって邪悪なおばさんを葬ったじゃないか。性根が醜くどす黒く腐っていて復讐もやむなしな存在だったとはいえ、戦う力はなかっただろ。
千を怪人抹殺上等ヒャッハーなヒーロー扱いしないでくれよ、怪人のおっちゃんとの会話を知っても同じこと言えるのか?
同児の姿勢にもやもやしつつ、次話を待つしかない。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
ジョージィィ!出られるかどうかギリギリだと思ってたから嬉しいぞォォ!
ファティマも出る!ロッケンフィールドさーん!
作中最強疑惑のあるおっさんも登場しますし、良かった良かった。
けど生方家が……。
単体で名台詞をポンポン生み出すキャラではありませんが、他のキャラの見せ場を引き出す名脇役なんですよ。
特に法安は、道具と向き合ってきたからこそ、道具に近かったジョージや人形達の異なる面に光を当てることができる。
彼らとの交流で最古達はただご主人様についていっただけではない内面の変化が描かれるんです。
だからどうか出演を……!
『からくりサーカス』のアニメを毎週楽しんでいますが、ワクワクすればするほど焦りを感じます。
「あのキャラが登場してほしい」「このエピソードも見たい」と欲望が膨らんでしまう。
当初は最古の四人が登場するだけで喜んでいたのに、法安や涼子との会話を望んでいます。
「法安と涼子出るかな」「きっと出る」「厳しいだろ」「会話してほしいなあ」「暇乞いが省かれたら……」「夢はいつか必ず叶う」「駄目かもしれない諦めないと」と、繰り返し考えて止まりません。
法安と涼子が出るかどうか、暇乞いがあるかないかだけでも知りたい。
ドキドキワクワク通り越してなんか苦しい。
諦めた方が楽だと分かっているのに、「司令やママンなどまだ紹介されていないキャラがいる!」と希望を捨てられません。
『からくりサーカス』第4幕 コラン
早速プロローグのクライマックスです。
勝が阿紫花を雇う。
藤田先生の作品には「日の当たらぬ道を歩む男が、真っ直ぐな目で見つめてくる少年・少女に心を動かされ守ろうとする」展開が見られます。黒博物館もそうでした。
雇うと言われた阿紫花がすぐ頷かなかったのはよし。
コロコロ依頼人を変えるようだと、金積まれたら誰にでもつく、すぐ寝返る男という印象を受けて信用できませんから。
きたきた、阿紫花と言えばこの台詞。「お代はいかほどいただけるんで」だ。
金が大事かと思いきや、そうではない。後ほど鳴海から10円で依頼を受けるんですから。
善治に騙されかけた勝を止めるところで、こういう立ち回りのキャラがいてくれるとありがたいと感じました。
金目当てで動き、相手を騙し、都合の悪い存在をあっさり切り捨てる『悪党』の思考回路は、勝達では理解や対処が難しいこともあります。
善治の足を踏み折って頭突きするシーン、勝の表情が勇ましい!
一度見ただけの拳法の動きを再現する才覚を発揮しつつも、台詞は「おじさんの……ばかああ!」と子供らしさ全開なのがいいですね。感情を剥き出しにしてぶつけている。
アニメだと石頭の度合いが上がってるように見えるので、くらったら痛いだろうな。
鳴海としろがねは閉じ込められ、過去を想起したしろがねが怯える。
ここの回想では正二の顔は出ないのか。
勝を守れば人形でなくなるという言葉に従い、しろがねは勝のもとへ来た。
勝の回想から窺える爺ちゃんの人柄なら、最初からお前は人形じゃなくて人間だと言いそうなものです。
塔へ飛び移ろうとする勝と阿紫花。
できると判断した根拠が、速度や距離などの理詰めの要素と阿紫花の腕への信頼、両方あるのがいいですね。
理屈だけでも感情だけでもないから、より強く心を動かされたのではないでしょうか。
グリモルディの首が思ってたより長かった!
捕らわれた鳴海としろがねが解放されたが、しろがねが足を斬られる。
実力あるはずなのに隙が多いなあ。
ある意味幼く、成長途中と言えるから仕方ないのかも。
誰かを守るために戦った経験がなく、鳴海のように心を揺らしてくる存在も初めてでしょうし。
あるるかんを操って反撃するのは燃えるのですが、あるるかんが立ち上がるまでもう少し溜めがほしかったかも。
その方が「立てえ、あるるかん!」の熱さが増すと思う。
爆発で危機的状況の中、善治がスルーされましたが、もしかしてここで退場?
イチゴゼリーコロコロおじさん化は省略しても問題ないからな。
次回何事もなく助かってたら笑う。
しろがねの足の傷は普通なら重傷ですが、元々の頑丈さを考えれば動けるのでは。ここは尤もらしい理由が浮かばない部分です。頑張って動こうとするのを鳴海が押し切った形なら何とかいけるか?
ゾナハ病の発作に苛まれる鳴海が本当に苦しそうだ……。
笑えないことを謝るしろがねも辛そうです。
こうやって見ると、かかった当人だけでなく周囲の人間も苦しむことになるゾナハ病のおぞましさが伝わってくる。
1話の時点では「何だそりゃ?」という印象だったゾナハ病がどんどん重いものに。
発作は治まっていないのに、鳴海は取り残された勝を助けに行く。
自分が苦しい時に……。
勝を守るように抱え込んで、力づける姿が心を打ちます。
「何かあったら心で考えろ」
「笑うべきだとわかった時は泣くべきじゃないぜ。な、勝」
血まみれで笑う表情が痛々しくも勇ましく、カッコいい!
いつもは勢いよく喋りますが、安心させる時は穏やかな口調になるのが素晴らしい。普段は脳筋イノシシだけど、腕っぷしの強さにも負けないくらい優しい、それが加藤鳴海ですから。
無力な少年から脱却した勝ですが、鳴海の前では「守られる弟」になってます。
だからこそ、終盤の展開が……。
助かった勝は笑みを浮かべて鳴海に呼びかけるが、返事はない。
彼が目にしたのは、鳴海の左腕だけだった。
安堵からの絶望に勝は泣き叫ぶ。
すさまじい声……狂ってしまいそうな感情が込められている。
悲痛な叫びが大変素晴らしくて、白面の者の気分が味わえました。心地よし!
勝の状況を振り返るとハードモードなんてもんじゃない。
遺産目当てで悪人に狙われて攫われて暴力を振るわれて、高所から飛び降りたり飛び移ったり爆発が起こったりして血まみれ大怪我。
肉体だけでなく精神にも大打撃です。
危険を冒して守ってくれて、強くなれると力づけてくれた優しい兄ちゃんが、自分を助けに来たために重傷を負った挙句、腕だけ残して消えてしまったわけですから。
間違いなくトラウマになる。
腕をぼかさず描いてくれてよかった。
ただ、あの状況だと腕だけ残ったのがかなり不自然に見えてしまいます。
違和感を薄めるより、衝撃を大きくすることを優先したのでしょうか。
崩れ落ちる柱や瓦礫が尖っていて、ザクっといったということでいいのかな。
周辺の被害を見ると勝と腕が無事なのも相当苦しい気がしますが、それは鳴海の気合と守護パワーがすごかったんだよ!
いよいよ本格的に『からくりサーカス』が始まります。
ここまではカットしつつ概ね原作に沿った流れでした。
次の話から大きく再構成されるでしょうから、期待と不安の両方があります。
『1000円ヒーロー』のおまけは「お前かよ!」となりました。
口から出した時点で気づくべきでしたが、そんなことするイメージが全くないキャラだったので……。イケメン設定と思われるキャラですから。
真面目に考えると、改心したのは祝福したいものの、それはそれとして裁判なり刑罰なり受けさせるべきではと思う。
「怪人側についた事情が明かされても都合が悪い」「拘束するよりいざという時に働いてもらう方が得」などと判断されたのかもと脳内で補完します。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
からくりサーカスのOPは真夜中のサーカスのテントが映るところで毎回「うおおおお!」となってしまう。
盛り上がるところで真夜中のサーカスや最古の四人映すの反則じゃないですか!
「いい曲だなあ」と思うばかりで歌詞まで意識していなかったので確認しました。
えー、「いい曲だなあ、盛り上がる!」→「あれ? これアイツ視点?」となった方はどれくらいいらっしゃるのでしょう。
『運命に引き裂かれた愛する女性を想う男の歌』に聞こえますから。
主人公感溢れてる。
最古の四人を調べると、最古の三人と呼ばれドットーレがハブられたり「他の三人は良キャラなのに……」的な言われ方されるのを見て「なんでだぁぁ!」と叫んでしまう。
外道な性格が嫌いとか人間への仕打ちが許せないとかなら心から同意むしろもっと言ってくれと思うけど業は他の三人も負けないくらい背負っていて最古の四人はそれぞれ異なる方向に魅力があって「業に相応しく倒される憎らしい敵として」好きという条件ならドットーレ一強でカッコいい婆さんの凄みを存分に引き出せるのも四人の中で最も早く〇〇の〇〇を知ったのもドットーレだから何が言いたいかというといらない奴とか格下じゃないんだよ!
早口になるので落ち着かないと。
〇〇など最弱……になりがちな四天王ポジションにしては格差は少ない方なんですよね、最古の四人は。ドットーレだけ能力を披露しなかったのもルシールがそれだけ上手だったからです。
そして終盤のパンタローネとアルレッキーノの間に友情を感じる。
敵幹部間の友情や信頼、敬意に惹かれる。ダイ大のミストバーンとか。
ミストの場合は最終的に一方通行だったろと言われたらそれまでですが。
キルバーンの方は、人形はマイクみたいなもので、それ越しに本体と会話していたと思えば友情が成立していたと言えますが、腹話術師が手に持ってる人形やぬいぐるみに向かって延々喋りかけるミストの姿を想像するとやっぱり方向がズレてるというか、一方通行に見えてしまう。
嬉々として正体明かすピロロにミストのことはどう思ってたんだと問い詰めたい。
ミストがやられたことについて何かないのか。
……考えると落ち込んでくるのでドットーレに話を戻そう。
仕草から表情まで憎らしさが愛おしいので活躍が楽しみ。
最古の四人が喋る光景を想像するだけで今から胸がドキドキして仕方ないんですがどうしたらいいんでしょう。
『からくりサーカス』第2幕 約束
前回も思ったことですが、勝が可愛い。こんなに可愛かったっけ?
阿紫花の胡散臭さが出ていますね。
彼の経歴を振り返ると多くの人間を殺してきたんですよね。罪もない子供である勝をも殺すつもりでした。列車の脱線事故も引き起こしますし、下手な敵より罪重ねてないか?
プルチネルラという名前は不思議な響きです。
「れざあましおう」からの「コラン」が炸裂! どれくらい強いのかすごいのかよく分からないけどとにかくロマンを感じるから問題なし。
阿紫花達、逃げ足早いな。
ゾナハ病の説明が出ました。よかった……。今後も深く関わってくる、重要な設定です。
誰かを笑わせないといけない。えげつない病気です。
手洗いうがいと過保護なしろがねが淡々とボケてるように見える。
しろがねとして育てられたはずの彼女ですが、病気は教わらなかったのでしょうか。
ムッキムキの大男が必死の形相で「笑え~!」と迫ってきたら笑うどころか泣き叫ぶわ。
本当に、笑わせるのが下手くそな道化だな、鳴海は。
苦しんでいる最中に冷静な判断や行動ができないのは当然ですが。
しろがねナイスツッコミ。
「笑わせる相手を恐怖に陥れてどうする!」という台詞は今回だけでなく後の鳴海や他のキャラにも突き刺さる。
勝が引き取られた経緯や、母親の墓を作ってあげたいという願いを聞いて涙ぐむ鳴海。
ここで、より強く味方になってやりたいと思ったのかもしれない。
食事中、勝の世話を焼く二人がすっかり保護者。微笑ましさと同時に切なさも感じずにはいられない。
しろがねの手料理美味しそうだなー、食べたい。でもロールキャベツは鳴海に食べてほしい。
この時点で鳴海はしろがねに惹かれ始めてますね。
鳴海の強さに憧れる勝に対し、鳴海は昔のヒョロヒョロだった頃の写真を見せる。
面影が微塵も残ってない。
ほぼ別人じゃねえか!
拳法ってすごい。
鳴海のように強くなりたいという勝に、鳴海は宣言する。
「俺よか強くなれるぜ」
いい兄貴分だ。
強くなるまで一緒にいてくれるか訊かれた鳴海は肯定。
タイトルの約束はこれか。
話は変わりますが、ブカブカシャツってロマン感じません?
何が言いたいかというと、鳴海のシャツ着たしろがねの姿は破壊力が高い。
阿紫花とは別のグループが勝を攫う。
誘拐組、ぶっころし組というネーミングはそのまますぎませんか? わかりやすいからいいか。
警察に通報しろよとツッコみたくなりますが、できない理由も浮かびます。
まずしろがねが怪しまれる。
それに、「デカい人形使う男達が子供を連れ去りました」なんて説明しても寝ぼけてるんじゃないかと疑われそうです。
これは、勝の命を狙うならわざわざ人形使うより他の武器使えよというツッコミにも当てはまるかも。
銃と人形では警察の動きも違うでしょうから。
最後、勝を誘拐した善治の悪人面が見事。ラスボスまではいかずとも中ボスくらい務められそうな、イイ笑顔しています。
ここまで、思っていたより話の進み方が緩やかですね。
三人の内面と関係性がじっくり描かれています。
第3幕『奈落』の感想も書きます。
勝を助けようとする理由をしろがねから尋ねられても鳴海は答えない。
子供の泣き顔で表情が変化する様が細かい。
善治がナイスな悪人ぶりを発揮してくれて、見てるこっちもウキウキします。
親切な保護者ぶっている声は優しそうですし、勝を探す時や発見した時ノリノリで楽しそう。
威圧感のある表情や声、台詞、それらが合体して……怖っ!
作品全体のスケールを考えると大したことのない悪役のはずですが、小さな子供からすりゃ立派な恐怖。
勝も絶叫して逃げるわ。むしろよく体が動いたな。
いくら何でも表情悪人面&行動悪役すぎるだろと言いたくなりますが、莫大な遺産が絡んでいるとなれば現実の人間もああなってもおかしくない。
立派な体格の男から何度も殴られて血まみれになって、挙句の果てに父親から自分がエサ扱いされたと知る勝。
辛すぎる……。
鳴海の境遇が酷いので目立ちにくいけど、勝もこの時点で十分すぎるほど過酷。
これから先もっと辛い目に遭うから大丈夫です。
消火器使ったり椅子で窓割ったり、ある物を利用するのが上手いですね。機転が利くキャラだと分かる。
逆に正面から乗り込む鳴海は清々しいまでにイノシシ。
誘拐組とぶっころし組の激突は派手。
テオゴーチェと高見、声や動きがつくとインパクトが増しますね。
高見が美人になってないか?
「聖ジョージの剣」出たぁぁ!
優雅に一礼するあるるかんが素敵。
爆発するかもと思って頭抱えて伏せる二人が面白かった。可愛く見えてしまう。
「自分の命が惜しくねえヤツにゃ、他人の命の重さなんぞ、絶対わからねえからよ!」
あなたももっと自分の命を惜しむべきです。「死にたくない、怖いと思っているから十分惜しんでる」なんて考えてるんじゃないだろうな。
回想でルシールが登場しました。
冷血で人間味が感じられない嫌な婆さんに見える。
鳴海としろがね……エレオノールの距離が縮まっていく。
「お前はオレの女になる」いただきました。
「笑えないな」もきた。
限られた時間を精一杯使って描かれてます。
己が人形であり、そこから脱したいと思っているしろがねにとって、鳴海が人形じゃないと言ってくれたのはクリティカルだったんだろうな。
相手が自分に都合よく動いてくれる人形であることを望む者と、人間として扱い、意思を尊重する者。どちらに惹かれるかは考えるまでもありませんね。なあおじさん。
最後に勝が今までの弱い自分を「殺し」、強くなることを決意した。
「いつも笑える、ぼくになる!」
少年が男になったと感じさせる眼差しです。
阿紫花の声が震えた。彼が気圧されるのも納得の眼光。
勝の声の変化も見事。
声のみ登場の貞義は老獪で冷酷そうな雰囲気があります。
今後もこの声が登場するのかどうか。気持ち悪さを感じさせてほしい。
『1000円ヒーロー』56話
待ってやるという怪人の言い草に冷静にツッコミを入れる椿。
なるほど。
普段こちらの会話中に敵が攻撃しないことにツッコむのは野暮、「空気読んで黙ってるってことで」などと控えますが、ちゃんと理由があるのは好印象。
LAWを破壊しろという命令をぶっちぎる。
「ウチのポンコツ」という言い方、身内だとみなしてますね。
椿のレートは10。レート100や1000の後だと物足りなく見えますが、己の能力やその場の戦力を活かすので強く見えます。
彼には、レートはそのままで、うまくやりくりして戦ってほしい。進化したら進化したで熱いでしょうけど。
椿に頭のせるLAWがわんこみたいで可愛い。楽しそうに反省文書く姿も。丸ごと可愛いという結論でいいか。
相変わらずポンコツ呼ばわりしつつも見捨てる気はない椿。
情と理屈のバランスが取れているキャラです。
あれ、LAWの問題点は仕組まれていたのか。
てっきり「ヒーローと怪人の区別がつかないのは同じエネルギーを使っているから」という理由で、自然に発生したものだと予想していました。
ここで同児が再登場か……嫌な予感するなぁ。
57話の感想も。
数日前のほのかと麗華の様子。
わーいほのぼのタイムだーと思いきや落ち着けなかった。怪人的な意味ではなく。
麗華さん落ち着いてください。
憧れのレディブレイズの娘ということで興奮してますが、それなら千にもドキドキするのでは?
手際よくお茶入れるシーンで「絶対オチがあるだろ。フッ、読めてるんだよ」と身構えていたのに笑ってしまった。麗華の複雑な表情のせいです。
千が貧乏生活を隠していることについて、今はよくても事実を知ればほのかがショックを受けると危惧する麗華。
そうなんですよね。引っかかる点について作中で言及してくれるとスッキリします。
よっしゃ、麗華のエプロン姿だ!
髪型まで変わってる!
これは嬉しい。
麗華と同児が戦うのはベルトの力披露のため予想できましたが、ほのかの方に接触してくるのは考えてなかった。
ちゃんとドアチェーンかけてて安心したのも束の間、怖ぇぇ……!
ほのか逃げて。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
次回は更新日を変更するか、休んで、からくりサーカスの感想はまとめて書くかもしれません
アニメ『からくりサーカス』第1幕
良かったです!
OPもEDも素敵。
司令がいて驚きました。途中から描かれると思ってた。
悪魔のマスクも描かれて嬉しい。
いきなり最古の四人の姿を、彼らの血塗られたショーを見られるとは……!
怖ぇよ!
ピエロには何となく怖いイメージがありますが、サーカス全体に恐怖を抱かせるつもりか?
この殺戮劇を見せられたら「自動人形って人間の敵だわ……特に幹部の連中」と感じますよね。
サーカスの風船配りのバイトをしていた青年の加藤鳴海が、怪しい男達に追われる少年、才賀勝と出会う。
最初は鳴海の声が老けてる気がしましたが、涙や鼻水、汗まみれの表情と合わさると違和感ありません。
作中でも老け顔扱いですから。
笑わせようとするクマの動きが滑らかで笑った。
ギャグパートでそれなんですから、戦闘シーンの迫力はもっとすごい!
勝の祖父や父について語られるシーンは色々思うことがあるのですが、無粋なツッコミを。
しんみりする音楽と労わりに満ちた優しい台詞。好きなものを詰め込んだ部屋。
以上からおじいちゃんとの心温まるシーン以外の何物でもないはずですが……人形だらけの部屋は怖いです。人形の表情が不気味なんだよ。夢に出そうだよ。
列車が脱線し! 車を吹っ飛ばしながら! サーカスのテントに突っ込む!
1話にして派手なシーンが展開されました。掴みはばっちり。
危険な事態に巻き込んでしまったことに心を痛め、自分一人が死ねばよかったと泣く勝を鳴海が叩く。
諦めるなと叫び、こう締める。
「あがいてあがいてダメだったらそん時ゃ……にっこり、笑うしかねえけどよ」
必死にもがいて戦い抜く男らしい台詞です。
サーカスでしろがねが登場。
優雅な音楽とともにあるるかんが舞う!
翻る糸が美しい。
あるるかんもそうです。踊るように敵を攻撃する様と佇む姿、動と静の対比が鮮やか。
しろがねが可愛い。
戦う時の凛々しい声、勝への優しい声、鳴海に対するツンツンした声、弱弱しい声。それぞれ温度差がすごい。ここで鳴海もグッと来たんだろと決めつけたくなる。
彼女から日常に戻るよう促され、面倒はごめんだと手を引こうとする鳴海。
当然の反応です。
しかし、彼はそうしなかった。
自分のため。
そう言いながら他人のために命を燃やす男なんだよな。そのまま燃え尽きてしまいそうなほどに。
勝を狙う男、阿紫花と彼の操る人形が現れたところで終了。
阿紫花は曲者という感じが出ていますし、期待感満載。
続きが楽しみです。
今後は「あのキャラが見たい」「このエピソードはカットしちゃダメだろ」と叫びまくる予感がしますが、なるべく控えるよう気をつけたい。
原作とは別物と割り切って楽しんでいる方や、アニメで初めてからくりサーカスに触れるという方に水を差さないように……。
そう決心したそばから「涼子を出してくれぇぇ……ぜひ……ぜひ、アルレッキーノとの会話を……」と呻き出す。
『1000円ヒーロー』55話
前回椿について、LAWをポンコツ呼ばわりしつつも落ち込む彼に対する言葉は柔らかいと書きました。
……きつく言い過ぎたかと心配してた。
十分優しいっすよ。いい人だ。
鞭の後には飴もあげようとしてるし、バランス取れてるな。
子供を人質にされ、取引を持ち掛けられても、LAWごと吹っ飛ばす気の政府ヒーロー。さすが。
こういう存在も必要ですよね。
怪人の方も始末されることを予想していたのは好印象。ちゃんと先を考えて上をいってくれると嬉しくなる。
最後に素直じゃない言葉とともに椿が登場。
活躍してくれそうです。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
前回魔王軍の話を出しましたが、改めて幹部の顔ぶれ見るとハドラーは大変だったな……と思います。
使徒と部下だけでも頭と胃が痛くなるのに、からかって玩具みたいな扱いをしてくるキルバーンまで追加ですから。
自分を軽く見ているのが分かる相手ばかりで、胃痛要素の一角を担うミストバーンがマシな方ってひどいな。
ちくちく言わずにストレートに罵倒・叱咤しそうな分マシに見える……と思ったけど「誰か不始末でも~」のところでは楽しんでるように見えますね。
彼もハドラーに圧力かけて遊んでたのか?
あ、あれは親友との再会にウキウキしてたから……苦しいか。玩具扱いまではいってないはず。ねちねちいびるようなキャラを熱い魂とは思わないでしょうから。
とにかく、覚悟を決めたらミストバーンが真摯に応えたのは事実。
まさかミストバーンといい関係を築けるとは予想しなかっただろうな、ハドラー。
彼らの変化する関係が大好きです。
『1000円ヒーロー』54話
椿は相変わらず刃を前髪野郎扱いか。
変わる日は来るんだろうか。
椿が「エッジマン!」と叫ぶシーンを想像するとそれだけで熱い。
せっかくの、椿の前でのレート100初披露が締まらねぇ。
政府ヒーローの戦闘用ロボット、『LAW』登場。
ガチガチに頭固そうな名前のわりに感情豊かだな。落ち込む姿がなんか可愛い。
てっきり「正義ヲ執行スル」などと宣言して淡々と戦うのかと。
ロボットが登場すると「初期は無機質だったが、交流を通じて人間味を獲得する」という流れを予想しますので、最初からフレンドリーなのはちょっと意外。
試作品である彼の問題点。それは、怪人とヒーローの区別がついていないこと。
うわあ、嫌な予感がプンプンしますね。
人間であるか否かの区別はちゃんとつくのに、怪人とヒーローの違いは分からないということは……。
恵理が『LAW』を開発した大企業の令嬢であることが判明。
千に条件を付けるのも納得。そんなつもりはなくても一方的な施しになりかねない。
椿がLAWの同行を拒否した理由に、一般人が巻き添えになりかねないからと述べたのが地味に好きです。
自分達が攻撃されて腹立つ気持ちはもちろんありますが、根っこにある考えはヒーローらしい。
LAWをポンコツ呼ばわりしつつも落ち込んだ彼への言葉は柔らかく、刃にも首をツッコむなと言いつつ優しさを見せるし、いい人か。本人に言おうものなら仕事だからだと返しそうですが。
ところでほのかと麗華は?
麗華にもレート100になった姿を披露してほしい。
反応が知りたい。
END ROLL
せがわ様制作『END ROLL』の感想です。
人を傷つけても何も感じなかった少年が、夢の世界で優しい人々との交流を通して更生していくRPG。
こんな方におススメ
・寄り道大好き!
・会話が変わっていないかこまめに話しかけたくなる
・暗い展開や重い要素も耐えられる
こんな方にはおススメしません。
・ハッピーエンド至上主義
・主人公が責められるのは嫌だ
・期間限定のイベント・アイテムはちょっとなぁ……後でまとめて回収したい
主人公のラッセルは重い罪を犯し、更生プログラムの実験台にされました。
薬を注射して見る夢の世界で過ごすうちに心が変化していきます。
同時に、穏やかだった世界に不穏な影が……。
このゲームはまず寄り道・サブイベントが豊富。
仲間が技を覚えるなど強化されますし、キャラクターの過去・内面が掘り下げられるので積極的に関わるべきです。
注意すべきは期間限定のものが多いことですね。
クリアする前にまとめて回収したかった。
進行に伴い、会話も細かく変わります。
町の人の頼みを聞いて同行という形が多いのですが、頼みを聞く前、仲間加入後、達成後と挨拶回りが楽しい。
仲間と二人で映画館に入るイベントもあり、鑑賞後の感想を聞けます。
サブイベントや会話の根底にあるストーリーはどうかと言いますと、一日目の、町を訪れた直後のほのぼのとした雰囲気からは考えられない重さを見せます。
冒頭の紹介文に嘘は書いていません。
更生したからといってハッピーエンドにはならないだけです。
何しろタイトルが『END ROLL』。終わった後の話です。
ラッセルは取り返しがつかないことをしてしまい、もはや変えられません。
普通主人公が責められたら「主人公は悪くないだろ」とか「悪い部分はあるけど、そこまで言われるほどじゃない」と思いますが、この作品では言われても仕方ない。
人を殺しても心の痛みをろくに感じなかった主人公が罪悪感を得るための実験ですから、現実で批判されるのは当然ですし、己を責める気持ちが芽生えて夢に反映されるのは望ましい展開と言えるでしょう。
主人公に非があっても責められるのは真っ平だという方はプレイしない方がいいと思います。
冒頭で「イカレ野郎様」呼ばわりされますから。
いきなりイカレ野郎と言われて驚きました。
「とんでもないボール投げてくるな」「何やらかしたんだ主人公」と思いつつ進めるうちに「イカレ野郎呼ばわりされても仕方ないわ」と納得します。
火刑になるべきは貴様だと言われた時も反論する気は全く起きませんでした。その通りとしか言えねえ……。
だからこそ、辿る結末も明るく楽しく夢いっぱいになるわけがない。
「〇〇が救われてほしい」と思うことがあっても、救われるようならそもそも登場しません。
それでもかまわんという方におススメしたい作品です。
物語を彩る音楽やキャラクターの動きも見逃せません。
曲はイベント、戦闘、どのシーンも合っていて、世界観を描き出す役割を果たしています。特に演出に痺れたのは哀悼者戦。ボス戦の曲は全部好きです。
ドットの動きも細かく、戦闘中は動いて攻撃する姿が可愛いしカッコいい。
イベントシーンでも目を閉じたりしゃがんだり。
会話の量だけでなくこういったところでも作りこまれています。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
からくりサーカスの新しいPVを見てテンションが上がり、最後でさらに急上昇しました。
最古が! 登場する!
悪役を好きになることが多く、四天王的な敵幹部は大好物。個性が揉み合う通り越して殴り合ってるダイ大の魔王軍とかストライク。
したがって最古の四人も大好きです。
『1000円ヒーロー』53話
刃の半裸の代償が……。
寒い地域でそんなことしてれば当然なんですが、ヒーローが半裸でいたゆえに風邪引くなんてしっかりしてくれと言いたくなる。
これで少しは露出を控えるでしょうか。でも半裸じゃない刃はしっくりこない。
少しでも君の頼りになれたかと問う刃に、それ以上だと返す千。
拳をぶつけるのは、約束したシーンの再現ですね。
ベタだけど清々しい。
刃はもう、千をも守れる男になってるよ。
ヴァイタミンは死んでしまったのでしょうか。
満足して退場したからあれでよかったんだと思いつつ再登場を望んでしまう。
貴崎も出てきました。
彼の虚ろな表情が好きです。ばあちゃんの言葉に苦しむ顔もいいな。
本人は復讐心で動いていると気づいていなかったのは予想外。
故郷が見捨てられたことで正義に失望したり上層部を憎むのは仕方ないとしても、怪人の側につくのは引っかかりましたが、自分の気持ちにも気づかないほど周りが見えなくなっていたのならある程度納得。
ここでダッケナルディの存在が。
この作品は「この話だけで終わるだろうな」と思ったキャラが再登場したり退場後も触れられるので嬉しい。
白駒さんと刃がいい雰囲気だ……。ここだけ見るとカップルみたいだな。ゴフッ。
ほのかと麗華が駅まで迎えに来る。
麗華まで?
スケジュールは……時間がなくても無理矢理作り出しそうです。
一方、恵理は千の正体を喋らないようクラスメート達に頼む。
いつも嫉妬してた奴が進んで協力してくれて心が温まりました。
今回はまったり終わりそうだったのにそんなことはなかった。