漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>灰色の羽様
キン肉マンは、無印はとにかく勢い重視でツッコミどころが無数に存在しますが、読ませる力のある作品です。
時々激しく振り回されて振り落とされる感覚が発生します。
二世は私には合わない可能性が高いので、パラレルと明言されない限り読む気がしません……。
始祖編や現在のシリーズは計画性や整合性がアップして、ついていきやすくなっています。
それでもたまに「ちょ、ちょっと待って」と思うことがあります。
メッセージありがとうございました!
サイトの話を再掲。
元は『傀儡の糸』で、タイトルを変更しました。
『キン肉マン』308話
冒頭でジャスティスが吐血して「そ、そうだよな、いくらなんでも必殺技が直撃してノーダメージなんてありえないよな!」と安心しました。
問題はサタンが同じ反応をしたことです。
自信満々で必殺技出した奴が相手の吐血見て驚くんじゃない。
ジャスティスも「この私を吐血させるとは」「たいしたものだ」とどっちがボスか分からない台詞を吐く。
強いのは嬉しいけど、もうちょっとこう……。
天秤にしてもそうです。
自分が持ってきた天秤を相手が利用して、罪の重さというワードを出してきたのに、話題に乗らず技をぶち込むだけ。
正義の名を持つ者なら罪・正義について意見や信念をぶつけ合う場面では?
ジャスティスの方が罪は重いのか。正義を振りかざして断罪の刃を振るったんだろうか。
あ、サタンに一つツッコみたい。
大魔王を名乗る者が罪が軽いことに喜んじゃ駄目だろ。
ジャスティスの技でサタンの体が破壊されていく。
他の超人がこんな風に全身バキバキに壊されたら空気が凍ると思う。
同じ足狙いの技のにダメージが全然違うのが残酷。
質問に答えない相手に淡々と攻撃を加えるのは尋問……むしろ拷問では?
ジャスティスの台詞やシチュエーションは「自分達の時代は終わったと認識している実力者が巨悪を道連れにする覚悟で戦っている」のに、試合内容は一方的な処刑じみているのでギャップが激しい。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>灰色の羽様
ミメイさんいいですよね!
フリーゲームで好きなヒロインを語るなら外せないキャラです。
こう、心にスッと入ってくるといいますか……。
優しさ、心の強さ、可愛さなど、様々な要素のバランスが芸術的なんですよね。
夜刀とのやり取りも微笑ましくなります。ミメイは夜刀の嫁だと断言できる。
夜刀もいいキャラしてます。ぶっきらぼうだけど優しくて、年相応の少年らしさを見せてくれます。
『送電塔のミメイ』そのものが優しいんですよね。
根っからの、分かりやすい悪人がいないからこそ辛く感じる時もあり、ほっとする時もあり。
キツい展開もありますが、最後に笑顔で終われる素晴らしい作品です。
メッセージありがとうございました!
サイトの話を再掲。
タイトルを変更しました。
『炎の王』『桜雲』『うたかたの夢』を合わせた内容になっています。
忍者ツールズに障害が発生し、一時ブログが閲覧できない状態になりました。
表示が回復した後も管理画面に入ることが出来ず、連絡が遅くなりました。
ご心配おかけして申し訳ありませんでした。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「ブログ閉鎖されたのかと~」の方
忍者ツールズ全体に障害が発生していたようです。
書きかけで保存していた話もあるので焦りました。
好きとおっしゃっていただけて嬉しいです……。ありがたいお言葉、身に沁みます。
サイトの頃より話の数を減らしても、続けていきたいです。
メッセージありがとうございました!
>「諸事情が多々~」の方
障害が発生し、ブログが閲覧できなくなっていました。
管理画面に入れず、焦りました。
規模を縮小しても続けていきたいと思っています。
>ダイ大のアニメ化に不安を思うのは~
原作は原作、アニメはアニメで割り切るべきだと思いながらもネガティブになってしまいます。
一番気になるのは尺です。
そして、尺が不足していても補える脚本か否かも重要です。
そのあたりの悲喜こもごもは『からくりサーカス』のアニメ化で強く感じたんですよね……。
連載時期や予算の都合上あれ以上枠を得るのは難しいと頭では理解できるのですが、感情面で放送が終わった今でも納得できていません。
ストーリーの流れに、尺不足だけを理由にできないちぐはぐさも感じたので、怒りが増します。
『寄生獣』みたいに放送前から「自分には合わないだろうな」と感じた場合は、自分の中でアニメはなかったことにして心の平穏を保つかもしれません。
本年もよろしくお願いいたします。
メッセージありがとうございました!
>灰色の羽様
そ……そうでした。
クウガは大学生になってから視聴しましたが、もしリアルタイムで見ていたら怖くて話が頭に入らなかったかもしれません。
改めて振り返るとエグい描写が多いですよね……。
過剰にぶち込んでるわけではありませんが、それでもキツい。ジャラジの回を子供の頃に見たら泣いたかもしれません。
成長して感じ方が変わる現象は、色んな作品で発生しますよね。
ダイ大もそうです。
作品全体に対しても、キャラクター個人に対してもかなり変わりました。
メッセージありがとうございました!
サイト閉鎖後はブログのダイ大カテゴリの記事を整理しつつサイトに載せていた話を移行する予定だったのですが、ブログが表示・更新できなくなるケースを考えていませんでした。
ダイ大SSだけでも他所でも見られるようにするべきか?
とにかく、まずはバックアップを取りながら、ブログに再掲を行っていきます。
そういうわけでサイトの話を再掲。
『宿命の終焉』と『光の彼方へ』を合わせた内容で、タイトルも変更しました。
「doll」と言えば『新約帽子世界』のドーラ編ラストダンジョンの曲が浮かびます。
『新約帽子世界』ではケリーが一番好きです。
赤いロングコート+二丁拳銃のカッコいい姐さん。
脳筋バトルジャンキーと思いきや周りが見えていて、迷惑かけるタイプの戦闘狂ではない。
強くてクールでいつも頼もしい彼女が、ジャニスのことで動揺するのが……いいですよね。
『キン肉マン』の感想は後日まとめて更新するつもりです。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
※返信を追加しました。
>灰色の羽様
更新した直後にメッセージに気づきました。
確認が不十分でした……申し訳ありません。
>「人間はみんな魔物のパートナーになりうる」
>他人と競争したり、傷つけあったり~
権力なり戦闘力なり何らかの大きな力を持つ者でも、敵を排除し続けるだけでは限界があるんですよね。
人間だけでなく魔物や魔族にも言えるかもしれません。
そして、大魔王バーンはどうなんだろうと考えたくなります。
もし鬼眼王バーンがダイに勝ったとして、彼にとってハッピーエンドになったかと言うと……。
大魔王の名は守られても、その先に何が待つのか考えずにはいられません。
メッセージありがとうございました!
ダイ大がアニメ化するなら『キン肉マン』の始祖編もアニメ化しないかなあ。
無印を知ることで始祖編の面白さが跳ね上がるので、無印をまとめ直してから始祖編につなげてほしい。
無印は整合性より勢い重視なので、ダイ大より気楽に見られる気がする。
「前回登場した超人がいなかったことになってる!」「和解イベントも無しに仲間化?」に「原作通りです!」で返せるのは強い。
アニメもだけどゲームもいいなあ。
『冠を持つ神の手』みたいなシステムで訓練したり試合したりして仲良くなりたい。
主人公の性別は男固定。
愛情ルートや結婚はない代わりに、友情ルートがビター、ノーマル、トゥルーなどで分岐。
好感度を積極的に下げていくと憎悪ルートに入り、殺害・死亡エンドになることも。
一周で何人殺害できるか挑戦する死神プレイも面白そうですね。
周回するとMP(マッスルポイント)がたまり、好きなように能力値に割り振ることができるので、序盤から強い超人になれる。
隠しキャラの悪魔将軍を登場させるには早期に力を見せる必要があるため、周回プレイでMPを稼いでおくのが前提。
オメガ編はパイレートマンと船乗りエンドとかめちゃくちゃ爽やかそう。
安定感がありすぎて印象が薄くなるかと思いきや、意外な一面を見せるイベントなどが挟まれ、プレイヤーの好感度を上昇させてくる。
アリステラとマリキータは実質二人同時に攻略するようなもので難易度高め。
特にアリステラは落ちこぼれとして冷遇されたコンプレックスと星を背負う使命感が混ざり、オメガの恨みの文化も関わってくる。
軽い気持ちで肯定するとマリキータと二人で、破滅へGO! するので真剣に向き合わないといけない。
アリステラを裏切るとマリキータに天道羽根抜刀される。
その前に「貴様の本心を暴いてやるぜ、ロールシャッハ・ドット!」イベントを切り抜ける必要があります。
アタルの好感度を上げるには、すぐ頼るのではなく一人で何とかしようとする気概を見せねばなりません。
弟のスグル以上に壁となりそうなのがブロッケンですね。
プレイヤーが「アタルの弟分は自分だ!」とライバル視しているのに「一緒に訓練やろうぜ!」「これ教えてくれよ!」「すげえ……オレも負けてらんねえな」とガンガン仲良くしてくるのでやりづらそう。
ブロッケン殺害エンドは複数のパターンがあり、信頼させて油断したところをやるのは簡単であっさりしているが、殺し合いに発展させる方は難易度が高い。
普通に本人を罵倒してもその場で怒るか落ち込むだけで効果が薄いので、師・仲間・一族を絡めて貶すことで効率よく憎悪を稼ぎましょう。
お人よしのキャラが本気で主人公を憎んで殺意を爆発させる様は盛り上がりそうです。かもかてのサニャ憎悪とかグレオニー殺害みたいに。
「心が痛むから二度とやりたくない……」となるか、「ぶちのめしていびるの楽しい!」と病みつきになるか。
「実力はあるのに精神面に問題があって活躍できない」と書くとグレオニーみたいだな、ブロッケン。
ブロッケンはグレオニーみたいな初心者キラーにはならないとは思いますが。
グレオニーは初心者向けと思いきや初見殺しのキャラですからね……。「チュートリアルと思ったらラスボスだった」と言われてるのは笑った。
ダイ大の魔王軍でもかもかて風ゲームをやりたいなあ。
魔王軍幹部と仲良くなったり裏切ったり告白したり告発したり。
とりあえずバーン様を暗殺しに行って背後から首をゴキャッされるのはお約束。
他にもミストバーンの秘密を探ったり、準備も無しに魔王軍から離反したりするとゲームオーバー。
フレイザードと手柄を競い国を滅ぼすのも楽しそうだし、ミストバーンと一緒にハドラーの戦いを観戦したい。
ハドラーに勝ってほしいアルビナスにそれらしいマジックアイテムを売ったり勝利のおまじないを教えるのもありだな。
そこまで複雑じゃなくても、ザボエラ視点でミストバーンからの評価を稼ぐミニゲームとかやってみたい。
あえて評価が下がる選択肢を選んで原作より早く切り捨てられるエンドを目指したい。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「ダイ大のアニメ化とゲーム化が~」の方
ゲームの方は、持っているハードで出るならば遊ぶかもしれません。
アニメは……非常に悩ましいです。
期待だけでなく不安も大きいんですよね。
長大な作品であるためカット無しで進めるのは難しく、削除・改変せざるを得ないでしょうから。
取捨選択した要素をアレンジして、アニメはアニメで楽しめる作品になるのか。
一部のキャラの描写に力を入れるのか、広く浅くなぞっていくのか。
ある程度バランスが取れているか確かめてから視聴するかもしれません。
どちらも様子を見たいと思います。
声についてはあまりこだわりはないので、当時のままでも変更しても、合っていると感じられる方ならいいなあ……程度です。
>超魔生物ハドラーや封印解除ミストバーン
今の作画で動くのを見たいのですが、果たして彼らが動く時間がどれだけあるのか、などと後ろ向きな思考に嵌ってしまいます。
「ハドラーとミストバーンの謁見前のシーンを見たくてたまらないけど、カットされるかも」
「ミストバーンが黒の核晶を爆発させるところがすごく駆け足で、無言爆破おじさんになったらどうしよう」
「ただでさえギャグとかコントとか言われたミストの退場がさらに急になったら」
などなど、期待通りにいかなかった時のダメージを減らすために、悪い方へ悪い方へ考えてしまい……。
この調子だと楽しめないおそれがあります。
視聴するならば、正面からガッツリ楽しむ気満々の姿勢になるか、逆に火傷しないように距離を置いて接するか、その中間か、とにかく悲観的な見方から脱しないとすぐ不安や不満へとつながってしまいそうです。
メッセージありがとうございました!
『ダイの大冒険』がアニメ化・ゲーム化すると聞きました。
ダイ大が好きだと言っておきながらアニメ化を素直に喜べない自分が嫌になります。
尺はどれくらいあるのか。感想を見てダメージを受けた時どう立て直すか。
今の時点で、好きなエピソードが省かれる可能性に焦ったり、「ポップこそ真の主人公、ポップの大冒険」とか「老バーンはいいのに真バーンは……」とか「ミストバーンは正体表してから駄目」とか言われそうだな……と憂鬱になったりする有様。
「ダイがちゃんと主人公してるからポップやハドラーも輝けるんだな」「老も真もカッコいい!」「正体発覚から退場まで尺は短いけど、悲哀や余韻が感じられる」といった意見を生み出すような構成、描写になることを願います。
ついダイ大とキン肉マンのクロスオーバーを考えてしまう。
そのたびに「ロビンマスクどうすんの?」という疑問が浮かび上がるのですが、「アタル兄さんどうすんの?」が追加されました。
アタルとブロッケンの戦いぶりに「正義のために戦い、敵に情けをかけるのか。アバンの使徒のようだ」と注目したハドラーが、ナパームコンビネゾン見て「かつてのオレなみに残虐では?」と真顔になる光景が浮かんでくる。
ブロ「アバンストラッシュAやBは敵の胸がAやBに裂けるんだな? あ、ダイならDか」
ダイ「えっ、裂けないけど……」
ブロ「マジかよ。オレと隊長が一緒に技掛けたら『AB』に裂けるけどな。空気抵抗で」
ヒュンケル「AはともかくBはおかしいだろう」
マァム「目を覚ましてヒュンケル、Aの時点で変よ」
世界が違えば物理法則も違うということで。
ロビン劇場にアタル劇場まで追加されたら使徒と魔王軍の意思が「何を考えているんだアイツら……」で統一されてしまう。
ロビンマスクはアバンの知識・経験・技量にヒュンケルの奇跡モードを搭載してパルプンテかけたような男ですからね。そして読者にメダパニかけてくる。
アタルは……何だろう。慈悲をもって相手をぶちのめし心をバキバキにへし折るタイプですが、そういうキャラってダイ大にいるかな。
アリステラは礼儀正しいから「ミストバーンか……風格を感じさせる名だ」とか「勇者ダイ……幼いながらも使命を背負い世界を救おうとしているとは立派なものだ」と初手賞賛。
そんな彼を諭したりちょっとキツいこと言おうとするとマリキータマンが「お前にアリステラの何が分かる!」「アリステラをバカにするなーっ!」と割り込んでくる。
ミストバーンはスプリングマンを鉄くずとかガラクタ呼ばわりしそうなんですよね。
ブロッケンが「オレは元人間だからひどく侮辱されるかもしれねえな。親父や一族のことまで貶すならガツンと言い返さないと」と身構えていたら、厳しい訓練に耐えて超人の力を得たのは素晴らしいと褒められて口を半開きにする。
金属は駄目で元人間は評価するのはキン肉マン側にとっては意味不明ですが、ミストバーン的には譲れない。
ブロッケンなら「バッファローマンのパートナーを馬鹿にすんな! スプリングマンだって猛特訓して強くなったと聞いてるぜ」と擁護するかもしれない。
スプリングマンは「甘っちょろい正義超人に庇ってもらうほど落ちぶれちゃいねーよ」と突き放す。でも実は嬉しい。
『キン肉マン』303話
正直、アリステラの泣き顔が見たいと思ってたんですよ。
故郷の教えが間違っていることを思い知らされて涙する姿を見たいなあとか思ってました。
予想以上にグッときたというかドゴォときました。
泣き顔見たいなんて思ってすみませんでした。
そ、そんなつもりじゃなかったんだ。
強敵であるはずの、強敵でなければならない男が、技掛けられている最中に己の無力さを噛み締めて号泣するなんて思ってなかったんです。
必死に首を振り、力が使えないことに泣き叫び、絶望しながら叩きつけられるのはキツい。
先祖の悲願のために自分も仲間も犠牲にして力を手に入れたのに、先祖の悲願のせいで真価を発揮できず負けるしかないジレンマ。
彼は敵です。
強盗ムーブして用済みになった相手を始末しようとした連中の一人です。
それなのに胸が痛い。
涙と叫びにここまで心を揺さぶられたのは、過去が描かれ、人となりが掘り下げられたからですね。
長い試合だったけど、それだけの尺が必要だったんだな。
最後の技はアタル版マッスル・スパーク。
「不完全」と称することでスグルや完全版の顔を立てつつ、己の立ち位置を正確に見極めているという要素で本人の評価も上げる。
あがくように首を振り、涙をこぼしながら落下するアリステラが痛々しい。
表情描きづらそうなデザインなのにここまで感情を出せるのは業前。
「オレにも使えるはずだ!」
「オレにだってその力がっ! なのに!」
「なぜ使えない~っ!?」
今まで相手の力をコピーして勝ってきた。その能力のおかげで落ちこぼれから救世主へと成り上がった。
本人はそう思っているから、手に入れたはずの力が使えないと絶望するしかないんだな。
パワーアップを体感しただけに、落差も激しいのでしょう。
前回アリステラのことを泣きながら殴りかかる子供みたいだと思いました。
今回幼少時の弱気な表情を覗かせたアリステラを見て、そのように描かれてるんだろうなと感じました。
アリステラは立ち上がり、戦闘を続行しようとするも、倒れ伏す。
フルメタルジャケッツの勝利!
アタルの公式戦初勝利であり、ブロッケンのタッグマッチ初勝利!
おめでとう!
良かった……本当に良かった。
負けていたら間違いなくブロッケンが戦犯扱いされ、貶されるところだった。
活躍しても二世ネタを持ち出されるんだから、負けたらますます二世とつなげられ、駄目になる落ちぶれる酒浸りになると言われたでしょうね。
二世のことを言い出したら、他のキャラも「偉そうなこと言っておきながら将来は……」「立派なこと言ってるけど実は……」にならないか?
そうなると始祖編や現シリーズで活躍してもなんだかなーと思うので、パラレルになってほしいんですよね……。
パラレルと明言されないと二世を読む気になれない。
思考停止できれば楽だと語るアリステラ。
マリキータもそれに同調していた。
アリステラを肯定し続けるマリキータに引っかかっていたので、言及してくれたのはありがたい。
「アリステラを煽って誘導してない?」とマリキータの姿勢に疑問を抱いたのですが、合っていた。
思考停止させようとしていたわけですから。
アリステラが正しいと信じ込んで肯定するのではなく、「間違っていようと悩まないように肯定する!」だったんですね。
何も考えずにイエスマンしてたんじゃなくて、考えてイエスマンしていたと。
アリステラの立場は、恨みを捨てると先祖の悲願が叶わず、恨みを捨てないと星が救えないという非常に難しいものです。
先祖の悲願を放棄するのはアリステラには困難だから、マリキータは強引に叶えさせようとしていた。
他の道を封じるのがマリキータなりの思いやりだったとしても、それで未来がなくなっては元も子もないだろ。
やっぱりマリキータを黙らせないとどうしようもなかったんだな。
思考停止していた二人に考えさせようとしたのがフルメタルジャケッツ。
それは、とてつもなく残酷な慈悲。
ただ倒されたなら、自分達のやり方に疑問を持たずに「オメガの悲願に殉じた」で終われたもんな。
残酷な慈悲とは、胸にストンとおさまる表現だ。
アタルの慈悲はスグルとは方向性が違うという漠然とした感覚を、的確に言い表しています。
「すべてはそこの小僧が言ったとおりさ」
ブロッケンに言及してくれた。
アタルがブロッケンを呼んでよかったと思わせてくれる一言です。
倒れてるのに答えようとするブロッケンは律儀だな。休んどけ。
ブロッケンの言った通り、心の中ではアリステラも理解していた。
勝つだけなら他のキャラでもできたはず。
しかし、アリステラに共感し、自身の体験も交えて呼びかけ、想いを届かせるのは、ブロッケンじゃないとできなかった。
アタルだけだと正論をつきつけて力で止めても、認めさせるところまでいかなかったかもしれない。
ブロッケンが感情でぶつかり、力を見せたことで、下地を作ったのではないでしょうか。
ブロッケンは試合前も試合中も格下の小僧扱いされ、実際に未熟さも見せた。
そんな彼が復讐に燃えた過去を語り、相手を想って目覚ましい力を発揮したから、「恨みを捨てることで未来が拓ける」という主張に説得力が伴ったのでしょう。
「オレの慈悲などスグルに比べればまやかしのようなもの」
「結局オレは自分の罪滅ぼしのために、慈悲の真似事をやっているだけの欲深い男だ」
前回「マリキータへの慈悲は?」と思ったので、完璧な慈悲の体現者のように振る舞わなくて安心した。
読者から指摘・批判されそうな点に自分から言及するあたり、隙が無い。
落ち度や欠点を自ら認めることで、敵から糾弾されても「その通りだ」で返すことができ、弱点にならない。
ここまで強さを見せつけておきながら、「お前はオレと違って私利私欲で動いてはいない」と相手を認めるのも、同じく隙が無い。相手を評価することで自分の評価も上げていく。
恐ろしいのは、自分の慈悲をまやかし扱いしたことで、殺意の高い技を繰り出してもツッコみづらくなったことです。
エグい技を叩き込んでも「スグルには及ばないって言ってたもんな」で済んでしまう。
それにしても、胸に大穴が空いて地面に転がってるマリキータ、オメガハンドの指がちぎれてボロボロのアリステラ、胴体穴だらけでざっくり抉れてダウンしているブロッケンに対し、平然としているアタルは一体……。
「もう一戦いけるぞ」みたいな顔してやがる。
途中で「アタルは力を奪われ負けるために出てきたのか?」とハラハラしたのがウソのようだ。
あの時は負けるかもしれないと悲観して申し訳ありませんでした。
終わってみるとひたすら強かった。
また、ブロッケンも重要な働きを見せました。
アリステラが落ちこぼれだった過去を語り、読者も「オメガのキン肉マン!」「主人公じゃん!」と乗ってきたところで、ブロッケンが「オメガのキン肉マン」を「復讐に囚われている青年」に上書きして主人公補正を引っぺがし、ひっくり返した印象を受けます。
マリキータに対してもロールシャッハ・ドットでデバフかけてくるのを血盟軍効果でバフに変換するのが強かった。
これからアリステラはどうするんだろう。
アリステラの非道な所業をスルーして主人公と持ち上げる見方にはついていけなかったものの、作中で違いを指摘され、本人も道を見つめ直した今、オメガのキン肉マンとなることを望みます。
『完璧超人始祖編』67話・68話
ウォーズマンがいいこと言ってます。
正義超人陣営のメインキャラの中で一番常識的な優等生かもしれない。
敵討ちのため死ぬつもりで戦うのではなく、生きるため、大切な命を守るために戦う。
その命の中には今闘っている相手、ポーラマンも含まれている。
ウォーズマン、マジでいい奴。
守るべき命の中には己を攻撃してきた相手も含まれている、的な姿勢は『1000円ヒーロー』の刃を連想します。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「>バランの末路~」の方
最期と対比させて考えたのは今回が初めてですが、「バランがまとめて消し飛ばした者達の中に、誰かにとっての『ダイ』や『ソアラ』がいただろうな」とは思っていました。
仮にバランが生存した場合、立場も描写もかなり難しいものになっていたでしょうね。
ハドラーにも同じことが言えます。
最期の瞬間自分のことを悪魔と称したのは、過去の所業の残虐さに気づいたためではないか等、色々考えてしまいます。
本人がどう向き合い答えを出すのか、知りたかった気持ちもあります。
>改めて思うと、バーンの存在も結構儚いものですね。
負ければどうなるか知っていたはずで、それでも信念を曲げずにいたわけですから、敗北して全てを失おうと、評価が一転しようと、受け入れねばならないんですよね。
個人的には、評価が分かれ、様々な反応を示すと見ごたえがあって面白いと思います。
「ヒャッハー、バーンの時代は終わったぜー!」と調子に乗る者、悲しみ惜しむ者、冷静に今後の立ち回りを検討する者、新たな地上破滅計画を練り上げる者、ダイの力に怯える者などなど。
評価が一転しようと受け入れねばならないと述べたものの、全員が一斉に掌を返して唾を吐くのは正直あまり見たくありません。
メッセージありがとうございました!
竜魔人ダイにぶちのめされる封印解除ミストバーンが見たかったので書いた話です。
以前サイトに掲載したのは秘法解けたバージョンだったので、今回は解けないままで。
『バトルオブ~』と書くと『ざくざくアクターズ』の超強敵BGMを連想します。
バトルオブマ〇〇〇やマ〇も好きですが、一番はア〇〇ー〇です。『アグナモニタ』が大好きなので。
始祖竜達と戦う時に流れるアレンジもカッコよかった。
破壊王ティムールが何気に好きなんですよね。
「うわ、チンピラみたいな台詞。自分は強いとうぬぼれている小物だな」と甘く見ていたら予想よりはるかに強くて「適正レベルより大幅に上じゃなかったらボコボコにされてたぞこれ……」と焦りました。
簡単に小物認定してはいけないと思いました。
『キン肉マン』で「好きな技」は地獄の断頭台とかナパーム・ストレッチとか天道羽根抜刀を破ったベルリンの赤い雨とかアトランティスの最初で最後のタワーブリッジとか色々あるんですが、「衝撃を受けた技」部門をナパームコンビネゾンが作り出しました。
好きなキャラ二名が力を合わせて必殺技を繰り出す展開にワクワクしていたら凍りついたのは初めての経験かもしれない。
相手を救いたいという、熱く優しい心から繰り出された技の殺意が、殺意が高い……!
もっと破壊力の高い技は他にあるでしょうけど、慈悲を込めてぶっ放したことに衝撃を受けた。
実際は死なないように加減しているかもしれないけど、殺す気にしか見えない。
『キン肉マン』を読んでいると様々な方向に揺さぶられるというか、振り回される感覚を味わえますね。
私はついていけるだろうか、『キン肉マン』の世界のスピードに。
しょっちゅう振り落とされて「ちょっと待って」と叫んでる気がする。
詳しくは以下の感想で。
『キン肉マン』302話
フルメタルジャケッツのツープラトンを楽しみにしていました。
強くてカッコイイ技になることを期待していました。
期待通り、どちらの要素も備えていました。
問題はそれら以上に殺意の高さが印象に残ることです。
応援しているコンビが必殺技決めて目を疑ったのは初めてです。
途中までは「いけー! ぶちかませー!」と応援してたんですよ。
決まった光景を見て「……え?」となりました。
分かり合おうとする姿勢を押し出していたから「すでに威力は十分だから、ブロッケンを加えることで高すぎる破壊力を調整するのかもしれない」と思ってたんです。
そんなことはなかった。
もっとエグい技は他にもあるでしょうけど、慈悲の大切さを説き相手を救おうとする流れで繰り出されたので思考が停止しました。
まずマリキータを倒さないとどうしようもないのは事実。
アリステラへの批判を遮断し、彼が揺らぐたびに呪われた道を進ませようとするマリキータを黙らせないと説得は不可能です。
手加減して倒し損ねても二人とも破滅へ向かうだけ。半端な技を仕掛けても無駄でしょう。
それは分かるけど……。
回転を加えることは考えた。
胸が裂けて「AB」が刻まれるのも、候補の一つとして予想はした。
裂けた胸をコーナーポストに叩きつけるのは予想できてたまるか!
頑丈なマリキータだからモズの早贄にならずに済んだけど、耐久力低い奴がくらったら太い鉄柱が心臓貫通して串刺しになるぞ……。
リング外に落下して転がったマリキータの姿に「そ、そんなつもりじゃ……」と狼狽えました。
「アリステラの背中押して退路断つのやめろよ」「チンピラみたいな台詞で相手を見下すのはどうなんだ?」と腹を立てましたが、反省して態度を改めてほしいと思ったのであって……。
いっぺんぶっ飛ばされて頭冷やしてほしいとは願っても、無残な姿になることは望んでいなかった。
話の流れを踏まえると生きている可能性はあります。
慈悲の心をもって放たれた技ですし、相手の親友を殺して「お前達を救いたい」「恨みを捨てろ」と言っても説得力がありませんから。
……そう思ってるけど、見た目がとにかく惨い。
気絶しているだけであってほしい。
新ツープラトンの衝撃冷めやらぬ中、今回の話を改めて振り返ります。
ただでさえ強いナパーム・ストレッチを進化させる必要はあるのか一瞬疑問に思ったものの、カット不可にするのは大事か。
角度を変えて頭から落とすか、回転させて胸を叩きつけると予想したんですよね。そのまま落下するとブロッケンが下敷きになるので。
答えは後者でした。着地地点が予想外だっただけです。
回転を加えることで威力を増すだけでなく、敵の方向感覚を狂わせ抵抗を封じる。
なるほど合理的だと納得しかけた瞬間、マリキータの胸にAとBの文字が。
空気抵抗でそうはならないだろ! まあいいか。
敵の胸に自分達のイニシャル刻む兄さん、意外とノリノリだな。
アタルのAとブロッケンのBが刻まれるのは予想したけど、Aの上にBが重なって模様みたいになると思ってました。
相合傘みたいという感想を見かけて笑った。
そんな血なまぐさい相合傘嫌すぎる……。どれだけ猟奇的なバカップルだよ。
マリキータがアリステラへの友情をアピールするなら、フルメタルジャケッツはそのマリキータを黒板代わりに二人の絆を書きなぐる。
ロールシャッハ・ドットで相手の顔を浮かべたり秘密のサインを映したり、必殺技で二人のイニシャル刻んだりしてやりたい放題。
敵の体を何だと思ってるんだ。
カットしようとしたアリステラが弾かれ、フルメタルジャケッツのツープラトンが炸裂!
その名も、ナパームコンビネゾン!
※相手は片翅を切られて、飛んで逃げづらい状況です
・二人で手足をガッチリ固めて動きを封じます
・回転を加えて方向感覚を狂わせ、抵抗を防ぎます
・空気抵抗により胸が裂けて掛け手二人のイニシャルが刻まれます
・カットに入った敵のパートナーも弾き飛ばします
・回転しながら二人のパワーと三人分の体重を乗せて裂けた胸の中心をコーナーポストに叩きつけます
あ、あの……。
慈悲の心どこいった。
見れば見るほどえげつねえ。
少しタイミングがズレれば味方が鉄柱に激突する、恐ろしく危険な技をきっちり決めたのは信頼のなせる業でしょうね。
これくらって喋れるだけでもすごいよ、マリキータ……。
交代のタッチをするのは根性あるのですが、試合の権利がいつマリキータに移っていたのか分からず、少し混乱しました。
マリキータがアリステラに呪いを遺しそうで不安だったものの、そういうわけじゃないようで安心した。
アリステラを肯定するのは相変わらずですが、今までみたいに破滅へ背中を押す感じではなく、違う道を選んでもいいと言ってるように聞こえる。
それをもっと早く言ってほしかった。ブロッケンの奮闘で考えが変わったなら納得できる。
これまでの呪いを強化するような言動の数々は、友情が行き過ぎただけだったのか?
何者かに誘導されたわけでもなくまずい方向へ進ませたのなら、そっちの方が厄介な気がする。
ブロッケンもとうとう限界か。
普通に考えれば敵のツープラトンをくらい続けたせいですが、コンビネゾンの反動が大きいんじゃないかと感じてしまう。
「本当にここまでよくやってくれた!」
そう思う。
「オレの想定していた期待を遥かに上回る十二分の働きを、お前はここまで見せつけてくれた!」
同じように思われた方はきっと多いはず。
キン肉アタルという人気も実力もトップクラスのキャラが登場したんですから、当然試合も彼の見せ場がメインとなり、ブロッケンはサポート担当で終わると思っていたんですよね。
ガッツリ成長や活躍が描かれたのは嬉しい誤算でした。
「成長したんだな……ブロッケン」
眼差しと言葉が優しい。
あの厳しいアタルが、ここまで温かさを露にするとは。
尊敬する男からの何よりの評価に、よせやいと返すブロッケン。照れてるな。
ブロッケンいわく「求められた仕事をしたまでのこと」。
マリキータ退場とともに脱落というのは予想通りですが、内容は期待と予想を上回りました。
最高に頑張ったよ。
わざわざリング外までゴロゴロ転がって休む姿がシュール。
タイミングよく退場するところまで含めて、自分の役割を果たしました。
ここからはアタルとアリステラ、一対一の闘いになります。
アリステラが闇の力に目覚めたらどうしようと心配していたんですが、そうならないみたいですね。
もはや引けないアリステラだが、自分が間違っていることにも気づいている。
倒して止めるしかない。
アタルの言葉は穏やかですが、相手の目の前で親友の胴体コーナーポストにブッ刺してシームレスに諭すのは、その。
犠牲にしてきたものを叫びながらアリステラは攻撃を仕掛ける。
家族、故郷、仲間、親友、己の人生。
自分だけでなく他者が犠牲になったから他の道を選べないんだろうな。
引っかかったのは故郷も挙げたことです。もはや星の救済を捨てているのか?
列挙しながら攻撃し続ける様は、子供が泣きながら殴りかかっているように見える。
「それでいい」「このためだけに」と繰り返すのも、必死に自分に言い聞かせているようです。
もう見ていられないのでアタルは早くアリステラを倒してくれ。
そんなやり方では駄目だと、ブロッケンが激情で揺さぶってからアタルが正論と実力で知らしめる。冷静で的確な布陣です。
ブロッケンがいなかったらアタルが淡々と間違いを指摘し続けて、いたたまれない空気になっていただろうな。
アリステラに捕らわれ落下しながらもアタルは落ち着いている。
アリステラは苦労してきて、痛みを知っていて、優しさもある。
しかし活かす方法が間違っている。
それは確かに。
もう少し方向が違えば、オメガのキン肉マンと心から呼べただろうに。
アタルの業火の迫力が……!
ガッチリ捕まってたのに普通にクラッチ切って逆に首に足絡めるの、強すぎませんか。
アリステラの精神がガタガタになってるから外せたのかもしれない。
口数少ないアタルが、珍しく言葉を尽くして破滅へ向かうアリステラを止めようとしている。
まぎれもなく慈悲のなせる業なんですが、ナパームコンビネゾンがあまりにも強烈で言葉が頭に入ってこない。
といっても、アタルをサイコパスだのなんだの茶化すのも躊躇われます。
一部の要素を強調して貶されたり茶化されたりしたらいい気分はしないからな……。ここから二世の境遇になるとは考えづらいのに負の要素を延々引っ張られるブロッケンとか。
相手を救いたいと願うのと、その相手に必殺技をぶち込むのは矛盾しないんですよね。
『キン肉マン』はリング上で力と技をぶつけ合えば心が通じることも多い世界ですから。
話し合いで解決できる状況じゃないし、強力な技を使っちゃ駄目なんて言ったら戦いようがない。マイルドに見える技も大怪我してもおかしくないものばかりで、やりすぎかどうかの境界は曖昧です。
それはそうと、殺意が高いと言われれば否定できない。
「心臓病のフェニックスにこんな技を使うつもりだったなんて」という声もありますが、あの時点では知らなかったのでは?
そもそも心臓に爆弾抱えていようが健康だろうが関係ない破壊力に見える。
擁護してるのか違うのかよく分からない意見になってしまう。
アタル兄さんは厳しさの中に優しさを秘めた人だと思ってますが、厳しさの層が分厚い。
慈悲を発揮しつつぶちのめすので隙が無い。
そんな彼が厳しさ控えめで接するブロッケンはすごいな……。
序盤の無言ビンタ以外気遣われたり褒められたり、優しさばかり向けられている。
ブロッケンは強敵との激闘や過酷な訓練に果敢に挑むタイプですから、厳しくする必要がないのか。
『完璧超人始祖編』65話・66話
ロビンの仇を討つためウォーズマンが奮戦するも、ピンチになってしまう。
ロビンを慕い尊敬するあまり、ロビンの幻影に惑わされてないか?
復讐のために目が曇るなんて、かつてのブロッケンや今のアリステラみたいだ。
それじゃ勝てないよ……。
尊敬するのはいいけど、呑まれないようにしてほしい。
……偉そうなこと言ったけど、自分の師匠が回転しながら鳥取砂丘に埋まったら気になるし引きずるよな。ごめんウォーズマン。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
今ブロッケンがめちゃくちゃ輝いてるから、この後駄目になると言われるとキツい。
いくら頑張っても、活躍しても、つながるかどうかもわからない未来の話を取り上げて貶されるのは気の毒です。
二世を持ち出して悪く言われるのはネプチューンマンもか。「老害マン」って何やらかしたんだ……。
二世を読んでいない状態であれこれ言わずに確かめるべきですが、無印のキャラ達が鬱な方向に向かう話を読むのは怖い。
落ちぶれるブロッケン、自分の息子を殺害するアシュラ、老害呼ばわりされるほど迷走するネプチューンマン、ロビンの息子がグレて人間殺し、実は汚いことをしていたカミングアウト……どれも見たくない。
パラレルワールドにしてほしい。無理につなげなくていいです。
王位編から何事もなく過ぎるか、始祖編が発生するかでルートが分岐。
ブロッケンは前者だと未完の大器のままだが、後者だと成長イベントを経て「オレはやるぜオレはやるぜ」から先へ進めるということで。
>「>知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない~」の方
もしかすると、勇者以上に逃げられないかもしれません。
そう考えると大魔王も楽じゃないと思いそうになりますが、力でねじ伏せてきた者が力で滅ぼされるのは因果応報と言えばそれまでです。
>「人生のツケ以下略」
改心や勝ち逃げ等を除いた悪役の大半が当てはまる気がします。
その台詞をぶつけられたザボエラは言うまでもなく、発言者のミストバーンもそうですし、バーンにも言えます。
強引な言い方をすれば、かつて一国を消し飛ばしたバランが、広範囲を吹き飛ばす爆弾のせいで亡くなったのも、過去の所業と対応しているかもしれません。
ハドラーやバランを捨て駒扱いしたから読者としても「そんな提案却下だ却下!」で済みますが、もし、仮に、部下達を厚遇していたら、読んでいてどんな感想を抱くか気になります。
「部下に優しくても地上を消す奴に従うのは……断ってくれてよかった」「今まで地上の平和のために戦ってきたんだもんな」という安堵が大半を占めるでしょうけど、惜しむ気持ちが湧いたかもしれません。
切り裂かれてから絶命するまでの間、彼が何を想っていたか気になります。
もっと言えば、光を凝視しているところから心境を知りたいです。
メッセージありがとうございました!
『キン肉マン』301話
あのマリキータマンが理解に苦しんでいる。冷や汗流してる。
内面が見えなかったマリキータが、アリステラ以外の話題で感情を見せるようになってきた。
解釈できずにいたら教えちゃうのかよブロッケン。全身がミシミシいってる状況でか。
まあいいか、解説は大事だ。読者のためにも。
Lの陣形の意味は『最後まで望みを捨てずに闘え』。
・せっかくの秘密のサインを自分でバラすなんてバカ
・やられていくだけの仲間に送る最後の言葉じゃないか、見捨てたも同然
マリキータがこの二点をツッコんだ。
一つ目は別に構わないでしょう。バラしたところで不利になる情報でもない。……最初から口で言えばいいなんてツッコんじゃいけない。
二つ目は大事な部分です。
それにしっかり返答することでフルメタルジャケッツの株が上がります。
・勝負を捨てるな、ではなく望みを捨てるな
・アタルとブロッケンの望みは、恨みに生きる虚しさをグロリアスの二人に気づいてもらうこと
「オレの」じゃなくて「オレたちの」と言っているのがいいですね。
アタルが考えを表に出さないからブロッケンが彼の分まで喋ってくれます。読者に優しい。
それはできないと言うマリキータに、できると断言するブロッケン。
勢い任せだけど彼はそれでいいと思います。理路整然と論破するのは求めてない。
「復讐なんて虚しいからやめろ」という台詞はありがちですが、安易な印象を与えるか、説得力を持つか、発言者と相手の状況によってかなり変わりますね。
復讐と一口に言っても、『キン肉マン』だけ見てもブロッケンかアリステラかロビンマスクかで肯定したくなる度合いが全然違うからな。
ブロッケンも己の復讐や立場に言及した。
そうなんですよね。
ブロッケンも一族の誇りを背負ってきた男です。
アタルに諭された場合「お前は使命や責任から逃げたくせに!」と言い返せるけど、ブロッケンには通じないんだよな。
そして、先祖から託されたか否か、積み重ねられた年月などは違うけれど、復讐に燃えたのはアリステラと同じ。
そんな彼は仇であるラーメンマンに教えられた。仇本人が復讐者に諭すのはどうかと思うけどそれはいったん置いておこう。
「そんなものだけで生きていちゃ……オレ自身の未来はない」
「そしてオレの未来がなければ、一族の未来もないってな」
うわラーメンマンの反応超見たい。
自分が惨殺した男の息子がこんなこと言うのはどんな心境なんだろう。
アリステラに対して気になっていたことをぶつけてくれた。
様々な方向から代弁者となってくれる男だ、ブロッケン。
使命だ責任だというけどアリステラ自身はどうなんだ、重荷を背負い込んで突き進んで潰れたらオメガの人々はどうなると思ったんですよね。
使命を果たすというのは破滅しに行くことじゃないもんな。
アリステラに「復讐はやめた方が……」「そのまま進むと破滅するぞ」と思うのは、星が滅びそうな状況で復讐を優先しているからですね。
まずは星の危機に対処しないといけないはずなので、恨みを捨てろというアタル達の言葉に説得力が増します。
仇を倒して帰ったら星が滅びてました、なんて事態になったら彼も民も未来はない。
アリステラの未来を想うブロッケンが再び輝き、その力に驚愕するアリステラとマリキータ。
主人公側の力に「何だこの力は!」するお約束の展開に興奮しかけたところで思わず「おい……」と言いたくなった。マリキータに。
まだブロッケンを雑魚扱いするのか。この期に及んで。
その「ザコ野郎」相手に二人がかりで何度も攻撃くらわせておきながら倒せずにいるのはどいつだ。
リーダーの右腕みたいな顔をするならば、チンピラめいた言動は慎むべきでは。
アリステラの評判まで悪くなったらどうすんだ。
恨みを捨てた者の力を見せることが、今のブロッケンに課せられた最大の仕事。
ブロッケンが役割を自覚した!
己に課せられた仕事は絶対に遂行する責任感が彼の魅力だとアタルも言っていた。
特殊な技は使わず、湧き上がる力に任せて強引に両腕を抜く!
そのまま二人まとめてジャーマンで投げる!
さらにマリキータの天道羽根抜刀をベルリンの赤い雨で切り裂いた!
最高のタイミング、最高の演出。
カッコいい。
その一言に尽きる。
ブロッケンが最高に輝いてる……。命を燃やしている。
手が燃えているようなエフェクトなのは業火のクソ力だからでしょうか。
私は気づかなかったのですが、斬り上げてぶつけ合う形で迎撃したのではなく、回避しつつ上から叩き切ったのは、この瞬間は相手を上回ったという描写なのですね。
ベルリンの赤い雨は、威力が高いからこそ決め技にならないイメージがありました。
『ボスに即死技は効かない』的な。
実際、序盤で出した時はあっさり止められました。
でも、ここぞという場面で繰り出されれば決まるし、決まればものすごく強い。部位破壊にはこの上なく有効です。
マリキータの翅を片方落としたのは大きいですね。
飛行刺突拘束さらに斬撃と機能豊富すぎるんだよあの翅。
誇りのため、オメガの教えの正しさを証明するため、なおもグロリアスはブロッケンに攻撃を繰り出す。
直撃した……が、ブロッケンは立ち上がる。
オメガ側が恨みにこだわる姿勢を見せれば見せるほど、ブロッケンが燃えるんですよね。
「へッ、おかげで最高に充実している」
満身創痍のはずなのに、笑みを浮かべてやがる。
まさに不撓不屈という実況に同意せずにはいられない。
グレイブヤードスプラッシュ直前の禍々しいエフェクトが気になります。
ひょっとして負の感情を糧とした、新たな力に目覚めようとしているのか?
アリステラだけでなくマリキータの体からもオーラが放たれているのが気になります。
今までアリステラへの友情をアピールしながらもクソ力には目覚めなかったのに、危険そうな力はサラッと発現させるのか。
呪いじみたオーラを見て平然と「ウム、あともうひと押しだ」と言えるアタル兄さんが怖い。あの、相手が闇の力に目覚めかけてる感じなんですけど。
敵が負傷しているとはいえ、ツープラトンを涼しい顔で止めるのもやばい。アリステラもマリキータも汗かいてる。
それにしてもグロリアスは同じ技を繰り返してばかりなような……。
効果的だと判断してやっているのか、単に技のレパートリーが少ないのか、どちらなんでしょう。
肉のカーテンで防御→タックルで分断→ナパームストレッチの仕掛け→合体の流れがスピーディー。
くるか、フルメタルジャケッツのツープラトン。
名前も出ておらず、ここからどんな風に展開するか不明なので、不発に終わることはないでしょう。
次回で決着と思いたいのですが、アオリが不穏。
マリキータが倒されることでアリステラが呪いのクソ力に目覚めるとかやめてくれよ。
新たな展開につなげるとしても、ひとまず試合を終わらせてからでいいよ……。
マリキータは呪われた道を歩むアリステラの背中を押しまくってきただけに、事態を厄介な方向へ動かしそうでものすごく不安です。
ここまでブロッケンが体を張って説得したんですから、無駄になってほしくありません。
アリステラがマリキータを受け止めて二人ともダウンするけど命は助かるとかそういう感じでお願いします!
穏便に一時離脱してほしい。
マリキータマンがオメガ側のロビンマスクとか言われてるから、下手に追い詰めると何が発動するか分からないので……。
『完璧超人始祖編』63話・64話
普通のタワーブリッジでも相手の体をへし折ることができるのに、さらに威力が増した。
サラッと命を奪ったと言ってますね。
初期は命が軽かったからなぁ。ギャグみたいな勢いで大量に死んでた記憶が。
ロビンの新技でもネメシスを倒せず、逆に窒息死か両腕をもがれそうになる。
そんな姿を見たくないと叫ぶスグルに対し、ロビンは命に代えてもネメシスを倒すと宣言。
覚悟決まってんな。
素直にカッコいいと思いつつ、「ベテランの実力派」にフフっと笑ってしまった。本人は自分のことを「若さゆえの爆発力には欠けるのを知識や経験で補うベテラン」と思っているけど、実際は若手以上にめちゃくちゃしやがるので。
自分の体に多大な負担を掛けながら追い詰めるロビンだったが、ネメシスにとどめを刺されてしまう。
落下しながらウォーズマンに語りかける場面はいいシーンだと思うと同時に、「復讐の道具からよき弟子とみなすまでの変化を描いてくれていたらなあ……」と思いました。
敗れたロビンに「きさまのような男こそ完璧超人として生まれてくるべきだったのだ」と語るネメシスに「敵への敬意か?」と感心しかけたものの、下等超人の割には頑張ったというニュアンスなので違うようです。
その後ロビンの体を投げ落としたので好感度ダウン。
仲間に死体蹴りしたグリムリパーよりはマシですが、傲慢な男だ。
ネメシスに対する怒りが湧き上が……ちょっと待っておかしくない?
回転しながら落ちたってそんな埋まり方しないだろ。
「現在ロビンは鳥取砂丘に埋まっているらしいけど、どうしてそうなったんだ」と疑問に思っていたら予想外の解答だった。
てっきり、敵の技によって叩き込まれたのかと……。
ウォーズマンの戦いが描かれるのにロビンのダイナミックな埋まり方が頭から離れない。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「人が排除しようとする~」の方
ハッとしました。
ダイ大で異質な存在と言うと異種族を連想しますが、同じ種族でも思想が違うだけで当てはまってしまうことが頭から抜け落ちていました。
後者も別の方向で厄介です。
外見や身体能力といった分かりやすい差異があるならば最初から距離を置くでしょうけど、下手に近いと反発や抵抗感が強まりそうです。
バランとソアラの行動は人間同士でもまずいんですよね。
王族というだけでも厄介なのに、種族の違いが絡むことで難易度が跳ね上がります。
身分を理由に、何もかも我慢しろ、犠牲になれとは言いませんが、もうちょっと慎重に……と思ってしまいます。
上手い立ち回りを求めたところで二人には困難だと分かっていますが、最終的に一国が消し飛ぶ事態になってしまったので。
竜の血で力を得る展開は珍しくなく、バランも行ったばかりなのに、ぎょっとしました。
言い出したのが幼く見えるダイだからかもしれません。
>ハドラーの凄い所って~
あ、確かに。
脅しても言うことを聞かず、そのまま引き渡される可能性もありました。
出世欲がどういう方向に働くか、ある程度思考や行動を把握していたから賭けに成功したのでしょうね。
ザボエラの一番の理解者であったと言えるかもしれません。
>結局バーンは神に復讐を謳いながら~
仰る通りです。
力で押さえつける神々のやり方は間違っていたと思いますし、バーン達が同じようにするのも無理はないと感じますが、結果を見ればより強い力に潰されて終わりました。
いくら強くても力で敵を排除し続けるだけでは限界が訪れるでしょうから、別の方法を発見し、地上と魔界の関係が変わることを望みます。
>ネガティブな~
真面目に考察された結果ですから、お気になさらないでください。
私もそういう方向で考えることが多いので。
マイナスに考えてしまう要素が各所にあるのは確かです。
メッセージありがとうございました!
『キン肉マン』299話
アタルの優しい言葉と眼差し、止まれないアリステラの悲痛な表情などで燃える一方、マリキータとブロッケンにツッコミが追い付かない。
ブロッケンの扱いが……。
せっかくカッコよく決めて見せ場が来るかと思ったら、攻撃が当たらず反撃くらってダウンってひどくないか。
吐血したけど少ししたら普通に立ち上がるし、流れ作業みたいにやられて復活。
もう少しカッコよさを持続させてもいいだろ……。
しかもさりげなく発光してる。
ブロッケンを活躍させたいのかそうでないのか分からん。
すぐ不利になったり有利になったり、望む展開に持ち込みやすいキャラなのかもしれない。
ブロッケンの安定感の無さに若干「つ、ついていけねえ」と思いましたが、マリキータマンはそれを上回る。
・アタルはアリステラを罵ってないのに罵ったと言い出す
・飛行能力だけでなく棘を備え、相手を拘束することも可能という反則的な性能の翅
・ブロッケンを恥ずかしい姿勢に固めて落としやがった!
・アリステラの思考を誘導してないか?
分からない。何も分からない。
気を取り直して、最初から見ていきましょう。
シャイニングウィザードだ! かっけえ!
好きなんですよね、名前も見た目もカッコいいので。
アリステラの台詞をぶった切りながらの一撃、無慈悲。
アリステラの指から血が迸るのが痛々しい。
手に入れた力が通用しないことに動揺を隠せないアリステラ。
彼を穏やかに諭すアタルはカッコいいんですが、真弓の姿を映すのは説得力が大幅に下がるのでやめてほしい。
アタルも昔はソルジャーチーム襲撃して雪山に放置する程度には慈悲が無かったんですよね。
スグルの影響で優しさが芽生えたんでしょう。
マリキータがカットに入り、止めようとしたブロッケンがウィングラッピングシャットからマリキータデッドリーライドの餌食に。
ゲーッ、何だその体勢!
相手の腰・股関節等を効率的に破壊する完成度の高い技ですが、見た目が凶悪。
この技でブロッケンが終わらなくてよかった。
敬意を抱いた相手に出す必殺技らしいのですが、マリキータはブロッケンを舐めてましたよね。それだけ焦っているのかな。
ブロッケンはちゃんとタッチして交代したのにマリキータは怠ったため無効とされましたし、周りが見えなくなっている。
それにしても翅が便利すぎない? 多機能だし手軽に必殺技まで繋げられるし。
「何も知らないお前らごときが、アリステラをこれ以上罵るなーっ」
罵ってません。
ろくに知らないくせに偉そうなこと言うなというのは、この場面だけ見ればその通りなんですが、ロールシャッハ・ドットで知ったようなこと言い出す貴方に言われても……。
リーダーの右腕を気取るならば、ひたすら肯定するのではなく諫言も必要だろうに。
側にいるマリキータが背中を押しまくるから、アリステラも止まれなくなったんじゃないか?
そもそもアリステラが焦ってるから何が必要か答えただけでしょう。
アリステラが精神的に弱っている。
マリキータに縋りつく姿が痛々しい。
あれほど威圧感のあった表情が弱気に……。
感情を描きにくそうなデザインなのに表情の変化でしっかり見せているのがすごいな。
だからこそ、内面が分からないマリキータが異質に感じられる。
「そんなただ都合のいいもんなんてあるかよ」
ブロッケンの至極真っ当なツッコミ。必殺技くらって血を吐いたのに元気そう。
「特殊体質で無敵の力を吸収して邪魔者排除して神越え完了悲願達成」で済むはずありませんよね。作中で指摘されると安心します。
アタルだけでなく、ブロッケンの体も光を帯びる。
さりげなくクソ力に目覚めてる……!
話の流れを考えると、敵への慈悲も含まれていて真髄を発揮できる状態ですよね。
アリステラはアタルに敵わず、ブロッケンまで力に目覚めては、オメガ・グロリアスの勝ち目は薄い。
恨みを捨てねばならないと理解したはずのアリステラだが、無理だと切り捨てる。
薄々察しながらも否定せざるを得ないのは辛いな。
アタル達の「恨みを捨てろ」という主張は、それだけだと一方的に聞こえるけど、オメガ側に星を救うという目的がある以上そう言うのも当然なんですよね。
救うための力が恨みのせいで発揮しきれないんですから。
マリキータがきなくさくなってきた。
アタルの言葉を罵りと認定して遮断しようとする。
アリステラがどういうことだと困惑する様に、マリキータがいい加減な情報を吹き込んだ可能性がちらつく。
そして、マリキータの問いかけが、恨みを捨てるなんてお前にできるわけないと言っているように聞こえる。
復讐に囚われているアリステラの目を覚まさせるどころか、曇らせようとしてないか?
アリステラが止まれないのは自分の意地やコンプレックスだけでなく、先祖の悲願、仲間の心情など、他者の存在もあっての台詞でしょう。
それならば同胞であるマリキータがフォローすれば踏みとどまれそうなのに、オメガのため、アリステラのためと言いつつ破滅へ進ませている。
裏があってほしくないけど、善意でやっているのも問題です。
何か企んでいる方がマシかもしれないんですよね。悪意も自覚も無しに追い詰めている方が恐ろしい。
アリステラが自分で止まれないのなら、アタルとブロッケンが止めるしかない。
ツープラトンで決めてくれ。
『完璧超人始祖編』57話・58話
ハリケーン・ミキサーからの追撃!
グリムリパーが敗れたか。
いいヒールだった……と言いたいところですが、まだ終わらない模様。
動揺を見せたため底知れなさが薄れたと思ったのですが、再び「何かある」と感じさせる言動を見せる。
大ダメージを受けたはずなのに平然と立ち上がり、笑みまで浮かべるとは。
敗北すれば自害するのが完璧超人の掟。
しかし、グリムリパーは「自分を倒したバッファローマンに敬意を表する」という理由で、己にとどめを刺させようとする。
やめたほうがいいって。絶対何か企んでるよ。
キン肉マンも殺害を止めようとする。
「それをやったら、おまえがますます遠くへ行ってしまう気がして」
こういう切ない台詞がキン肉マンの口から出るとは思わなかった。
スグルやテリーの制止を振り切り、バッファローが手を下す。
正義超人達の想いは彼に届いたはず。
友情が失われていないからこそ、バッファローマンが踏み出した気がしてならない。
友に背負わせないよう、汚れ役を引き受けるために。
甘さが命取りになると言う彼自身も、スプリングマンの亡骸を拾い上げてるので、非情になりきれていませんが。
角で貫かれたグリムリパーの表情が不気味。
屍を残さず消え去るのも意味深。
やっぱりキルバーンを連想してしまう。
ダイ大みたいに激戦が終わって皆が勝利に沸いている中現れて、まとめて葬らないか心配になる。
正義超人や悪魔超人を下等超人と蔑むネメシスに、ロビンが毅然と反論する。
ウォーズマンもポーラマンの前に姿を現し、次は超人師弟の闘いです。
実力者のネメシスと互角に渡り合うロビンマスクはさすがだ。
問題発言や行動に気を取られて忘れがちだけど、正攻法でもかなり強いんですよね。
と思った直後にアイス・ロック・ジャイロ繰り出しやがった!
アノアロの杖で火属性、アイス・ロック・ジャイロで氷属性と、属性攻撃が豊富ですね。
ロビンマスクとマリキータマンが戦ったらどうなるんだろう。
……読者の脳と睡眠時間が溶けそう。
傲慢なネメシスもロビンマスクの実力を認める。
そう、真っ当な攻防でも十分強いんですよね。
いつ斜め上にかっ飛んでいくか予測不能なだけで。
次回は完璧超人が他の超人を下等と見下し、下界との関りを断ってきた理由が語られるようです。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「コラボ小説は~」の方
すみません、現時点では何とも言えません。
クレヨンしんちゃんの方は厳しいです。
読み返すと、
・基本ギャグとはいえ、さすがに何でもアリすぎでは?
・キルバーンの描写、特にミストとの関係
の二点が引っかかります。
再掲載するならば修正したいのですが、これらを変更するとなると展開や結末も大きく変わりますので、どこからどう変えればいいのか分からなくなっている状態です。
メッセージありがとうございました!
最近『キン肉マン』読んでいて、敵や違う陣営のキャラに熱さを感じることが多いです。
始祖編のアトランティスやスプリングマンなど悪魔超人がカッコいいし、サタン編のアリステラは仲間との絆、敵への敬意や礼儀を持ち合わせていて好感が持てる。
それは大歓迎なんですが、主人公や主人公陣営より立派だとか主人公してるという持ち上げ方は個人的に苦手です。
他の作品の、悪役だけでなく主人公の親友やライバルに対しても当てはまることです。
「まるで主人公みたいだ」なら自分もしょっちゅう思うし「カッコいいよね!」と共感するのに、「〇〇こそ主人公、主人公より主人公らしい」には苦手意識抱くのは何故なんだろう。
悪魔超人達が熱さを見せるようになったのは正義超人の影響も大きいのに、それを無視して悪魔超人の方が漢気あるかのように語るのは引っかかるんですよね。
あれほどカッコよかったアトランティスも、ロビンマスクとの戦いがなかったらマーリンマンに一方的にやられていたでしょう。
現在闘っているアリステラも根っからのクズでないことは確かで仲間想いだけど、他所の星に攻め込んで邪魔な相手を始末しようとしているのに善良なヒーローとみなすことはできません。
『キン肉マン』に限らず、「独善的な正義側より悪側の方が~」ネタは共感できる時もあるんですが、やりすぎるとアレなんですよね。
悪役を持ち上げがちなので気をつけます。
『キン肉マン』297話
アタルが淡々と敵を倒そうとするから、高い実力と相まってボス属性ついてませんか?
そのせいでアリステラが挑戦者側に回って、フルメタルジャケッツには不利な状況になっている気がする。
マリキータマンが助けようとするのも、それがきっかけとなって不発に終わる展開も予想していましたが、そういう助け方とは思ってなかった。
ギリギリで飛び込んで下敷きになって重傷負ってアリステラが「マリキーターッ!」とパワーアップするとばかり。
普通に喋りながら受け止めようとしているのがシュール。
そんな余裕があるなら空中で妨害できるんじゃない?
ブロッケンはもう少し描きようがあるのでは。
いちいちカットすると試合が進まないとはいえ、せめて止めようとして振り切られるなどの描写があればなあ。
一部の感想で空気だの無能だの役立たずだのひどい言われようしてる……。
決着ついてないのに役立たずとか噛ませ犬認定するのは早すぎると思います。
自分の指を引きちぎって脱出するアリステラは熱いですね。
パワーが増してもクラッチは外せない。
アリステラの覚悟を示し、アタルの格も落ちない。どちらも立てる描き方です。
仲間を死なせないという想いで逆転と書くと主人公みたいだけど、ついさっき「こいつを痛めつけられたくなければクソ力を出せ!」な強盗ムーブかましてた男をそう呼びたくはない。そもそも襲ってきてる最中ですし。
悪役側の身内への情なら、悪魔超人が敵だった頃からとっくに登場してるので、それで主人公認定すると主人公が大量発生することになる。
敵側のドラマに「アリステラマジ主人公!」とか「強い奴がさらに強く……!」と盛り上がる場面かもしれませんが、「なんか違うような……」とついていけなさを感じる。
仲間を想う心でパワーアップしたはずなのに本人は体質のおかげだと勘違いしている様子だし、数字を持ち出すのも神に近づいたと言うのも喜ぶ方向ズレてるし、ウキウキ気分から一転して冷静に用済みになった相手を片づけようとするし、主人公扱いする気にはなれない。
大体神を越えるなんて言い出したキャラが成功したためしがないんだよ!
ほぼほぼ破滅すると思うと、はしゃぐ姿がいたたまれない。
始まった頃はブロッケンとマリキータが先に倒れてアタルとアリステラの一騎打ちになるかもと思いましたが、アタルの方が危なくなるとは。
このままオメガ側がアタル倒してブロッケンぶちのめして終わるのはあまりにも酷い。
ブロッケンが逆転の要となることを願います。
ここで終わったら握力披露しただけになってしまう。
アタルの方も敵をパワーアップさせて終了だと、何しに出てきたんだ……となるので踏ん張ってほしい。
多くの超人の中からブロッケンを選んだ理由を見せてくれ。
『完璧超人始祖編』51話・52話
ディアボロスに対抗してターボとグリムもチーム名を考案。
ジョン・ドウズ。
洒落てるなおい。
グリムリパーは装束が燃えたり動いたり、やっぱりギミック主体の超人か。
華やかで、見ていて飽きない。
どれくらいネタがあるのか、ギミックが無くなっても力を発揮できるかどうかが気になる。
スプリングマンがサラッとバッファローのことを「サイコーのパートナー」扱いしてる。
モンゴルマンとタッグを結成した時は心底悔しい思いをしたらしい。
アトランティスのロビンマスクへの感情や、スプリングマンのステカセキングとバッファローマンへの感情など、「そ、そこまで存在が大きかったのか……」と思うケースが多い。
かつて破られ、強化した必殺技をスプリングマンが敵にぶつけるも、逆にやられてしまう。
ターボメンは「相手の力を増幅させて自壊を促す」という扱いづらい能力を上手く使っていますね。強敵です。
スプリングマンは力尽きたと思われたが……。
「刀折れ矢尽きるとも、“あきらめない心”がある限り、オレは闘い続ける!」
スプリングマン……!
全身ヒビだらけなのに立ち上がるとかカッコよすぎない?
涙出てきた。
アトランティスもですが、スグル達が苦しめられた悪魔超人に「お前……お前……!」と心を揺さぶられることになるとは。
勝ってくれ、ディアボロス!
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「厳しい指摘と~」の方
ええ、難しいです。
自分では冷静な指摘や軽いいじりのつもりでも、傍から見たら言いがかりや悪口みたいになっているかもしれません。
自覚しづらいからこそ厄介です。
かといって言葉を濁し続けたり褒めたたえるだけなのもバランスが悪いですし、本当に難しいですよね。
私も以前ザボエラに対する反応を見て、「被害を受けないようにする姿勢は戦争や兵器開発において必要では?」と思いました。
しかし、「自分だけが」被害を受けないようにするという前提を失念していました。
味方全体の被害を減らすならともかく、仲間を犠牲にして自分一人が助かろうとするなら批難されても仕方ありません。
敵をいたぶるという表現だと不必要に痛めつけると受け取れますし、最低と言われるのも納得です。
ミストバーンは、「人形風情が~→親しくしている相手が腹話術の人形」「体質を侮辱されるのを嫌う→自分もやってる」など、発言が自分に跳ね返ってくることの多いブーメラン体質なキャラですが、忠誠のために身を捧げ己の感情も抑えるからあまり腹が立ちません。
自分に甘かったら「他人には散々偉そうなこと言っておいて……」と反感を抱いたかもしれません。
ダイ大に限らず、卑怯認定基準は難しい問題です。
「それくらいよくない?」「似たようなことは主人公達もやってるだろ」と思っても、ある程度主人公側に甘く判定しないと盛り上がりにくそうです。
「これで手も足も出まい!」と笑われて「くっ、卑怯な!」からの逆転でカタルシスを感じられますから。
「お互い様だよね、仕方ないか」と流す光景を本気で求めているか、それで面白くなるかと言うと……。
>三界の関係は何も変わらず~
そこです。
異種族に対する姿勢と魔界の状況、どちらも明るい方向への変化がないので、読んだ時からずっと心に引っかかっています。
一気に解決しろとは言いませんが、少しずつでも変えていこうぜという描き方だったら希望を持てたと思います。
「光=正義・善、闇=悪」という見方は、話を進めやすくするため必要なんでしょうけど、骸骨戦士という闇の存在が親と呼べるヒュンケルにはもう一歩踏み込んでほしかった。普通の光の闘気使いならばそこまで要求しなかったでしょうね。
マァムは武闘家に転職したためか、「効かなくてもとりあえず殴る」属性が付加されてしまった気がします。
時には非情な決断も下せる切れ者要素はポップが担うことになりました。
ミストに突っ込んだ時の発言は、慈愛担当に言わせるのは明らかにまずい台詞ですよね……。何故よりによって彼女に言わせたのでしょう。
>ヒュンケルだって生まれは~
そう思います。
ただの武器屋の息子だからと悩んでいましたが、ヒュンケルの生みの親は街の一般人です。
二人の師から学び強くなったのはポップにも当てはまることですし、鍛錬に費やした時間や労力、執念を考えれば、使徒の中で最も這い上がったのはヒュンケルと言えるかもしれません。
目的が復讐だったことと終盤の奇跡モードのせいでそういう印象を受けづらいですが。
バランとソアラの過去は、二人が周囲にどれくらい働きかけたかが気になるんですよね。
異種族であっても害を加える存在ではないと訴えたり竜の騎士の伝承を教えて証明しようとしたり、理解してもらおうとして駄目だったようには見えないんですよね。
そういった働きかけなしに受け入れるのは厳しいと思います。一般人でも難しいのに王族ともなればなおさらです。ハドラーの影響で過敏になってる時期ですし。
異種族云々を抜きにしても、いきなり王家の娘がいなくなったら、そっとしておこうとは思いませんよね。総出で探して連れ戻します。
>極度にキャラやストーリーに満点を求めるべきじゃないかなと
そうですね。
キャラクターの行動や物語の展開を批判することもありますが、それだけが目的にはならないようにしたいです。
メッセージありがとうございました!
期間限定で公開されていた『キン肉マン』について軽く述べます。
序盤は下ネタ多めのギャグや絵柄が合わないかも、と思っていたのですが、いつの間にか夢中で読んでいました。
読み始める前は「40巻までなんて太っ腹だな~」と思っていたのですが、40巻を読み終えた後は「やられた……!」と頭を抱えました。続きが気になる。
この後にも名勝負があると聞くと……。
気軽に死んだり生き返ったり死んだり生き返ったり死んだ状態でフリーダムに活動したり簡単に手足や体がちぎれたり数字と計算がおおざっぱだったりツッコもうと思えばできる箇所は無数にある作風なので基本的にスルーしつつ読んでいたのですが、さすがにちょっと待てと言いたくなったところも多々あります。
その中から一部を。
・掌返し激しすぎの観衆
主人公達が不利になったらすぐ罵りだす。
そんな薄情な連中に応援されてもやる気出ないだろ……。
・ウォーズマンにひどいことした印象が薄れてないのにしれっと仲間みたいな顔したロビンマスク
どの面下げて。
ほとぼり冷めてないのに何もなしに仲間化するのは明らかにアウトな所業だったろ。
いつの間にか弟子想いの師匠みたいになってる。
アタルのソルジャーチーム襲撃やブロッケンJr.のレフェリー身代わりなど、味方側のキャラは冷静に考えると結構ひどいことしています。
それらはさらっと流され、ギャグに近いと言いますか、深く追及する空気ではありません。
しかし、ロビンがウォーズマンを復讐の道具扱いした描写は子供を洗脳するような生々しさがあったので、仲間面する前にイベントがほしかったです。
・ザ・ニンジャの順逆自在の術を真似したブロッケンJr.
ニンジャがやっている様子を見て、「なるほど、素早く体の位置を入れ替え技を返すのか。技術や身体能力によってなせるもので、魔法みたいに何でもありというわけじゃないんだな」と思いました。
ブロッケンが披露して「え、ロープで拘束された状態から瞬時に脱出して入れ替わりってそういう技じゃないだろ!?」。
見よう見まねでやった以外の説明はない模様。
直前の説明と納得から飛躍した。
・なんという冷静で的確な判断力なんだ!
ツッコミが追いつかない。
アタルと殴り合いナパーム・ストレッチ使わせた強盗って強くね?
気持ちのいい奴が大勢いるんですが、特に強く感じたのはテリーマン、ブロッケンJr.です。ブロッケンJr.は父の仇を前にしても人助け優先だったので「すごい、登場時からいい奴だ……!」と感動。
改心したバッファローマンやアシュラマンもそうです。
デザインが好きなのは悪魔将軍。軍服と迷彩服のブロッケンJr.とアタルも。
好きな技は地獄の断頭台。シンプルにカッコいい。
ナパーム・ストレッチも捨てがたい。
ベルリンの赤い雨もいいなあ。
気になるのはシルバーマン。悪魔将軍……というかゴールドマンの弟ならきっと強くてカッコイイ必殺技を持ってるはず。
公開範囲の後に戦ったみたいですね。何巻なんだろう。
面白いと思ったのは観戦中の血盟軍の挙動。フフフと笑いながら椅子を並べたり全員手の甲にナイフ刺したり「何? 何?」と思いました。仲いいな。
名勝負だと思ったのは立方体リングでの戦いです。
シリーズボスを務めると思われるチームと第三勢力の戦闘は勝敗が読みづらい。
そこでのブロッケンの奮闘を見ると、現在連載中の話でアタルのタッグパートナーに抜擢されたのも納得しかない。
アタルを庇うために人間になってから敵を道連れにするまでのシーンが熱いです。
ブロッケンの献身や気概だけでなく、ステージギミックや互いの体質を活かし敵を倒そうと工夫する描写も見ごたえがありました。
しかし、公開分で一番好きなのは、別シリーズのアトランティス対マーリンマン戦かもしれません。
アトランティスは以前敵として登場し、悪者らしい外見に相応しい言動・戦い方でスグル達を苦しめました。
「汚いぞ!」「嫌な奴!」と思い、マーリンマン戦が始まった時も「人質利用する奴の戦いなんて今更見せられても」と冷めていました。
燃えました。
お前……お前……!
「大嫌えな野郎」との戦いを侮辱した相手に怒りを見せ、「大嫌えな野郎」の技で仕留めやがった!
ステカセキングの闘いを見て「正義超人のこと認めてるじゃん、悪魔超人のツンデレっぷりを楽しむ展開かな?」と思ったところに、ブラックホールが敵に自害すら許さずとどめを刺したことで「甘い考えだった。簡単に相容れるわけないよな……」と暗い気持ちになり、そこへアトランティスの正義超人への真っ直ぐなリスペクトが効いた。のど越し爽やか。
上げて落として上げた。
主からの命を果たすという決意×好敵手への敬意×大衆が冷たい目で見る中応援してくれる少年!
これぞ勝利への方程式……発揮されるパワーは無限大だーっ!
と叫びたくなります。ロビンマスク風に。
かつて戦った相手を侮辱されて怒る展開が大好きです。
所属する陣営が違うといっそう心を打たれる。
「人質を利用した戦いを誇りに思うの?」と疑問に思ったものの、そこは悪魔超人ということで、卑怯なやり方も含めて勝ったことを誇っているのかもしれない。
もっと単純に、ロビンを弱いと言われたら、彼にせこい手使ってようやく勝ったアトランティスはどうなるんだという話になる。
自分のことを性根が腐っている、対戦相手や観客から罵られて当然と認識しているので好印象。クリーンファイトでロビンに勝ったような顔をされたら盛り上がれなかったかもしれません。
大衆の反応も、かつて卑怯な方法で勝った人物を冷たい目で見るのは当然ですし、そこからいきなりヒーロー扱いされても困る。応援してくれる少年もいて、ちょうどいい具合です。
私の中で、ただの悪党の一人から悪役(ヒール)へと進化しました。
現在アタルとブロッケンJr.がタッグ組んで戦おうとしているので、頑張ってほしいです。
勝ってほしい。
負けたら観客にも読者にも「他の超人を選んでいれば……」と言われそうですから。
ナパーム・ストレッチで落下してくる敵にベルリンの赤い雨ぶちかまして切り裂いてほしい。
『1000円ヒーロー』88話
マスクの下が異形になっていたのはブルーシーカーだけか。
千がお金を貸してくれと土下座を……!
友情を壊さないよう金の貸し借りはしない方針だったのに。
それほど強く動かねばならないと思っているんだな。
刃の答えが男前だ。
金を貸して壊れるような絆ではなかった。
刃に頼んだのは、それを分かっていたからかもしれない。
恵理の目が死んでる。
千と刃が信じているのが救いとなるはず。