漫画やゲームなどの感想を書いています。 ネタバレが含まれることもありますので、ご注意ください。
キャラクターについて 2
今回はミストバーンについて。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「最新話読んで~」の方
ミストバーンは可愛いですよね。
「はっ?」などの反応や「がぼふっ」で驚く様子といった分かりやすいものから、誰かのために身を捧げる姿勢まで、様々です。
敵の体をバラバラにねじ切ろうとする恐ろしさがある分、異なる要素を見せると強烈なインパクトを与えます。
ミストバーンは読者と登場人物視点で大幅に評価や印象が変わってくるのが面白いですよね。
キャラクター、特に主人公側だと冷酷さ以外はほとんど知ることが出来ませんが、読者視点だと情や可愛さ、哀れさを感じます。
>バーン以外の相手からもありのままの自分を~
ミストは自分の正体を知ってもなお肯定してくれる存在を、大魔王の他に求めてはならないんですよね。
己の正体=主の秘密ですから、知られるわけにはいかない。
そう考えると、ハドラーから魂を認められたのは嬉しいと同時に複雑かもしれません。
あの肯定の仕方ならば、もしかすると正体を知っても……と思いつつ、確かめる機会が来てはならないんですから。
アルビナスは、もっとゆるーくふわっと考えられれば楽だったでしょうけど、そうできないのが魅力でもあるので悩ましいところです。
己は駒だ道具だと言い聞かせるような姿は切ないものがありました。
メッセージありがとうございました!
今週のからくりサーカスで、やっぱり忠誠心の高いキャラが好きだと実感しました。
冷酷な敵幹部が感謝されて戸惑う展開も好きなので、両方当てはまるミストバーンやアルレッキーノを好きになるのも必然だった。
どちらも戦士に対する敬意を完備。
好きになるしかない。
アルレッキーノはただでさえ高い好感度を退場でさらに上げるのが卑怯です。
多くの人間を殺戮し苦しめた恐ろしい元・敵幹部が満ち足りた顔で退場して「よかった……」と思わせるのは、ずるい。
罪は消えず、人々から許されたわけでもないが、最期まで忠誠を貫いて報われた。
『からくりサーカス』第35幕 抱擁
細かい不満が色々あるのでまずそちらから。
劇やってないのにえんとつそうじ名乗っても意味不明だろ。そこまで合わせる必要ない。
シャロンの言葉を伝えないなら何もないところから登場させる必要ありませんでしたよね? 何故無理に原作通りにしたんだ。
勝の理解者&ヒロインみたいなリーゼの行動、ちょっと唐突な気がした。そこまで関係深まるエピソードあったか?
一応敵地に二人で乗り込んだけど、その時は勝はコロンビーヌと、リーゼはアルレッキーノとの関わりが印象深かったからなあ。
だから会話が「これから知っていこう」という内容だったのは良かったと思います。
神父と赤ん坊が中途半端です。
赤ん坊はフランシーヌ人形と重ねるためと思えば省けないでしょうけど、抱擁のシーンで喋らないなら神父の方はカットしてよかったのでは?
赤ん坊が無事な理由がカットされて不自然さ全開。
また、神父の神や悪魔、天使といった単語が分かりづらい。日本語で構わないでしょう。そこまで原作通りにしなくていい。
尺がないから説明を大幅にカットせざるを得ないのに、わざわざ疑問増やすような描き方になってます。
何度も言いますが、原作通りするならする、しないならしないで区別をつけてほしい。
様々なものがカットされた状態で無理に原作に近づけようとして、かえっておかしくなっています。
そのままか、変更したのか、それによって後の展開も変えてください。
あと、今回の話に限らず、シャララ~ンという効果音やポワアアンなエフェクトが古いというか安っぽく感じて引っかかるのですが、これは私の問題で気のせいかもしれない。
そういうのは控えめにして絵で魅せてほしい。
もちろん素晴らしいシーンも盛りだくさん。
自分だけが生き残るわけにはいかない、幸せになってはいけないと自罰の念に囚われていた鳴海に「心で考えろ」と告げ、自分が代わりに宇宙へ行く勝は漢。
背負いすぎて自分の幸せもしろがねの幸せも求めるどころではなくなっていた彼を解放した。
小学生なのに覚悟して、彼もまた背負い込んでいる。
なんとアルレッキーノがパンタローネを連れていくシーンが追加されました!
嬉しい。
嬉しい嬉しい嬉しい。
カットの多いアニメで会話が追加されるなんて。代役ではない、独自の台詞を!
パンタローネに「生きているか」問いかけるのが、人形らしくないんですよね。
自動人形ならば動いているか訊きそうです。
教会で二人が生きていたことが分かる原作の展開もいいのですが、アニメもまた素晴らしい。
忠誠心の深さと二人の絆が沁みわたる。
ハーレクインの歌がとても気持ち悪かった。もちろんいい意味で。
素敵な声で晴れ晴れと高らかに歌われるため破壊力が倍増。楽しそうだなあ。
道化として作られたから歌も上手いのか。
あるるかんを振り回し叩きつけるのやめろ。
原作読んだ時は「最古に比べると最後は薄い気が……」と思っていたのですが、アニメだと不気味さ等々存在感が膨れ上がっています。
鳴海が教会まで辿り着いた理由が納得できるものでした。
しろがねが呼んだら当然だな!
鳴海が求めたなら当然ですね!
ハーレクインとの戦いはカッコいいBGMに二人の共同作業、パンタローネの奮戦の回想が乗って盛り上がった。
パンタローネの行動が鳴海を救った。
あれほどハーレクインを煽ったのも、狙いに気づかれにくいようにするためだったのかも。
普通に戦っていたら装置の不調に気づいて、他の攻撃を織り交ぜたかもしれません。
ハーレクインの「一本取られた」と言いたげな表情も味わい深いですし、切られた顔の下半分が舌を出しておどけているように見える。道化だ。
教会で抱き合いキスをするのは銀とフランシーヌの時と同じ。
まるで結婚式です。
使命から解放され、ようやく一人の人間に戻った鳴海の表情が優しく穏やかです。
泣いたしろがねに狼狽える様子が微笑ましい。
鳴海だと感じられる顔をしています。
ただ、引っかかるところもあります。
告白より先に言うことがあるのでは?
優しさゆえに背負い込んで辛く当たったことも、彼女への仕打ちを後悔しているであろうことも十分理解できますが、まずは謝ってほしかった。
これから一生かけて、彼女にもたらした苦痛や悲しみよりはるかに多くの笑顔と喜びを与えてください。
要するにイチャイチャしろ! 幸せになれ!
今までもしろがねは笑みを見せていたけど、「大好き」は輝き具合が飛びぬけている。
ここから一番好きなシーンです。
これを見られただけでも、アニメ化してよかった。
パンタローネの頭部を抱えて主を探していたアルレッキーノが見たものは、彼女の輝く笑顔だった。
アルレッキーノの声が震えている……!
もうここで鳥肌が立った。駄目だった。
何でそんなに感情のこもった声を……。耐えられないだろこんなの。
「機械仕掛けの神も~」の台詞を聞きたかったけど、急がず描いてもらえただけでもありがたい。
音楽がまたいい仕事しているんですよ。
ボロボロの姿が痛々しい。
必死にここまで歩いてきたんですね。戻って来いと命令されたからな。
アルレッキーノの瞳に光が入っている。
そして、表情が柔らかい。
登場時はあれほど無機質で、人形らしかったのに。
パンタローネに視線を向ける様が仲間意識……友情を感じさせます。
抱えられて登場した時はしかめっ面だったパンタローネが、満足げに微笑んでいる。おそらく主の笑顔を目にして、喜びを噛み締めた瞬間に停止したんだろうな。
二人が求めた彼女の笑顔は、彼らの健闘のおかげで生まれたんですよね。
アルレッキーノがブリゲッラを、パンタローネがハーレクインを追い詰めていなければ、鳴海が倒され、しろがねは笑えなかったでしょう。
アルレッキーノの目から光が消え、軋む音とともに動きを止める。
うおああぁぁ……!
最高の退場をしやがって。
無数の人間を苦しめ殺戮してきた恐ろしい人形達が、明確に改心・悔悟を見せたわけでもないのに、満ち足りた顔で綺麗に退場して、どうして心を打つんだろう。
「壊れた」「停止した」ではなく「息絶えた」、もっと言うならば「生き切った」と思わせる姿でした。
最古達は皆退場に力が入っていました。
阿紫花は原作だと「声かける前に撃てよ」と思った記憶が。
アニメだと硬貨を指で弾く→敵が気づく→台詞なので違和感が少ない。
それでも敵が調子よく喋ってる間に撃てよと思いましたが、こっちを向かせてぶち込まないといけなかったとか?
ぽっと出のチンピラっぽい敵じゃなければもっと感動しただろうな。
最後のフランシーヌ達に囲まれる金が見事に「うわ……」でした。
それで満足なのか?
最古達の退場に感動したものの、だからこそ疑問に思う部分もあります。
変化した後の彼らは、人間に対する行為をどう思ったのだろう。
最古の最期はどれも好きですが、「散々非道な真似しておいて三人だけ綺麗に退場したのはちょっと……」と言われるのは頷ける。
ドットーレが飛びぬけて外道に見えますが、彼一人に他三人の業を押し付けておしまいというわけにはいかない。
ただのモノ扱いするなら罪の意識を追求しようとは思いませんが、人格を持つ存在と認めて、彼らが学び得たものや変化した事実を否定しないためには、やったことをスルーするわけにはいかない。
村の惨劇の時は意思がなかったものの、意思を得た後は世界中の人間を苦しめてきたわけですから。
フランシーヌ人形は恐ろしいことをしたとはっきり自覚しましたが、三人がどこまで意識したのかよく分からないんですよね。
「以前のやり方ではフランシーヌ様を笑わせることなんてできない」というところにはたどり着いたでしょうけど、悔やむまでいったかどうか。
「笑ってくれる客もいない世界で」という台詞から、虚しさや間違いを薄っすらと察しているたのでしょうか。
もっと時間があれば、自分達の所業の罪深さをはっきりと自覚したかもしれません。
次回はいよいよ最終回。
ディアマンティーナの表情がおぞましく、鏡となる台詞にも期待が高まる。
『1000円ヒーロー』
最新刊のPRは、表紙が誰に選ばれるかというネタでした。
表紙を飾るキャラが敵側からも選ばれるのなら、次はユウロが来てもおかしくないな。
86話の感想を。
ユウロが泣いてる……!
怪人の救済を謳っていようと、やっぱり人間でいてほしかったのかな。平穏な生活を送るために。
新型ベルト!? 椿が危ない!
と思ったら椿は無事だった。そんな理由でか。よかったけど。
ヒーロー=怪人だったという展開は納得。LAWが判別できなかったからな。
マスクの下はいつもああなっていたのか?
でもユウロの細工が変身解除不可だけじゃないかもしれない。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「ハドラーに対する複雑な感情こそが~」の方
>意思のない完全な狂信者ではない
心から同意いたします。
主の言葉だけを聞き、主だけを見て、他の者に一切関心を向けないのではなく、他の者にも何らかの感情を抱いて関係を築く。
狂信者タイプのキャラクターとは異なる魅力を感じます。
>ミストの中に存在を許されている心の自由
美しい表現です……。
主以外の人物にどんな感情を抱くかは縛られていないんですよね。
大事なものがある上で忠誠を貫くため重さが感じられます。
>縛る所は縛って緩める所は緩める
これまた同意です。
大魔王はその気になればミストの心の中までもある程度干渉できるでしょうけど、そうしない。
部下を始末する時に自覚無しに躊躇されると面倒などの理由で、洗脳してもおかしくないのに。
敬意を抱くような精神だからこそ、忠誠もより深くなると理解しているのでしょう。
ミストとハドラーの関係・感情は、狂信者ではないミストバーン、敬意の対象であるハドラー、その敬意の上を行く忠誠を向けられ、自由にさせる度量があるバーン様と複数の魅力を引き出しています。
ミストバーンの思想を考えるには、ザボエラの存在も非常に重要ですよね。
他人の力を利用してばかりのやり方はただでさえ嫌われるのに、ミストはコンプレックスがあるからいっそう嫌悪も深まります。
ミストからザボエラへの感情も想像が膨らみます。
メッセージありがとうございました!
ミストとハドラーが談笑する話を読みてえ!
軽い感じの笑いが見てええ!
と思ったので書きました。
「可愛い君」が「バーン様にとって可愛い部下」ではなく「発言者視点で可愛い」という意味で捉えた内容になっています。
できればワハハ笑いするミストバーンも入れたかったのですが、力が及びませんでした。力が……力が欲しい……!
シリアスな方向なら、竜魔人ダイにぶちのめされる封印解除ミストバーンが見たいです。
ダイ大で一番好きなぶちのめされるシーンは竜魔人ダイに殴られ続ける真大魔王ですから。二位以下に大差をつけてます。
そして、『からくりサーカス』のサブタイのせいでミストとハドラーの共闘が超見たくなりました。互いの背中を守ってくれ!
『からくりサーカス』第34幕 背中を守る者
ハーレクインブリゲッラカピタン背中を守る者と色々詰め込んでるから空気に浸る間がないのではないかと恐れていましたが、あまり駆け足だと感じませんでした。
悪い意味ではなく、単に疑問を感じてツッコみたくなったのはフラッシュ・ジミー。
何でそんなに飛び跳ねてんの?
何か楽しいことあった?
アニメじゃカメラを落とすためだけに出てきてやられるのにわざわざ飛び跳ねなくても。
エレオノールの台詞がフランシーヌと重なるんですよね……。
カピタンは原作だと「最後達の中で一番薄い」という印象で終わったキャラですが、アニメだと台詞の長さもあって存在感があります。
尺がない中でよく頑張ったと褒めたい。
背中を守る者は勝の鳴海兄ちゃん連呼が熱かった。原作では一時期の展開、アニメではカットや代役を不満に思いましたが、それらを越えて盛り上がりました。
今回の話で一番好きだったのはブリゲッラ戦です。
エレオノールの生存を願いながらも忘れようとする鳴海の描写に「おおっ」と思いました。
彼女への想いと使命の狭間で苦しんでいることを表現していますね。
子供達からの手紙を読むときの穏やかな眼差しと、しろがねに対する態度の差が……。優しさを完全になくしたわけではないからもどかしい。
アルレッキーノがブリゲッラの隠し技を引きずり出して暗い快感を覚えさせ、鳴海の逆転の道を拓いた。
彼の闘いは無駄ではなかった。
武闘家としてのブリゲッラはすでに致命傷を負っていたようなものです。
アニメだとブリゲッラは声に感情こめるので最期の叫びは絶叫になるんだろうなと予想していたところ、違いました。
悔いながら倒されるのが味わい深い。ひび割れた目の表現が好き。
轢かれてないのでまだ動くのではないかと一瞬思いましたが、悔恨に苛まれながら倒されたことを思うと、体が完全に壊れたのと大差ないか。
最後の中ではブリゲッラに一番共感できる。
アクションゲームで「これに頼っても上達できない」と便利で強力な技を封印して進めて、「厳しいからここだけ使おう、ここだけ!」と解禁して、一度使ったら「ここは敵の攻撃がいやらしいから」「ここもやり直すのが大変だから」と理由をつけてズルズル流された覚えがありますから。ベヨネッタの百裂中佐とか。
ミサイルを封印したままならアルレッキーノに敗北しても武闘家の誇りは守れた。
解禁しても、己の力量不足を痛感して今後は絶対に使わないと決意すれば、鳴海に勝てた。
しかし、理由をひねり出してでも使おうとしてしまった。
いっそ武術など身につけず、最初から開き直ってミサイルを使いまくっていれば、苦しむことはなかったでしょうね。
また、ミサイルを使おうとした理由に気づかなければ、逆転に狼狽えてそのまま倒されるだけで済んだかもしれない。
己の敗因を悟るだけの器はあったのが不幸だった。
来週は最も好きなシーンが来る。
作品で一番好きなキャラの一番好きなシーンなので期待と不安と恐怖と高揚で胸がドキドキします。
あのシーンを見て、それまで「好きなキャラの退場はとにかくたっぷり尺を取ってほしい!」と考えていたのが、「尺が短くても今まで歩んできた道のりに相応しければ心を打つんだ」と思うようになりました。
『1000円ヒーロー』85話
貴崎がカッコいいことしてるのに着ぐるみと生足で台無し。こんな形で生足見ても嬉しくねえ……。
飄々としている敵幹部=強い
ブラックホールの能力を持つ敵=強い
両方合わさればそりゃ強いよね。
レート100は一人で戦争止められるくらい強いはずなのにそんなにいっぱいいたの?
麗華が捕まらなくて安心した。
やっぱり政府は黒かった。
椿が板挟みになりそうだな……。
SS『so sweet』
※ハドラーが超魔生物と化した後、竜の騎士親子が乗り込む前の話。
己の見方を改めようとするハドラーとミストバーンの会話。
キャラクターについて 1
ダイ大の好きなキャラベストスリーは、バーン様とミストバーン、ハドラーの三者の中で順位が入れ替わってきました。
初期はハドラー、バーン様、ミストバーンの順で、次にバーン様、ミストバーン、ハドラーになり、現在はミストバーン、ハドラー、バーン様。
四位以下はザボエラ、フレイザード、キルバーンと続きます。ザボエラからキルバーンまでは僅差。
ダイは別枠。
好きの方向性が違いすぎて順位に入れられない。
まずは作品を語るうえで欠かせない、主人公とラスボスであるダイとバーン様から。
二人が土台を築いたからこそ、ポップやハドラーといった語られることの多いキャラクターが思う存分跳ね回れたと思っています。
※サイトに掲載していた文章を修正したものです。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
前回の続きで、ハドラーがミストバーンの正体を知ったらどんな反応するかもう少し考えました。
ヒムのように見下すのかどうか。
まず、ヒムに対してミストの方が人形風情と馬鹿にしていたことを考えねばなりません。
生まれつきの体質で侮辱されるのが嫌なはずなのに、先に自分がやってる。
冷酷非道な所業の数々は「バーン様のため」で済ませるとしても、バーン様に関係ない部分での行動です。
売り言葉に買い言葉で痛恨の一撃くらったのでは。
ハドラーがヒムに生命や闘気を与えたと言っても、思考まで同じわけではないんですよね。
ヒムは「正々堂々の勝負=一対一、正面からの殴り合い=男の戦い」という図式を尊びそこから外れた者は即座に全否定する勢いですが、ハドラーはそこまで脳筋じゃないでしょう。
最大の違いとして、ハドラーが使徒達の中で一番こだわったのはダイですが、ヒムはヒュンケル。
当然、他の人物に向ける感情や評価も違ってくるはずです。
親衛騎団との対応の違いについて、ザボエラへの態度を見てみました。
アルビナスが処刑を進言した時、ハドラーは「尽力してくれた」と認識していることが分かります。
罰を軽くして情けをかけている。
軽減される前の、独断で軍を動かして処刑というのは重い気がするのですが、魔王軍の軍規の詳細が分からないのでそこは何とも言えません。ミストバーンもザボエラに功績無しに戻ったら処刑と告げますし、全体的に処刑のハードルが低いのかもしれない。
バーン様にとどめを刺す直前に拘束された時も、ヒムがダニ呼ばわりして怒る一方で、ハドラーは何も言わない。
ミストバーンだけでなくザボエラの協力もあって今の彼がいるわけですから、悪く言ったら引っかかったかもしれない。
そう考えると、ヒム達のザボエラに対する態度が酷い。
寄生虫発言に「ミストの協力あってのハドラーや親衛騎団だろ!」と思いましたが、ザボエラへの言動にも当てはまる。
その辺を認識しているハドラーとヒムとでは、やはり対応は違ってくるのでは。
疎んでいた状態から熱い魂と認めて感謝した相手を見下すかというと……。
ミストが殺しに来た時も、道具や駒だったのかと尋ねて返答にショックを受けても非難はしませんでした。
正体知って掌返すようだと「外見や能力じゃなくて中身を認めたはずだろ?」となるだけでなく、「そんな奴にあれほどこだわるミストバーンって見る目ないんじゃないの?」と両方の評価が下がりかねないので、見下しはしないんじゃないでしょうか。
以上を総合すると「ヒムはミスト以前にザボエラに対する態度を改善すべきでは?」という結論に達しました。
まずそこからか……。
ミストとハドラーの関係を考えてたのにいつしかヒムとザボエラに。
覚悟を決めた後のハドラーはミストの好感度上げる方向に行ってるので大丈夫じゃないかな。
ミストバーンが好きなキャラだからと言って無条件で肯定しろ、チヤホヤしろなどとは思いません。
ただ、否定・批判するならば、本人にはどうしようもない体質ではなく、言動で判断してほしいと思います。
それはミストバーンに対しても言えることで、相手を否定するのは内面に向き合った結果であってほしいんですよね。
『からくりサーカス』第33幕 仲町三人VSレディ・スパイダー
仲町三人の戦いは最後に芸を披露したノリが美味しいとこ持っていったな。カッコよかった。
団長の一言にもグッと来た。
アルレッキーノVSブリゲッラはどちらの攻撃も破壊力高そうでいいですね。
サハラでアルレッキーノが切り札使わなかったのは、鳴海に使いたくなかっただけでなくフランシーヌ様が近くにいたからだと思っています。
「人間の娘」という言葉に安心しました。
前回人間の娘呼びだったのに急にリーゼ呼びになるんじゃないかと心配してました。ちゃんと整合性を取ってくれると嬉しい。
ブリゲッラはダイ大のミストを連想します。
元々持っていた能力で敵を倒しても達成感が得られない、研鑽によって得た力で真っ向から戦いたいというあたりが似ていると思ってしまう。
今回の見所はハーレクイン戦ですね。
道化じみた仕草、台詞の一つ一つが気持ち悪い。
ハーレクインは『うしおととら』の流に似ていると思いました。
・自分はマジにならない、マジになる者に対してコメントする
・煽られて逆上
・心が空っぽであること
などなど。空っぽなのは他のキャラにも当てはまるか。
ハーレクインは造物主そっくりです。
フランシーヌ要素を含んでいるとはいえ別人に執着する。
近い人が想っている相手を略奪しようとする。
肝心の想い人のことすらモノ扱いし、暴力を振るう。
人類が滅びようがお構いなし。
だからこそパンタローネが笑い飛ばしてスッとした。
ふざけていたハーレクインが本気になる描写は、声や動きがつくと落差が効きますね。
目のあたりがピクついたり、表情や口調が荒々しいものになったり。
叫びながら攻撃するシーンで子供っぽいと思いました。
作られて間もなく、興味を持つ範囲が狭いためでしょうか。
最後の四人は、原作だと滑稽だと笑ったり「造物主そっくりだな……」と引いたりしたのですが、アニメだと哀れだという気持ちも同時に芽生えるんですよね。
パンタローネが痛快。
「笑ってくれる客もいない世界で」という言葉に、自分達の行動を省みているのではないかと思った。
パンタローネとアルレッキーノはかつての自分と戦ったようなものですね。
「フランシーヌ様ではない」という部分は、一回目は静かに呟く印象がありましたが、アニメの言い方もいいな。
以前はフランシーヌ人形とエレオノールを混同する最古達の方が笑われていたのに、ハーレクインが笑われる側になっている。
前回と言い今回と言い、パンタローネもアルレッキーノもエレオノールがフランシーヌ人形でないことは気づいているんですよね。
それでも彼女のために戦った。
次回いよいよ……!
そこまで行くのか。
あの見開きに燃えまくったからこそ、力を入れてほしい。
『1000円ヒーロー』84話
千は重傷を負い、恵理からは怪人に協力すると宣言される。
刃の背負うものがどんどん積みあがっていく……。
恵理の目から光が消えていたのに、別れを告げる時だけ光が戻る。
普段クールなキャラが感情をポロリと見せる演出に弱い。
最後のページは卑怯だろ。
かつて敵対した相手が助けにくる、一度は悪に染まったヒーローが味方につくという王道中の王道展開ですが、外見で台無し。
二代目ダイコクさん参上!
中身はイケメンのはずなのに腕が生々しい。
キャラクター・エンディングについて 3
今回はグレオニーについて語ります。
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「クレしんと大神のクロスオーバー~」の方
小説は、『Sorge il sole』は移したいと思っています。
他の話に関しては未定なので、ご意見をいただけて助かります。
どこから手を付けたらいいのか……真面目な話だけを移すべきか、軽い話も入れた方がいいのか迷っていました。
まずは語りのキャラクターについてのページを整理・再掲載した後、全体通しての感想も移すかどうか決定してから、小説の方に取り掛かりたいです。
メッセージありがとうございました!
ミストバーンとハドラーが仲良く会話するシーンを見たい。
笑っているところを考えようとしても二人とも「フッ……」と不敵な笑みを浮かべている姿しか出てこない。
「フッ」もいいけどもっとこう、打ち解けた感じで笑い合うのが見たいんだ。
ミストのジョークに噴き出すハドラーとか、ハドラーの軽口に大笑いするミストとか。
二人が仲良く……仲、良く……。
ハドラーがお前にとっても道具や駒だったのかと問うシーンを考え出すと止まらなくなる。
ミストにとってバーン様以外全て道具や駒として切り捨てられるでしょう、おそらくは自分自身さえも。
ハドラーは自分はどんなふうに思われていると推測したのか。ハドラーの中のミスト像はどんなものなのか。
ミストバーンがハドラーをどう思っているのか、どう変化したかはかなり分かりやすいと感じられるんですが、逆は情報が少ないんですよね。
元々は底の知れない奴としてうとんでいたことと、やがて誠意や熱い魂を感じるようになったことくらいか?
時間稼ぎを頼んだ時点ではチャンスをくれるなら誰でもよかった。ミスト個人を信じたわけではない。
次に会った時は力強く助ける宣言。
急激に変わったな。
改造中に一人反省会して、ミストの今までの言動も振り返ったのでしょうか?
今まで披露した姿勢や要求自体はシンプルですからね。
「バーン様最優先! バーン様のために戦え! 強くなりたいなら力貸す!」
……分かりやすい。
とにかく、助けると宣言するくらい仲間意識を抱いたのは確かです。
来るのが遅れたら主人公補正を発揮したダイ達に追い詰められてたかもしれないのでナイスタイミング。改心しない悪役二名相手なら主人公側のパッシブスキル『奇跡』の発動率は上昇するでしょう。
その後謁見前の会話で熱い魂認定&感謝を告げる。
苦手意識を抱いていて、信じられる相手か否か分からなかった状態からこれですよ。
詳しく! その辺の心境の変化を詳しく!
認識が変わった最大のきっかけは、時間稼ぎを引き受けた時の台詞ではないかと思っています。
「何か必死だから聞いてやるか」程度の同情だと長々喋らず具体的な指摘もしないでしょう。
必死に頼み込む→改造中に頭を冷やして今までの歩みを振り返る→(本来立場が上だけど立ててくれていたことを認識)→一番近い出来事まで辿り着いて熱さに気づく
という流れかもしれない。
改造後のハドラーが一気にカッコよくなったのは液の中で反省会して初心に帰ったためだと思っています。
迷走していた魔軍司令の頃からアストロン直前にアバンを認めたり、ヒュンケルの闘志を称賛したり、元々武人的な気質の片鱗はあったんですよね。唐突に目覚めたわけではありません。
変化後も情けなかった頃の自分をなかったことにはしてないようなので好感が持てます。
フェンブレンの単独行動を、自分に残っていた功名心や虚栄心を反映したと解釈しますから。
また、団長達が勝てなかったのは指揮官の自分に野望と保身しかなかったからだと語ります。自分の駄目だったところに気づいて認めています。
最初は縋っただけだったのが、見方を改めたところがいいんですよ。
頼って終わりじゃなくて、助けようとしたり、ちゃんと感謝を告げたりしています。
ハドラーが贈ったのはたかが言葉、されど言葉。処刑されるかもしれない状況で伝えたわけですから、込められた想いは本物です。
それがミストにとってどれほど重いものだったか。
他人を乗っ取る己の生き方を嫌っている実体無き生命体に「熱い魂」は会心の一撃となったはず。無自覚に的確に急所ついてやがる。
何千年もコンプレックスを抱えてきたから、直撃する言葉に心を揺さぶられたんだろうな。
言ったのが尊敬できる戦士だからという理由が大きいか。
そして、いくら強者であろうと、口先だけなら心を動かされはしないでしょう。
話を戻すと、ミストを信頼したからこそ、始末しに来た時にやはり駒だったのかと衝撃を受けたはず。
ミストにとって駒じゃないかもと推測していたなら、実際直前まで心配しまくっていたので間違いではないのですが。
返答を聞いて「それがお前の答えか」で引き下がったのは物分かりがいいというか、ミストの心情を考えてる方ですよね。あの状況で、信念に基づいた行動であることを理解して呑みこむ以上のことを要求するのは酷です。ミストは非難を覚悟したでしょうけど、責められずに済んだのは幸い……いや、ああやって受け止められる方が罵られるより辛いか? 恨み言ぶつけてくれればすっぱり割り切りやすいだろうけど、そういう相手ならそもそもそこまで尊敬しないな。
信じるようになったのはいつ、何がきっかけなんだろう。時間稼ぎを引き受けた時の台詞を考えてそうなったのか、違うのか。
信頼を抱いたとして、どんな時にどれくらい伝わったのかなあ。謁見前の会話だけか、それ以外にもあるのか。
ハドラーの命はバーン様のもの認定していたミストが、その通り扱うバーン様にやめてほしいと言いたげな様子を見せるんですよね。
命を捧げる覚悟でいようとあまりにも雑な扱いされるのは嫌に決まってますし、期待しているアピールした上であれですからね……。
ミストもさすがに酷いと思ったから反逆したハドラーを悪く言わなかったんだろうな。
普通なら裏切者と罵りそうなのにそうしませんでした。
それどころか、バーン様至上主義の彼がバーン様の命を救った功績のあるザボエラにバーン様に刃向かったハドラーを貶されブチ切れるという事態まで発生。
ええいとにかく考察材料がほしい!
ハドラー視点でのミスト像を知りたかった。特に離反後。
決着に集中せざるを得ないため、他の人物・事柄に対する心情はあまり描かれませんでした。
過去の己の残虐な所業に対してどう思っているのか等知りたいことは他にもあるけど、死が近づいていて前のめりに駆け抜けるしかなかったんですよね。
好きだからこそ、カッコよくなったからこそ、アバンの件以外にも向き合って何らかの答えを出してほしいのですが。
ミストの正体を知った場合の反応も気になる。
悪くは言わないと思いたい。
ミストとハドラーは、片方のキャラを貶すと、相手を認めているもう一方の評価も下がる危険性が高いんですよね。
お互いに「〇〇かっけえ! 認めたり認められたりした××も熱い!」という方向に行ってほしいから、ミストとハドラーに肩入れ・擁護したくなるのかもしれない。
だからこそヒムの寄生虫発言に二重に「やめろォォ!」と叫びたくなる。
少しだけのつもりだったのに長い。
ミストとハドラーの関係を考え出すとこうなる。
話題を変えよう。
かもかてで牢にいるグレオニーと、レハトが監禁された部屋を見ると、両者を足して割ってグレオニーを閉じ込めるエンディングがほしくなります。
一番すんなりいきそうなのは殺害からの派生ですが、他のルートでも見てみたい。
愛情:「出してください……レハト様……!」「私に、貴方を護らせてください」
友情:「どうしてこんなことするんだよ、レハト!」「そんなに怒らせるようなことしたのか俺!?」
裏切:「貴方にとって俺は、ただの部下のはずでしょう……?」「俺がちゃんと伝えておけば、こんなことには」
憎悪:「そんなに俺を嘲笑いたいんですか。さぞ滑稽でしょうね、惨めな負け犬の姿は」「貴方に張り合おうとした愚か者を見下せば満足ですか」
殺害:「どうぞ、貴方の気が済むようになさってください」
レハトが閉じ込める理由もそれぞれ変わりそうです。
愛情:自分を庇って利き腕が動かなくなったことへの罪悪感や、今度は命を喪うかもしれない恐怖
友情:友情よりもほしいものがある
裏切:想いは届かないと思って男を選んだら両思いだったと判明、動転
憎悪:優越感に浸るため
殺害:憎悪から反転愛情まで何でもあり
他のキャラは現時点ではそこまで閉じ込めたくならないんですよね。
冷静に説得するか、上手く逃れるか、身分的に困難な面々ばかり。
ヴァイル・リリアノは寵愛者同士であり、地盤が違う。
トッズは「そんなことしなくても心はとっくにレハトに囚われてるから。俺としては自分の手でレハトを守りたいからさー、分かってくれるよねこの気持ち?」と言いくるめそうですし、ローニカは「私めのような老いぼれを構うより有意義な時間の使い方があるはずです」と穏やかに諭す。
モゼーラは「このような所業が許されるとお思いですか?」と毅然と立ち向かうでしょうね。
ユリリエはくすくす笑う。閉じ込められた程度で動揺するわけないだろ。
ルージョンは魔術で脱出し、ティントアは順応する。会いに行ったら「あ、レハトだ」と普通に挨拶してもおかしくないイメージがある。
タナッセは神業前だと「貴様こんな真似をしてただで済むと思うなよ!」と喚き、神業後だと「私はお前に償わねばならないのだから好きにするがいい。お前の受けた苦痛に比べれば、この程度生ぬるい」と大人しく受け入れる。
一般人らしい反応を見せてくれそうなサニャは、ゲーム内で村を潰して逃げ場をなくしたり村の安全と引き換えに身を差し出したりするエンディングがあるので、その上閉じ込めようとまでは思いません。
サニャの村を焼けるならグレオニーの故郷を滅ぼすエンディングも欲しかった。
二人の故郷をほぼ同時に滅ぼして「これでずっと一緒だね」なエンドがあればなあ。
『からくりサーカス』第32幕 暇乞い
勝が鳴海との再会を我慢するシーンが予想よりじっくり描かれました。
勝の辛さと二人を想う気持ちが伝わってきました。
仲町サーカスの面々の思いやりも同様。カットされたエピソードは多いけど、家族のように接してきたんだと思わせる。
鳴海の記憶は戻っていた。
フランシーヌ人形とは無関係だということも聞かされた。
それであの態度は酷いんですが、まあ……。
戻れないと思っているから突き放す。不器用という域を通り越してます。あまりに多くのものを背負い込み、己を縛りすぎている。
サハラで仲間達を喪った結果、心の大事な部分が壊れてしまったのでしょう。
世界中の人々がゾナハ病に冒されているから治るどころか悪化している。
まともに顔も見ないのは、未練を生じさせないようにするためでしょうね。自分にもしろがねにも。
フウが教えたというところで「あれ?」と思いました。
原作だと偏った情報与えた鳴海に対してフォローしなかったような……とにかく、誤解を解こうとしてくれたのはありがたい。
「母ちゃんの顔にそっくりの人形」は因縁持たせようとした感が強いのでちょっと……。
言うほど似てないし、似ているのもただの偶然なので、無理矢理すぎて冷めてしまう。
強引でも何らかの理由があればなあ。「昔は人気だった仲町サーカスの映像を目にした自動人形が、フランシーヌ様を笑わせる役に立つかと思って同じ容貌の人形を作った」とか。
現状だと完全に無関係ですからね。
ハーレクインの外見・色と声と動きの気持ち悪さがなかなかに印象深い。
ブリゲッラは原作よりも感情豊かに見える。声に力がこもっているからか。
カピタンは張り切り具合が微笑ましく、それなりに強そう。アニメでは真面目に頑張ってる印象を受ける。
言及されたディアマンティーナのあの台詞も楽しみですし、アニメだと最後の四人の存在感が跳ね上がっています。
いよいよ作中でもトップクラスに好きなシーン、『暇乞い』がきました。
正直、不安でした。
……よかった!
表情、動き、音楽、声に込められた感情、それらを活かし魅せるための尺、どれも恵まれていました。これぞアニメ化の喜び。
まずしろがねへの挨拶や鳴海との会話から。
フランシーヌ様ではなく「エレオノール様」と言っているんですよね。
足を動かし胸に手を当てる仕草はまさに道化のもの。
戦って勝つだけでなく戻ってくるよう命令するしろがねはいいご主人様だ。
命令を受け、嬉しそうに飛び出す二人の躍動感!
これが見たかったんだよ!
表情も活き活きしていて素晴らしい。
二人の面が柔らかいんですよね。特にアルレッキーノの口元。登場時は無機質で、いかにも人形らしいと思わせたのに。
颯爽とリュートを手に取るアルレッキーノ、歩きながらパントマイムを織り交ぜるパンタローネ、二人の足取りは軽やか。
できればアルレッキーノの台詞はリーゼ用にアレンジしてほしかったけど、全部代役させなくてほんっとうによかった!
アルレッキーノの小鳥は、涼子を想って、涼子に渡したくて彫ったものだと思える。
また、「人間の娘」呼びなので、名前を聞いてリョーコと呼んだ少女に抱く感情とはまた少し違うのだろうなと思わせます。こういう細かい部分まで変えていると、アニメはアニメで別の流れとして楽しめます。
仲町に法安の代役をさせず、最古だけに絞ったことで、友情が強調されています。これがあのシーンに活きてくる。
これまでは歌を歌えることすら知らなかったし教えなかった。以前のままならば聞きたい、聞かせたいと思わなかったでしょう。
二人の内面や関係が変わったことを伺わせます。
窓から飛び出すシーンは、原作だとアルレッキーノは笑みを浮かべていないのですが、アニメだといい笑顔。
原作だと敵わないことを予想しながらも戦いに赴く、切なくしっとりした雰囲気だったのですが、アニメでは命令を賜った喜びが強く出ていて、仲間意識が描かれ、出ていくタイミングが同時になったことで熱いものに!
思い描いた空気とは違ったけど、どちらもいい。
カットや代役、予想と違う描かれ方でも、それに合わせてしっかり変えてくれるなら、アニメはアニメとして楽しめると実感した回でした。
キャラクターとエンディングについて 2
拍手してくださった方、ありがとうございます!
>「まーキルバーンが親友相手だろうと~」の方
一字一句に「なるほど」「確かに」と頷きっぱなしでした。
傀儡越しに喋っていたのも秘密を抱えていたのもミストにも当てはまりますし、本体がバレたらより危険なのはキルの方ですからね。
>二人の友情はバーンかヴェルザーの意思一つで吹っ飛ぶ、主君の号令一つで敵対する
まさにその通りです。
危うく、儚い関係です。
元々危険な魔界で秘密を知られれば致命的。潜在的には敵同士ともなれば、なおさら秘密を明かすわけにはいきません。
>キルバーンとヴェルザーとの主従関係を~
完全に同意します。
冥竜王陣営が掘り下げられれば、ミストやバーン様の新たな魅力も見られるでしょうから。
メッセージありがとうございました!
ダイ大関連の予定について。
しばらく後になると思いますが、キャラクターについて語ったページを語りから移して再掲載するつもりです。
ミストの肩を持つあまり他のキャラに攻撃的にならないようにしないといけないんですが、自分だと気づきにくいんですよね。
自分では軽い批判やいじりのつもりでも、傍から見たらただの悪口になっているかもしれない。
彼らには彼らの立場・目的があり、ミストのために都合よく動いてくれる存在じゃないのに。
前回、正体を隠していることについてキルの方ばかり追求したものの、人形無しで本体を狙われたら逃げるしかないピロロと、憑依能力を使えば切り抜けられる可能性の高いミストなら、バレるのがより致命的なのは前者です。
また、「ミストはキルがやられたと思ったら動揺しまくったのに、キルの方は華麗にスルーか」と不満に思ったものの、最終話の尺や展開を考えると言及するのは不自然極まりない。
人形を使って残酷な死神を演じるだけならばミストのフォローをする必要はありません。
ミストが心を許せば暗殺が容易になりますが、それだけが目当てならあれほど配慮しなくていいはず。
一度好意を抱いた相手には心の壁がデュルンデュルンに溶けだすミストですから、ある程度仲良くなれば十分と言えます。
それなのにわざわざフォローしていたのは友情を感じていたからと言えますよね。
本体も本気で友情を感じていた可能性が高い。
彼らは人形越しでも親友ということですね!
これまで「普段は自動で人形の意思がある」という設定で考えることが多かったのですが、原作通り「完全に腹話術の人形でピロロが全部頑張ってました」という話も考えたくなりました。
かもかて風に、ミスト→他キャラへの印象度の変遷を妄想したくなります。
・出会った瞬間印愛が『運命の人』に到達し、何をしようと一切下がらないバーン様
・登場時に印友全振り、着々と印友を上げていくキルバーン
・印象度マイナスから印象度大幅プラスへと転じたため、おそらく反転したハドラー
・忌避判定が発生したザボエラ
それから、かもかてのキャラでミストと話が合いそうなのは誰だろうと考えて、真っ先に浮かんだのがテエロでした。感情沸騰させて主の望んでない行動に走るので。
主の顔に泥を塗ったと言う理由で勝手にロン・ベルクの顔面を切り裂いたミストバーンなら、「ヴァイル様を苦しませるなんて許せん!」と暗殺しようとしたテエロの気持ちが分かるはず。
仕える者、護る役目といった要素を考えると、やはり護衛組と気が合うかも。
ローニカは「『護る』とは何を指すのか」「仕える者にとって何よりの報酬とは」など、ミストなりに考えた経験があるでしょうし、語る内容に頷きそうです。
グレオニーは普段真面目に訓練している時点である程度の印象度が保障される。
しかし、護衛就任しないルートの「どうせ勝てないのに試合に出ても意味がない」、護衛就任後の「力の足りない俺なんか護衛に相応しくない」と悩む様子に下がる。メンタルが足引っ張って実力発揮できないパターンですので苛立ちそう。
苦悩を乗り越えて強くなってみせると覚悟を決めると印象度アップ。特に『衛士の決心』だと「自分の体なんて惜しくない」という姿勢を見せるので尊敬する。
トッズは……「ただ一人からの感情以外要らない、他のものは全て捨てられる」とだけ書くと共感できそうですが、反転憎悪が発生するからなあ。
「相手の心の中で一番じゃなくなるのが許せない」「自分のものにならないならいっそ……」という思考はミストには理解や共感が難しそう。
かもかてのキャラは、男だとグレオニーが一番好きですが、女は一番を決められない。
癒されるのはサニャ、胸が苦しくなるのはルージョン、惚れ惚れするのはユリリエなんですよね。
サニャに癒されると言いつつ、一番好きなイベントはいびりまくって憎まれた果てに見られる『神様の間違い』です。
自分でやっておきながら「サニャ頑張れ! 意地悪な主人公に負けるな!」と応援しました。
『からくりサーカス』第31幕 黒の流星
団員達に何か言いたげな視線を送る最古が可愛かった。
原作では団員達のバトルには首を傾げました。
無理にバトルに加わらず、彼らなりの「戦い」で皆を笑顔にしてほしかった。
戦わせるにしても、とってつけたような因縁を持たせる必要はなかったはず。
団員達の戦いで一番印象に残ったのは三牛親子VSフラッシュ・ジミーですから。
「肉体的に劣る人間が恐ろしい人形に立ち向かう」「嘲笑われた人間が最後に意地を見せる」というだけで盛り上がる要素は備えています。
ヴィルマとワイルド・ウエスト・ジェーンの戦いは、原作通りのわざとらしい「アメリカにゾナハ病ばらまいた」アピールが出た時はどうなることかと思った。
アメリカで活動していたのがジェーン一人というわけでもないだろうに、宿命の対決みたいな構図に持っていこうとしてもなあ。
ライフルに詰めて云々があるなら不自然なアピールはカットしてもよかったんじゃ?
ついでにケニスとアノスはわざわざ名前出す必要ないですよね。唐突に出てきて即退場するんだし。
そう思いつつ、次第に引き込まれました。
原作ではノルマを果たしたという印象で終わったヴィルマの戦いが壮絶。
めちゃくちゃ血が飛んでるじゃないか……。
声や色、動きがつくのはやはり強いですし、ジムの台詞も破壊力を上げる。
ヴィルマは登場時に回想をやっていたおかげで、大幅にカットされているのに積み重ねがあるように感じられる。
ノリ&ヒロの回想はいい話だと思ったんですが、体調不良を押して出演したことに引っかかりました。
サーカス芸人の意地にとやかく言うのは野暮なんでしょうけど、元気な状態でやった方がお客さんも楽しめたのでは。
次回は、因縁があるっぽい雰囲気だけど顔が似ているだけの人形とのバトルをやるのか。
暇乞いもやるのか……。
法安の代役が団長に務まるか?
涼子への台詞&贈り物をそのままリーゼに移すのかどうかが気になる。
雑な代役や改変にはなりませんように。
作中でもトップクラスに好きなシーンなので、やるからには半端な出来にはなってほしくない。
『1000円ヒーロー』83話
母親みたいなヒーローになると目を輝かせていた少女が怪人になってしまった。兄を守りたい一心で。
やめてくれよ……。
家族を守りたいという気持ちでも怪人化する。なんて世界だ。
ここで同児が来るのか。
仲間が増えたけど沈痛な表情なのでよかった。
「これで怪人を攻撃するのはおかしいと分かっただろ?」と、己の正しさを千に主張したら幻滅したでしょうね。
ユウロからの指示に、子供相手に手荒に……と引いていたのもよし。優しさを失っていないなら疑問を持つところですからね。
怪人になったからにはと言うけど、怪人や人間という枠を超えて弱い者の味方になってほしい。
それにしても、ユウロをどんな目で見ればいいのか分からない。
「スカした笑みが気にくわねえ!」と思っていたけど素を出されても困る。
可哀想な背景があろうと、今までの行いを考えれば外道な悪役としてきっちり倒されてほしいと思ってきたからなあ。